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雨の匂い
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聡は自宅玄関のドアを開けるとスニーカーを脱ぎ、もう帰宅していた瑠璃子のいるキッチンへと向かった。キッチンで忙しく夕食の準備をしている瑠璃子に聡は帰りの挨拶を告げると、「ねぇ。」と声をかけ、振り向いた瑠璃子に、
「何か見えない?」
聡は恐る恐るそう訊ねると、「ん?何かって、聡が見えるけど。あ、ごめんね。気づかなくて。おかえりなさい。」
瑠璃子はそう言い、挨拶を済ますとまた夕食の支度を続けた。聡はそのまま二階の自分の部屋に入るとツユに、
「成功。母さんには見えてないみたいだ。後は親父と妹だな。」
「本当に聡の家に居てもいいの?」
心配するツユに「ああ。大丈夫。」と聡は笑顔で答えた。一応、ツユが見えない事を確認しておかないと、騒動になると面倒くさい事になるので、確認しておいた方がいいと聡は考えた。
「ただいまー。」
一階から美優の元気な声が聞こえてきた。「帰ってきたな。」聡はニヤリと笑うとわざと部屋の扉を開け、美優が上がってくるのを待った。不安げなツユに「大丈夫。」と笑顔の安定剤を提供してあげた。
「美優、ちょっと。」
「何?」
下から上がってきた美優を聡は自分の部屋に招き入れニッと笑うと、
「美優、何か気付かないか?」
「ん?何々?」そう言うと、美優は聡の部屋を見渡し、聡を見て暫く考え、「分かった!」と言い、
「お兄ちゃん、髪切った?」
「切ってねぇーよ。」聡は肩透かしを食らった感じだったが、心の中で(よしよし!)と、頷き、「いや、何でもね。」と手をパタパタして美優を追っ払うと、「何よ!」と不機嫌に美優は自分の部屋へと入っていった。
「ね?大丈夫だろ?後は親父だな。親父は夕食の時、紹介するよ。」
ツユは不安で笑顔が曇った。聡は制服を部屋着へと着替えようとした。ツユは、
「ちょっ!ちょっと!着替えるなら言ってくれないと!私、部屋の外に出るから。」
「あ、ごめん。出てくれる?」
ツユは頬を紅く染めてドアをすり抜けて聡の部屋を出た。その様子を見て
(妖精はドアノブ触らなくても部屋に出入り出来るから楽でいいな。)
面倒くさがりの聡らしい考えである。着替えを終え、一階に降りると英二も帰ってきていた。聡は食卓に座り、その後ろに立っているツユを確認すると、
「親父、おかえり。今日何か変じゃない?」
聡の額に少しだけ汗が滲む。英二は「ん?変て、家の中がか?それとも聡がか?」と聞くので「何か気付かない?」聡が訊ねるも、「特に何も。何かあったのか?」不可解な顔でそう言う英二に、「いや、何でもない。」と聡ははぐらかした。美優も、「今日お兄ちゃんおかしいの。何か、キモい。」聡を冷たい視線で見て美優は夕食を摂った。聡はツユに視線を送ると軽く笑い、手短に食事を済ますとそそくさと部屋に戻った。
「やったな。成功だ。家族にはツユは見えてないよ。これで俺の家には自由に出入り出来るよ。」
笑顔で聡はそう答えた。つられてツユも小さく笑ったが、不安を払拭出来てないのか、
「こんな私みたいな者を家に入れて聡は困らないの?気持ち悪くないの?」
「全然。だってツユは妖精だろ?何だか魔法使いにでもなった気分だ。」
「魔法使い?」
「そう。俺の好きなマンガでさ、登場人物が魔法使いで、いつも妖精と連れ添っているのだよね。それに憧れてたんだ。」
「私魔法なんて使えないよ?でも・・・・・」
その後の言葉をツユは詰まらせた。
「でも?」聡は優しく聞き返した。
「でも、雨を降らす事は出来るの。私が泣くとたちまち雨雲を呼び、雨が降り出すの。そしてこの世界に雨をもたらす。それが私の能力であり使命なの。」
ツユは俯きそう答えた。
「そうなんだ。だから雨の妖精なのだね。それがツユの力なんだ?」
一つ頷き顔を上げると「迷惑な力でしょ?雨降りなんて、誰も好まないわ。それに私は常に悲しんで雨を降らさなきゃいけない。それが使命。だから私は喜んだり楽しんだりしたらいけないの。」ツユはそう言うと悲しげに笑った。
「いつも悲しまなければならないなんて辛いね。」
聡は彼女の境遇に心が痛んだ。彼女の心にも雨が降っている事に。そして、聡は空を見上げ、少し微笑んで雨に対する素直な感情を彼女に伝えた。
「俺は雨降りは嫌いじゃないけどな。雨の匂いってあるだろ?あの匂いも好きだな。」
「聡は優しいね。」
「そう言えば」と、聡はツユと初めて出会った時の事を思い出し、
「俺の事、あの人に似てるって言ってたけど、あの人って誰なの?」
ツユは俯き黙り込んでいた。その表情は悲しげにも見えた。
「あ、話したくない事なら、話さなくてもいいよ。ごめんね。」
聡は何となく察した。探しものとは聡に似ているというその彼ではないかと。どういう理由で別れたのかは分からないが、多分、そうであろうと。ツユは一言「ごめんね。」と言うと、「いいよ。気にしないで。」聡は優しく答えた。
「あとさ、」聡はとりあえず聞きたい事は全て聞いておきたいと思った。
「飯とか、寝る時とかどうしてるの?さっきは寝ないし、食べないって言ってたけど?」
「妖精には摂食っていう概念がないのかな。お腹も空かないし。あと、寝る事もないの。ただ、寝るっていう概念に近いのは私の存在を消すことかな。ほら、健太君といた時突然消えたでしょ?思念自体はその場に残るから呼べばまた聡の前に姿を現わせるよ。」
「そうなんだ。じゃあ今すぐ消える事って出来るの?」
「ええ。」そう言いツユはその場から消えた。それはその場の空気に溶け込むように。聡は驚き、戻ってくるのか心配になり、すぐに「ツユ?そこにいる?」と、呼び掛けた。ツユはその場の空気から浮かび上がるように再び現れた。驚きその原理がよく分からない聡は、「消えてる時はどうなってるの?」と、訊ねると、
「消えてる時は周りは明るいのだけど視界はほとんど見えないの。多分、聡に見えていた擬態は次元を超えた先に隠れてるのかもね。声だけは聞こえる。寝てる訳じゃないのだけど、これが寝るっていう概念に近いかもね。」
「ふーん。じゃあ俺にしかツユが見えて、他の人には見えないのは何でだ?」
「私にも分からない。でも多分、私の擬態は聡の網膜に映っているのではなくて、聡の脳に直接映っているのかもしれない。推測でしかないけど。」
「なるほど。だとしたら、俺は夢みたいなものを見ていて、ツユは俺の脳内で創られた架空の人物なのかもしれないな。」
聡は笑ってそう話すと、ツユが「じゃあ、夢ならほっぺをつねってみたら?」とイタズラに笑いそう言うので、聡は試しに頬をつねってみた。「どう?」ツユは覗き込むように聡を見た。
「痛い。」
聡はつねった頬を赤くしてそう言うと、二人は見合って笑い合った。
「明日、学校に行かない?友達紹介するよ。ツユの事は紹介出来ないけどさ。みんな良い奴らなんだ。」
「でも・・・」ツユは邪魔にならないか、不安でいた。
「大丈夫。どうせみんなには見えないのだからさ。多分。」
笑顔いっぱいで誘うと、聡は身を乗り出して答えを待った。正直、ツユの事が見える者がいるかもしれないという不安も聡にはあったが、大丈夫だという確証はなくとも、確信はあった。聡まで不安な顔をしたら、ツユは更に不安になりかねない。だから笑顔で聡は応えたのだ。不安を抱える者を安心させるのは笑顔を見せてあげる事であり、それが最大の安定剤である事を聡は知っていた。
「分かった。行ってみる。」ツユも笑顔で、明るい表情を取り戻していた。
ツユの答えを聞いて落ち着いたのか聡は大きなあくびを一つした。「眠たいのじゃない?」ツユは聡を気遣った。「そうだね。ちょっと眠いかな。ツユはどうする?」聡もツユを気遣った。ツユは私が視界に居れば聡が落ち着かないだろうと、朝まで消えてるよと、伝え、その姿を消した。「ツユ、ありがとう。」そう聞こえるよう呟くと部屋の電気を消して聡は眠りに就いた。
「何か見えない?」
聡は恐る恐るそう訊ねると、「ん?何かって、聡が見えるけど。あ、ごめんね。気づかなくて。おかえりなさい。」
瑠璃子はそう言い、挨拶を済ますとまた夕食の支度を続けた。聡はそのまま二階の自分の部屋に入るとツユに、
「成功。母さんには見えてないみたいだ。後は親父と妹だな。」
「本当に聡の家に居てもいいの?」
心配するツユに「ああ。大丈夫。」と聡は笑顔で答えた。一応、ツユが見えない事を確認しておかないと、騒動になると面倒くさい事になるので、確認しておいた方がいいと聡は考えた。
「ただいまー。」
一階から美優の元気な声が聞こえてきた。「帰ってきたな。」聡はニヤリと笑うとわざと部屋の扉を開け、美優が上がってくるのを待った。不安げなツユに「大丈夫。」と笑顔の安定剤を提供してあげた。
「美優、ちょっと。」
「何?」
下から上がってきた美優を聡は自分の部屋に招き入れニッと笑うと、
「美優、何か気付かないか?」
「ん?何々?」そう言うと、美優は聡の部屋を見渡し、聡を見て暫く考え、「分かった!」と言い、
「お兄ちゃん、髪切った?」
「切ってねぇーよ。」聡は肩透かしを食らった感じだったが、心の中で(よしよし!)と、頷き、「いや、何でもね。」と手をパタパタして美優を追っ払うと、「何よ!」と不機嫌に美優は自分の部屋へと入っていった。
「ね?大丈夫だろ?後は親父だな。親父は夕食の時、紹介するよ。」
ツユは不安で笑顔が曇った。聡は制服を部屋着へと着替えようとした。ツユは、
「ちょっ!ちょっと!着替えるなら言ってくれないと!私、部屋の外に出るから。」
「あ、ごめん。出てくれる?」
ツユは頬を紅く染めてドアをすり抜けて聡の部屋を出た。その様子を見て
(妖精はドアノブ触らなくても部屋に出入り出来るから楽でいいな。)
面倒くさがりの聡らしい考えである。着替えを終え、一階に降りると英二も帰ってきていた。聡は食卓に座り、その後ろに立っているツユを確認すると、
「親父、おかえり。今日何か変じゃない?」
聡の額に少しだけ汗が滲む。英二は「ん?変て、家の中がか?それとも聡がか?」と聞くので「何か気付かない?」聡が訊ねるも、「特に何も。何かあったのか?」不可解な顔でそう言う英二に、「いや、何でもない。」と聡ははぐらかした。美優も、「今日お兄ちゃんおかしいの。何か、キモい。」聡を冷たい視線で見て美優は夕食を摂った。聡はツユに視線を送ると軽く笑い、手短に食事を済ますとそそくさと部屋に戻った。
「やったな。成功だ。家族にはツユは見えてないよ。これで俺の家には自由に出入り出来るよ。」
笑顔で聡はそう答えた。つられてツユも小さく笑ったが、不安を払拭出来てないのか、
「こんな私みたいな者を家に入れて聡は困らないの?気持ち悪くないの?」
「全然。だってツユは妖精だろ?何だか魔法使いにでもなった気分だ。」
「魔法使い?」
「そう。俺の好きなマンガでさ、登場人物が魔法使いで、いつも妖精と連れ添っているのだよね。それに憧れてたんだ。」
「私魔法なんて使えないよ?でも・・・・・」
その後の言葉をツユは詰まらせた。
「でも?」聡は優しく聞き返した。
「でも、雨を降らす事は出来るの。私が泣くとたちまち雨雲を呼び、雨が降り出すの。そしてこの世界に雨をもたらす。それが私の能力であり使命なの。」
ツユは俯きそう答えた。
「そうなんだ。だから雨の妖精なのだね。それがツユの力なんだ?」
一つ頷き顔を上げると「迷惑な力でしょ?雨降りなんて、誰も好まないわ。それに私は常に悲しんで雨を降らさなきゃいけない。それが使命。だから私は喜んだり楽しんだりしたらいけないの。」ツユはそう言うと悲しげに笑った。
「いつも悲しまなければならないなんて辛いね。」
聡は彼女の境遇に心が痛んだ。彼女の心にも雨が降っている事に。そして、聡は空を見上げ、少し微笑んで雨に対する素直な感情を彼女に伝えた。
「俺は雨降りは嫌いじゃないけどな。雨の匂いってあるだろ?あの匂いも好きだな。」
「聡は優しいね。」
「そう言えば」と、聡はツユと初めて出会った時の事を思い出し、
「俺の事、あの人に似てるって言ってたけど、あの人って誰なの?」
ツユは俯き黙り込んでいた。その表情は悲しげにも見えた。
「あ、話したくない事なら、話さなくてもいいよ。ごめんね。」
聡は何となく察した。探しものとは聡に似ているというその彼ではないかと。どういう理由で別れたのかは分からないが、多分、そうであろうと。ツユは一言「ごめんね。」と言うと、「いいよ。気にしないで。」聡は優しく答えた。
「あとさ、」聡はとりあえず聞きたい事は全て聞いておきたいと思った。
「飯とか、寝る時とかどうしてるの?さっきは寝ないし、食べないって言ってたけど?」
「妖精には摂食っていう概念がないのかな。お腹も空かないし。あと、寝る事もないの。ただ、寝るっていう概念に近いのは私の存在を消すことかな。ほら、健太君といた時突然消えたでしょ?思念自体はその場に残るから呼べばまた聡の前に姿を現わせるよ。」
「そうなんだ。じゃあ今すぐ消える事って出来るの?」
「ええ。」そう言いツユはその場から消えた。それはその場の空気に溶け込むように。聡は驚き、戻ってくるのか心配になり、すぐに「ツユ?そこにいる?」と、呼び掛けた。ツユはその場の空気から浮かび上がるように再び現れた。驚きその原理がよく分からない聡は、「消えてる時はどうなってるの?」と、訊ねると、
「消えてる時は周りは明るいのだけど視界はほとんど見えないの。多分、聡に見えていた擬態は次元を超えた先に隠れてるのかもね。声だけは聞こえる。寝てる訳じゃないのだけど、これが寝るっていう概念に近いかもね。」
「ふーん。じゃあ俺にしかツユが見えて、他の人には見えないのは何でだ?」
「私にも分からない。でも多分、私の擬態は聡の網膜に映っているのではなくて、聡の脳に直接映っているのかもしれない。推測でしかないけど。」
「なるほど。だとしたら、俺は夢みたいなものを見ていて、ツユは俺の脳内で創られた架空の人物なのかもしれないな。」
聡は笑ってそう話すと、ツユが「じゃあ、夢ならほっぺをつねってみたら?」とイタズラに笑いそう言うので、聡は試しに頬をつねってみた。「どう?」ツユは覗き込むように聡を見た。
「痛い。」
聡はつねった頬を赤くしてそう言うと、二人は見合って笑い合った。
「明日、学校に行かない?友達紹介するよ。ツユの事は紹介出来ないけどさ。みんな良い奴らなんだ。」
「でも・・・」ツユは邪魔にならないか、不安でいた。
「大丈夫。どうせみんなには見えないのだからさ。多分。」
笑顔いっぱいで誘うと、聡は身を乗り出して答えを待った。正直、ツユの事が見える者がいるかもしれないという不安も聡にはあったが、大丈夫だという確証はなくとも、確信はあった。聡まで不安な顔をしたら、ツユは更に不安になりかねない。だから笑顔で聡は応えたのだ。不安を抱える者を安心させるのは笑顔を見せてあげる事であり、それが最大の安定剤である事を聡は知っていた。
「分かった。行ってみる。」ツユも笑顔で、明るい表情を取り戻していた。
ツユの答えを聞いて落ち着いたのか聡は大きなあくびを一つした。「眠たいのじゃない?」ツユは聡を気遣った。「そうだね。ちょっと眠いかな。ツユはどうする?」聡もツユを気遣った。ツユは私が視界に居れば聡が落ち着かないだろうと、朝まで消えてるよと、伝え、その姿を消した。「ツユ、ありがとう。」そう聞こえるよう呟くと部屋の電気を消して聡は眠りに就いた。
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