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デジャブ
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ツユは晴翔を失ったあの川岸に立っていた。小さな川は昼過ぎから降り出した雨で茶色の濁流がうねりを増していた。風は強く吹き荒んで、横殴りの雨が降りしきっていた。ツユの立つ川岸の隣には対岸へ小さな橋が架かっていた。その対岸にフッと空気から浮かび上がるようにアイレーンは現れた。
「ここで待ち受けるなんて、晴翔の仇でも討ちたいようね。」
アイレーンは顎を引き上目遣いでツユを凝視して不敵に笑った。そして橋を渡ってツユに近づきながらこう続けた。
「相変わらず人間達と馴れ合っているようね。あなたにはガッカリだわ。もう人間界には降りてこないでいいわ。後は私が引き受ける。妖精界に戻りなさい。泣かない雨の妖精なんて必要ないわ。」
ツユは雨に打たれ沈黙したままアイレーンの話を聞いていた。ツユの前髪を雨露が伝い滴り落ちる。その瞳は静かにアイレーンを見詰めていた。
「ツユ!」
遠くで聡の呼ぶ声が聞こえた。ツユはハッと振り向き、驚き叫んだ。
「聡!来ちゃダメ!」
息を切らしツユの元に辿り着いた聡はツユにクシャクシャの満面の笑みで
「今度は間に合った。またツユを失う所だったよ。」
そう笑い掛け、「あれがアイレーン?」彼女の方を見て確認するとツユは小さく頷いた。
「でも聡、君はここに居ると危険だよ。今すぐに逃げて!」
ツユの脳裏を晴翔との別れが過ぎり不安な表情でいると、聡は「そう言って俺がここを去ると思う?」そう微笑むと、ツユは暫く沈黙し、「それもそうね。」と諦め顔で笑った。そして「俺はアイレーンと話がしたかったんだ。いいだろ?」聡がツユに笑い掛けるとツユも微笑んで頷いた。
「初めまして、アイレーン。俺は小日向聡。ツユと仲良くさせてもらってる人間様だ。聞くところによると、君は俺の友達のツユをいじめてるばかりか、晴翔を死なせたらしいな。君のしたことは到底許されない事だ。」
聡は毅然とアイレーンに言い放った。アイレーンはフッと鼻で笑うと、
「人間ごときがナメた口を聞くものだ。聡とか言ったな。お前ら人間は散々自然を破壊し、自然を殺しておきながらよくもまぁ、ヌケヌケとそんな事が言えるな。それは許される事なのか?私達妖精は、自然の代理人。自然に代わって自然を守り、人間が破壊したなら、その代償を払わす。それが使命なのよ。」
アイレーンは腕組みし聡を見据えてそう話した。
「そんなの知るかよ!俺達人間も生きるために必死なんだよ。それに人間も自然の一部のはずだ。その人間を殺すのも自然を壊してるのと一緒じゃねぇのか?」
「考えが浅いな。お前達人間の言い訳を聞いている暇はない。私達には大事な任務がある。邪魔をするな。」
そう言うアイレーンに聡は静かに話し掛けた。
「ツユは今、多くの感情を手にした。泣くことがツユの使命なら、悲しみで涙するのではなく、幸せの中で涙してほしいんだ。後少し、後一歩でツユもそうなれる。だからツユを悲しみで支配しようとせず、どうか自由にしてほしいんだ。頼む。」
雨が三人を強く打ち付ける。それはツユの嬉し涙のようでもあった。アイレーンは暫く俯むき、そして顔を上げると静かに微笑み、
「後一歩か。そうだな。では、後一歩のため、お前にはその犠牲になってもらおう。」
アイレーンの身体から緑白色のオーラが漂い、グレーの髪はフワリと逆立って緑色の瞳は鈍く光りだした。そして聡に向けフゥーっと息を吹き出した。息は突風となり聡に襲い掛かろうとしていた。そこへツユがスッと割って入り、右の掌を広げ差し出すと、その前に地面の雨水が浮かび上がり、水の壁が出来た。突風はその壁に当たり、衝撃音と共に水の壁は飛散した。ツユの身体からも青白いオーラが漂い、水色のワンピースの裾はヒラヒラと、はためいていた。
「ツユ・・・。」聡が呆気に取られていると、ツユはアイレーンと対峙したまま「聡、さがって。」と言い、アイレーンに向け、「私は昔の私とは違う。」そう告げると、右手を振り抜いた。ツユの指先から水の弾丸が飛び出し、アイレーンの深緑色のワンピースを引き裂いた。
「くぅ、ツユのクセに生意気な!」
アイレーンは裂けた肩口のワンピースを押さえると焦った表情で体勢を立て直し、不敵に笑うと身体をねじって一気に両腕を振り抜いた。風が渦を巻いてツユと聡に襲いかかる。ツユは聡に「伏せて!」と叫ぶと両手を広げ前に伸ばし、その前に地面から二重の水の壁を作り出し竜巻を防いだが全ては防ぎきれず、ツユと聡は後方に少し吹き飛ばされた。
「聡!」その声は綾夏だった。聡の後を追ってきていたのだ。綾夏は倒れた聡の元へ駆け寄り「大丈夫?」と声をかけると、「バカ!家に帰ってろって言っただろ?」起き上がりながら聡は綾夏にここからさがるよう指示した。それを聞いていたツユは「聡も下がって!」と言うと、「この人がツユちゃん?」と綾夏はツユを見詰めた。「見えるのか?」聡は驚きながら訊ねると、「ええ。声もちゃんと聞こえる。そして、あの緑のワンピースの子がアイレーンね?」綾夏にはアイレーンも見えているようであった。何故このタイミングで綾夏に妖精が見えるようになったのは定かで無く、聡達にそんな事深く考える余裕はなかったが、ツユは綾夏の方を振り向くと、「綾夏さん、初めまして。ごめんね、巻き込んでしまって。」申し訳なさそうに言うと、「謝る事なんてないわ。それに初対面でもないしね。よろしくね。」綾夏はニコリと笑った。
再びアイレーンと対峙したツユは「二人とも、私の後ろにいて。」と言うと聡と綾夏の前に仁王立ちしてアイレーンを睨んだ。ツユの身体からは青白いオーラが漂ったままでいつもと違う表情のツユに聡は驚いていた。
「いいわ。三人まとめて消し飛ばしてあげる。」
アイレーンが再度身体を捻り、竜巻を繰り出すモーションに入ったのを確認したツユはアイレーンが技を繰り出す前に右手を振り抜き、水の弾丸を再び撃ち出した。しかしアイレーンは間一髪のところ、サイドステップで避けて、その勢いで両腕を振り抜き、竜巻をツユのいる方へ放った。ツユは両手を広げ下に向けると地面の雨水が一気に集まり丸い大きな水の球体が出来た。それを前へと持ち上げると竜巻へと撃ち放った。物凄い衝撃音と共に竜巻と水の球体は飛散し消え去った。周りは飛散した水蒸気で霧がかかったようになり視界を奪っていた。その霧を切り裂くようにアイレーンの吐息の突風が三人を襲った。ツユは咄嗟に右手を上げ水の壁を作ったが間に合わず、三人共後方へと吹き飛ばされた。
「ふっ。私の方が上手だったようね。まずは一人。」
そう言うとアイレーンは一人だけ少し離れた所へと飛ばされた綾夏に向け、吐息を吐いた。
「綾夏!」聡の叫び声に倒れた綾夏は反応して起き上がろうとしたが、突風は綾夏を襲おうとしていた。そこへツユが滑り込み、水の壁を作り既の所で防いだが、アイレーンは吐息の第二波を放っており、ツユはその対応に間に合わず両腕をクロスしてそれを防ごうとしていた。しかし吐息はツユには届かなかった。聡が己の身体を盾にツユと綾夏を庇ったからだ。
「うわぁ!」聡は空高く舞い上がり濁流の川へと落ちた。
「聡―!」
ツユと綾夏の悲痛な叫び声が響き渡る。綾夏は起き上がると聡の落ちた方向へと走った。聡の意識はあり、川の流れに身を任せ下流へと流されていった。それを確認した綾夏は、「待って!」とその後を追いかけた。ツユも二人の行動を確認したら、アイレーンを睨み、青い瞳が鈍く光り、青白いオーラは強く漂い始めた。
「あははは。まるでデジャブね。晴翔と一緒じゃない?大口叩いても所詮あなたじゃ誰も守れない。さぁ大泣きしなさい。そして全てを洗い流しちゃいなさい。」
アイレーンはそう言い高笑いした。
「アイレーン、あなただけは許さない。」
そう言いツユは右手を掲げ空を指差した。空のドス黒い雨雲が渦を成して遠くで雷鳴が轟き始めた。そしてアイレーンに隙を与える事なく、
「さよなら。」
そう言うと掲げた一つ指をアイレーンへと振り下ろした。「はっ!」とアイレーンが空を見上げた刹那、青白い閃光が雷鳴と共にアイレーンの頭上に落ち、彼女の身体を打ち抜いた。
「ぎゃあぁぁぁ!」
アイレーンの悲鳴と共に青白い炎が彼女を包んだ。稲妻に打たれ膝から崩れ落ち炎を纏った彼女はツユを指差し、「後はあなた次第よ。さぁ、行きなさい。」と、謎の言葉を残し、燃え尽きるかのようにその場から消え去った。ツユの頬を涙が伝う。「聡・・・。」ツユは休む間もなく聡と綾夏の後を追った。
「ここで待ち受けるなんて、晴翔の仇でも討ちたいようね。」
アイレーンは顎を引き上目遣いでツユを凝視して不敵に笑った。そして橋を渡ってツユに近づきながらこう続けた。
「相変わらず人間達と馴れ合っているようね。あなたにはガッカリだわ。もう人間界には降りてこないでいいわ。後は私が引き受ける。妖精界に戻りなさい。泣かない雨の妖精なんて必要ないわ。」
ツユは雨に打たれ沈黙したままアイレーンの話を聞いていた。ツユの前髪を雨露が伝い滴り落ちる。その瞳は静かにアイレーンを見詰めていた。
「ツユ!」
遠くで聡の呼ぶ声が聞こえた。ツユはハッと振り向き、驚き叫んだ。
「聡!来ちゃダメ!」
息を切らしツユの元に辿り着いた聡はツユにクシャクシャの満面の笑みで
「今度は間に合った。またツユを失う所だったよ。」
そう笑い掛け、「あれがアイレーン?」彼女の方を見て確認するとツユは小さく頷いた。
「でも聡、君はここに居ると危険だよ。今すぐに逃げて!」
ツユの脳裏を晴翔との別れが過ぎり不安な表情でいると、聡は「そう言って俺がここを去ると思う?」そう微笑むと、ツユは暫く沈黙し、「それもそうね。」と諦め顔で笑った。そして「俺はアイレーンと話がしたかったんだ。いいだろ?」聡がツユに笑い掛けるとツユも微笑んで頷いた。
「初めまして、アイレーン。俺は小日向聡。ツユと仲良くさせてもらってる人間様だ。聞くところによると、君は俺の友達のツユをいじめてるばかりか、晴翔を死なせたらしいな。君のしたことは到底許されない事だ。」
聡は毅然とアイレーンに言い放った。アイレーンはフッと鼻で笑うと、
「人間ごときがナメた口を聞くものだ。聡とか言ったな。お前ら人間は散々自然を破壊し、自然を殺しておきながらよくもまぁ、ヌケヌケとそんな事が言えるな。それは許される事なのか?私達妖精は、自然の代理人。自然に代わって自然を守り、人間が破壊したなら、その代償を払わす。それが使命なのよ。」
アイレーンは腕組みし聡を見据えてそう話した。
「そんなの知るかよ!俺達人間も生きるために必死なんだよ。それに人間も自然の一部のはずだ。その人間を殺すのも自然を壊してるのと一緒じゃねぇのか?」
「考えが浅いな。お前達人間の言い訳を聞いている暇はない。私達には大事な任務がある。邪魔をするな。」
そう言うアイレーンに聡は静かに話し掛けた。
「ツユは今、多くの感情を手にした。泣くことがツユの使命なら、悲しみで涙するのではなく、幸せの中で涙してほしいんだ。後少し、後一歩でツユもそうなれる。だからツユを悲しみで支配しようとせず、どうか自由にしてほしいんだ。頼む。」
雨が三人を強く打ち付ける。それはツユの嬉し涙のようでもあった。アイレーンは暫く俯むき、そして顔を上げると静かに微笑み、
「後一歩か。そうだな。では、後一歩のため、お前にはその犠牲になってもらおう。」
アイレーンの身体から緑白色のオーラが漂い、グレーの髪はフワリと逆立って緑色の瞳は鈍く光りだした。そして聡に向けフゥーっと息を吹き出した。息は突風となり聡に襲い掛かろうとしていた。そこへツユがスッと割って入り、右の掌を広げ差し出すと、その前に地面の雨水が浮かび上がり、水の壁が出来た。突風はその壁に当たり、衝撃音と共に水の壁は飛散した。ツユの身体からも青白いオーラが漂い、水色のワンピースの裾はヒラヒラと、はためいていた。
「ツユ・・・。」聡が呆気に取られていると、ツユはアイレーンと対峙したまま「聡、さがって。」と言い、アイレーンに向け、「私は昔の私とは違う。」そう告げると、右手を振り抜いた。ツユの指先から水の弾丸が飛び出し、アイレーンの深緑色のワンピースを引き裂いた。
「くぅ、ツユのクセに生意気な!」
アイレーンは裂けた肩口のワンピースを押さえると焦った表情で体勢を立て直し、不敵に笑うと身体をねじって一気に両腕を振り抜いた。風が渦を巻いてツユと聡に襲いかかる。ツユは聡に「伏せて!」と叫ぶと両手を広げ前に伸ばし、その前に地面から二重の水の壁を作り出し竜巻を防いだが全ては防ぎきれず、ツユと聡は後方に少し吹き飛ばされた。
「聡!」その声は綾夏だった。聡の後を追ってきていたのだ。綾夏は倒れた聡の元へ駆け寄り「大丈夫?」と声をかけると、「バカ!家に帰ってろって言っただろ?」起き上がりながら聡は綾夏にここからさがるよう指示した。それを聞いていたツユは「聡も下がって!」と言うと、「この人がツユちゃん?」と綾夏はツユを見詰めた。「見えるのか?」聡は驚きながら訊ねると、「ええ。声もちゃんと聞こえる。そして、あの緑のワンピースの子がアイレーンね?」綾夏にはアイレーンも見えているようであった。何故このタイミングで綾夏に妖精が見えるようになったのは定かで無く、聡達にそんな事深く考える余裕はなかったが、ツユは綾夏の方を振り向くと、「綾夏さん、初めまして。ごめんね、巻き込んでしまって。」申し訳なさそうに言うと、「謝る事なんてないわ。それに初対面でもないしね。よろしくね。」綾夏はニコリと笑った。
再びアイレーンと対峙したツユは「二人とも、私の後ろにいて。」と言うと聡と綾夏の前に仁王立ちしてアイレーンを睨んだ。ツユの身体からは青白いオーラが漂ったままでいつもと違う表情のツユに聡は驚いていた。
「いいわ。三人まとめて消し飛ばしてあげる。」
アイレーンが再度身体を捻り、竜巻を繰り出すモーションに入ったのを確認したツユはアイレーンが技を繰り出す前に右手を振り抜き、水の弾丸を再び撃ち出した。しかしアイレーンは間一髪のところ、サイドステップで避けて、その勢いで両腕を振り抜き、竜巻をツユのいる方へ放った。ツユは両手を広げ下に向けると地面の雨水が一気に集まり丸い大きな水の球体が出来た。それを前へと持ち上げると竜巻へと撃ち放った。物凄い衝撃音と共に竜巻と水の球体は飛散し消え去った。周りは飛散した水蒸気で霧がかかったようになり視界を奪っていた。その霧を切り裂くようにアイレーンの吐息の突風が三人を襲った。ツユは咄嗟に右手を上げ水の壁を作ったが間に合わず、三人共後方へと吹き飛ばされた。
「ふっ。私の方が上手だったようね。まずは一人。」
そう言うとアイレーンは一人だけ少し離れた所へと飛ばされた綾夏に向け、吐息を吐いた。
「綾夏!」聡の叫び声に倒れた綾夏は反応して起き上がろうとしたが、突風は綾夏を襲おうとしていた。そこへツユが滑り込み、水の壁を作り既の所で防いだが、アイレーンは吐息の第二波を放っており、ツユはその対応に間に合わず両腕をクロスしてそれを防ごうとしていた。しかし吐息はツユには届かなかった。聡が己の身体を盾にツユと綾夏を庇ったからだ。
「うわぁ!」聡は空高く舞い上がり濁流の川へと落ちた。
「聡―!」
ツユと綾夏の悲痛な叫び声が響き渡る。綾夏は起き上がると聡の落ちた方向へと走った。聡の意識はあり、川の流れに身を任せ下流へと流されていった。それを確認した綾夏は、「待って!」とその後を追いかけた。ツユも二人の行動を確認したら、アイレーンを睨み、青い瞳が鈍く光り、青白いオーラは強く漂い始めた。
「あははは。まるでデジャブね。晴翔と一緒じゃない?大口叩いても所詮あなたじゃ誰も守れない。さぁ大泣きしなさい。そして全てを洗い流しちゃいなさい。」
アイレーンはそう言い高笑いした。
「アイレーン、あなただけは許さない。」
そう言いツユは右手を掲げ空を指差した。空のドス黒い雨雲が渦を成して遠くで雷鳴が轟き始めた。そしてアイレーンに隙を与える事なく、
「さよなら。」
そう言うと掲げた一つ指をアイレーンへと振り下ろした。「はっ!」とアイレーンが空を見上げた刹那、青白い閃光が雷鳴と共にアイレーンの頭上に落ち、彼女の身体を打ち抜いた。
「ぎゃあぁぁぁ!」
アイレーンの悲鳴と共に青白い炎が彼女を包んだ。稲妻に打たれ膝から崩れ落ち炎を纏った彼女はツユを指差し、「後はあなた次第よ。さぁ、行きなさい。」と、謎の言葉を残し、燃え尽きるかのようにその場から消え去った。ツユの頬を涙が伝う。「聡・・・。」ツユは休む間もなく聡と綾夏の後を追った。
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