いつの間にか異世界にいた話

25

アンジェリカは自分は悪くないと思い紅葉が全て悪く責任を取るよう責めている。
姫「ぶつかってきたあんたが悪いんだから謝罪しなさい！」
紅「……ごめんなさい。」
姫「謝る気ないでしょ！こういう時は顔を地面に擦りつけながら謝るのよ！」
ピキっと顔が引き攣りながも我慢をする紅葉だがそんな事は絶対にしたくない。
このままトンズラしようか迷っていたら、
姫「ちょっと！聞いてんの！？あんたのせいで手のひらから血が出たんだからね！見なさいよこれ！」
見てみるとほんの少しだけ血が出ていた。
紅(これくらいなんともないじゃん。騒ぐならもっと出してみろって感じ)
そう思っていると、
姫「ぎゃああああ！！！」
いきなり叫ぶのでびっくりしてアンジェリカの方をみると手から大量に血が流れていた。
紅(え…？さっきまであんなに血なんか出ていなかったのに…)
姫「いだい！いだい！なんでぇ！！」
泣き叫ぶもんだから周りもちらほら話しかけてく。
人1「大丈夫かい？」
人2「これで血を拭きな」
人3「あんた、さっさと逃げな。これ以上めんどうな事になる前に。」
そう紅葉に言う1人。
紅「分かりました。」
そそくさと走り出した紅葉。
しばらくして無事にいつもの森につき一安心。
今日は疲れた一日の紅葉だった。