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指先

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ある飲み会の日のこと。 
隣に座った男は好みの男だった。
内心ラッキーと思いながら話しかける美々。
趣味も合うし付き合っても良いかもと思っていたが…
それとなく指を見たがその瞬間萎えた。
指がごつくて太い。
指先も潰れているような形になっている。
そう、彼女は指先が綺麗じゃないと無理なのだ。
細く綺麗な指で頬を撫でられたいと思っている。
嫌いな指先で頬を触られると思うと鳥肌がたつそうだ。
美(この指はダメだ。)
そう思いながら距離を開ける美々だった。
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