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世界の真実編 後編 突撃!魔王城
vs 四天王
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何枚目かの壁を壊したところでようやく、通路の先に魔王がいる玉座の間へと続く部屋の扉が見えた。ちなみに二枚目の壁を壊して以来、あの女性の声は聞こえてこない。
俺たちは扉の前でまた輪になって最後の確認をしようとしている。最初に話を切り出したのはティナだ。
「この部屋の奥から魔王のいるところにいけるんだよね?」
「そのようだね。だから、もしかしたらここには強いモンスターが配置されているかもしれない」
ラッドが地図を眺めながらそう言うので、俺は素朴な疑問を投げかけた。
「かもしれない、って何だよ。普通に見て確かめればいいだろ」
「一度入ったら出られない仕掛けになっていたりするかもしれないだろう。全くジンはいつも大雑把だねえ」
「うるせえよ、ほれ」
煩わしいので、俺は扉に近寄って取っ手に手をかけ、勢いよく引っ張って中を覗き込んでみた。
「わーっはっはっは!! よく来たな人間たちよ! 我こそは……」
頭に二本の禍々しい角を生やしたでかい羊が、三叉槍を持ったまま部屋の中央に二本の足で立ってそう叫んでいた。扉をそっと閉めてティナたちの方に向き直る。
「な、なんか聞こえたね。今……」
嫌いな虫でも見てしまったような表情で話しかけてくるティナ。
「おう。でかい羊みたいなのがいてすげー嬉しそうにしてたぞ。扉を閉める直前の『えっ、帰るの……?』みたいな表情はしばらく忘れられそうになかったな」
「ここのモンスターはみんな暇を持て余してるのでしょうか。ちょっとだけかわいそうですわね」
「モンスターの心配をしてあげるなんて、ロザリアは優しいね」
「ラッド様ほどではありませんわ」
笑顔でお互いを褒め合うラッドとロザリア。とはいえ、いつまでもここにいたってしょうがない。
ティナが「しん・ゆうしゃのつるぎ」を取り出して真剣な表情で尋ねた。
「みんな、準備はいい?」
『いいぞ……』
「おう」
「ああ」
「はい」
ティナはみんなの返事を確認すると一つうなずいてから扉を開き、俺たちもそれに続いて部屋になだれ込む。そこには当然ながらさっきの変な毛色をした羊みたいなモンスターがいた。
「わーはっはっは!! よく来たな人間たちよ! 我こそは玉座の間への入り口となるこの部屋を守護する魔王軍四天王が一人、ヌチャピュリョス! ここを通りたければ我を倒してみせよ!」
「すごく読み上げにくそうな名前ですわね」
「ヌチャピョロッ……ヌチャポ、ヌチャピョラッ……」
ロザリアが言うので試してみたけどたしかに難しい。とはいえそれは放っておいて気になることを尋ねた。
「ていうか他の四天王はどこにいるんだ、面倒くさいからまとめて出せよ」
「ジン、そうやってまた余計なことを言うのはやめてくれないか」
ヌチャ何とかは最初から変わらない勢いのままで返事をする。
「はっはっは! 自ら死地へと飛び込むか、よかろう! ならば我ら四天王の全貌を目にして驚くがいい! 『ぶんしん』!」
スキル名の宣言と同時に、ヌチャの周りに三体のヌチャが出現した。
「ぶんしん」というのはモンスターにしか使えないスキルで、使用者と同じモンスターを何体も出現させるものだったはずだ。
増殖した敵を目の当たりにしたティナの顔が驚愕の色に染まる。
「ヌチャピャッ……が何体も!」
「ティナ、あいつの名前をちゃんと言う必要はねえぞ!」
「がっはっは、どうだ驚いたか! 四天王とは全て私だったのだ! かっこいいから何となく四天王というものをやりたくなったはいいものの、友達がいなくて仲間が集まらないから分裂して一人四役をやることにしたのだ!」
「くっ……すごく悲しい話じゃないか」
「いけませんわラッド様、きっとこれも敵の作戦です」
ラッドとロザリアは戦慄しながらも、油断なく武器を構えて警戒心を露わにしていた。
手に持った槍の先でこちらを指し示しながらヌチャが号令をかける。
「さあ、行け四天王よ!」
ヌチャの分身体たちは同時に駆け出し、俺たちの方に迫ってきた。
ヒュドラワーム戦の時みたいに俺とティナが一体ずつ、ラッドとロザリアが二人で一体を相手にする。本体がやられたら困るからだろう、ヌチャ自身は戦闘には参加しないらしく、後方で偉そうに突っ立ったまま様子を見ていた。
各自戦闘開始だ。
分身のうち一体が俺の前へとやってきたかと思うと、槍を後ろに引いてから体重を乗せて真っすぐに突き出す。俺はそれを最小限の動きで回避すると隙だらけの腹にすれ違いざま、剣を下から斜め上に振り上げる形で斬撃をお見舞いした。
相手が攻撃を受けた箇所を抑え、うめき声をあげながら倒れ込むのを見て俺はすぐさま追撃の態勢に入る。
床の上に転がった身体に剣を振り下ろしてやると、分身体は光の粒子となって消えていった。
呼吸を整えつつ顔をあげて周囲を見渡せば、ティナもちょうど分身体を倒したところみたいだ。ラッドとロザリアはまだ苦戦しているようなので、そちらに加勢しようと一歩を踏み出したその時だった。
「おっと、そうはさせんぞ! もう一度行けっ四天王たちよ!」
ヌチャがそう言いながらさっきと同じように槍の先を俺たちに向けると、周囲にまたも分身体が二体現れて俺とティナに襲いかかってきた。
横でティナが驚きの声をあげる。
「えっ!?」
「くそっ、そりゃそうだよな」
誰にともなく、愚痴るようにそうこぼした。
「ぶんしん」にどういう制限があるのかは知らないけど、少なくとも三体が召喚数の上限なんてことはないはず。四天王だから本体と合わせて四体になるようにしか出していないのだろう。敵のアホさに助けられているというわけだ。
俺が何の制限もなく戦えるならともかく、今のこのパーティーでヌチャに本気を出されるときつい。分身体がそこそこに強いおかげで、三体しかいない現時点ですでに苦戦を強いられているわけだからな。
それなら本体をすぐに倒してしまえばいいか、と目の前の分身体を引き連れたままでヌチャに駆け寄ってみる。すると、
「はっはっは! そうはいかんぞ!」
ヌチャは偉そうにそうのたまいながら一目散に逃げだしつつ、こだわりやらプライドやらを全て捨てて、俺の足を止めるために一気に分身を増やした。
「ジン君っ!」
囲まれた俺を見てか、後ろの方からティナの悲痛な叫びがあがる。俺は分身たちの相手をしながら、ティナの方を見ずに声を張った。
「ティナ! 俺は大丈夫だからMPは使うなよ! まほうのせいすいにだって限りがあるんだからな!」
「でっ、でも……うん、わかった!」
どこか納得してくれてなさそうなティナの声。
魔王の部屋が目の前にある今、ティナには力を温存させてやりたい。どんな戦いになるかわからない以上は万全を期した方がいいと思うからだ。それに、そもそも見た目ほど俺はピンチじゃない。
ティナの方を目だけで確認すると、ちょうど分身体を倒したところだった。俺は一人でも大丈夫だということをわかってもらうために、攻撃をあえて避けつつ確実に一体一体を倒して行く。
その様子を見ながらこちらに向かってくれているはずのティナを声で制した。
「ティナ、俺は大丈夫だ! それよりもラッドたちの方に行ってやっ……」
「ぬわーっはっはぁ! そうはさせんと言っているだろう!」
随分と遠くにいるヌチャがそう叫ぶと、また新しく分身体が出現して俺とティナに襲いかかってくる。さっき俺が本体に駆け寄ったのがよほど怖かったのか、その数はもう三体に戻る様子がない。
「おい! お前四天王じゃなかったのかよ!」
「気持ちはいつでも四天王だ!」
よくわからんがもう本人を含めて合計四体に拘るのはやめたらしい。まずいな、このままだと永遠にこの部屋で戦い続けることになりそうだ。
隙を見てラッドとロザリアの様子を確認したものの、やはり苦戦している。ロザリアだって無限に魔法を使えるわけじゃないから、このままだと二人共やられてしまうかもしれない。
だから俺はある決断を下した。
「ティナ! 俺たちがヌチャの相手をしている内に奥に進め!」
「えっ、でっ、でもそれじゃあみんなが!」
「このままだとあいつを倒せない内にアイテムもMPも尽きて全滅だ! それよりも早くティナが魔王を倒せばいい」
「…………」
返事はない。でも、こっちに分身体のほとんどが寄ってきている状況だからティナの方を確認することも出来なかった。
やがて何体かを倒したところで少し後ろから静かな、けどたしかな決意を秘めた声が耳に届く。
「……わかった。絶対勝って戻ってくるから、それまで頑張ってね!」
「おう! 行ってこい!」
そう言うと、すぐに俺の横をティナとフェニックスが通過していく。
「そうはさせんぞ!」
「そりゃこっちの台詞だ!」
今度はヌチャが分身体をティナに差し向けたのでそちらに行って攻撃し、注意を俺の方に引きつける。どうやら細かい指示までは出来ないらしくて助かった。
その時、ちょうど無駄に禍々しい装飾が施されて重苦しい感じの扉をティナが開けてその奥に入って行くのが見えた。
「ぐぬぬっ……! かくなる上は貴様らだけでもここで倒してくれる!」
「やってみろ!」
ヌチャが悔しそうに言ったのをそんな風に返した、その時。
「おっす~ヌチャ~……って、えっ。もう始まっちゃってんじゃん」
そんな声が入り口の方から聞こえた。
俺たちは扉の前でまた輪になって最後の確認をしようとしている。最初に話を切り出したのはティナだ。
「この部屋の奥から魔王のいるところにいけるんだよね?」
「そのようだね。だから、もしかしたらここには強いモンスターが配置されているかもしれない」
ラッドが地図を眺めながらそう言うので、俺は素朴な疑問を投げかけた。
「かもしれない、って何だよ。普通に見て確かめればいいだろ」
「一度入ったら出られない仕掛けになっていたりするかもしれないだろう。全くジンはいつも大雑把だねえ」
「うるせえよ、ほれ」
煩わしいので、俺は扉に近寄って取っ手に手をかけ、勢いよく引っ張って中を覗き込んでみた。
「わーっはっはっは!! よく来たな人間たちよ! 我こそは……」
頭に二本の禍々しい角を生やしたでかい羊が、三叉槍を持ったまま部屋の中央に二本の足で立ってそう叫んでいた。扉をそっと閉めてティナたちの方に向き直る。
「な、なんか聞こえたね。今……」
嫌いな虫でも見てしまったような表情で話しかけてくるティナ。
「おう。でかい羊みたいなのがいてすげー嬉しそうにしてたぞ。扉を閉める直前の『えっ、帰るの……?』みたいな表情はしばらく忘れられそうになかったな」
「ここのモンスターはみんな暇を持て余してるのでしょうか。ちょっとだけかわいそうですわね」
「モンスターの心配をしてあげるなんて、ロザリアは優しいね」
「ラッド様ほどではありませんわ」
笑顔でお互いを褒め合うラッドとロザリア。とはいえ、いつまでもここにいたってしょうがない。
ティナが「しん・ゆうしゃのつるぎ」を取り出して真剣な表情で尋ねた。
「みんな、準備はいい?」
『いいぞ……』
「おう」
「ああ」
「はい」
ティナはみんなの返事を確認すると一つうなずいてから扉を開き、俺たちもそれに続いて部屋になだれ込む。そこには当然ながらさっきの変な毛色をした羊みたいなモンスターがいた。
「わーはっはっは!! よく来たな人間たちよ! 我こそは玉座の間への入り口となるこの部屋を守護する魔王軍四天王が一人、ヌチャピュリョス! ここを通りたければ我を倒してみせよ!」
「すごく読み上げにくそうな名前ですわね」
「ヌチャピョロッ……ヌチャポ、ヌチャピョラッ……」
ロザリアが言うので試してみたけどたしかに難しい。とはいえそれは放っておいて気になることを尋ねた。
「ていうか他の四天王はどこにいるんだ、面倒くさいからまとめて出せよ」
「ジン、そうやってまた余計なことを言うのはやめてくれないか」
ヌチャ何とかは最初から変わらない勢いのままで返事をする。
「はっはっは! 自ら死地へと飛び込むか、よかろう! ならば我ら四天王の全貌を目にして驚くがいい! 『ぶんしん』!」
スキル名の宣言と同時に、ヌチャの周りに三体のヌチャが出現した。
「ぶんしん」というのはモンスターにしか使えないスキルで、使用者と同じモンスターを何体も出現させるものだったはずだ。
増殖した敵を目の当たりにしたティナの顔が驚愕の色に染まる。
「ヌチャピャッ……が何体も!」
「ティナ、あいつの名前をちゃんと言う必要はねえぞ!」
「がっはっは、どうだ驚いたか! 四天王とは全て私だったのだ! かっこいいから何となく四天王というものをやりたくなったはいいものの、友達がいなくて仲間が集まらないから分裂して一人四役をやることにしたのだ!」
「くっ……すごく悲しい話じゃないか」
「いけませんわラッド様、きっとこれも敵の作戦です」
ラッドとロザリアは戦慄しながらも、油断なく武器を構えて警戒心を露わにしていた。
手に持った槍の先でこちらを指し示しながらヌチャが号令をかける。
「さあ、行け四天王よ!」
ヌチャの分身体たちは同時に駆け出し、俺たちの方に迫ってきた。
ヒュドラワーム戦の時みたいに俺とティナが一体ずつ、ラッドとロザリアが二人で一体を相手にする。本体がやられたら困るからだろう、ヌチャ自身は戦闘には参加しないらしく、後方で偉そうに突っ立ったまま様子を見ていた。
各自戦闘開始だ。
分身のうち一体が俺の前へとやってきたかと思うと、槍を後ろに引いてから体重を乗せて真っすぐに突き出す。俺はそれを最小限の動きで回避すると隙だらけの腹にすれ違いざま、剣を下から斜め上に振り上げる形で斬撃をお見舞いした。
相手が攻撃を受けた箇所を抑え、うめき声をあげながら倒れ込むのを見て俺はすぐさま追撃の態勢に入る。
床の上に転がった身体に剣を振り下ろしてやると、分身体は光の粒子となって消えていった。
呼吸を整えつつ顔をあげて周囲を見渡せば、ティナもちょうど分身体を倒したところみたいだ。ラッドとロザリアはまだ苦戦しているようなので、そちらに加勢しようと一歩を踏み出したその時だった。
「おっと、そうはさせんぞ! もう一度行けっ四天王たちよ!」
ヌチャがそう言いながらさっきと同じように槍の先を俺たちに向けると、周囲にまたも分身体が二体現れて俺とティナに襲いかかってきた。
横でティナが驚きの声をあげる。
「えっ!?」
「くそっ、そりゃそうだよな」
誰にともなく、愚痴るようにそうこぼした。
「ぶんしん」にどういう制限があるのかは知らないけど、少なくとも三体が召喚数の上限なんてことはないはず。四天王だから本体と合わせて四体になるようにしか出していないのだろう。敵のアホさに助けられているというわけだ。
俺が何の制限もなく戦えるならともかく、今のこのパーティーでヌチャに本気を出されるときつい。分身体がそこそこに強いおかげで、三体しかいない現時点ですでに苦戦を強いられているわけだからな。
それなら本体をすぐに倒してしまえばいいか、と目の前の分身体を引き連れたままでヌチャに駆け寄ってみる。すると、
「はっはっは! そうはいかんぞ!」
ヌチャは偉そうにそうのたまいながら一目散に逃げだしつつ、こだわりやらプライドやらを全て捨てて、俺の足を止めるために一気に分身を増やした。
「ジン君っ!」
囲まれた俺を見てか、後ろの方からティナの悲痛な叫びがあがる。俺は分身たちの相手をしながら、ティナの方を見ずに声を張った。
「ティナ! 俺は大丈夫だからMPは使うなよ! まほうのせいすいにだって限りがあるんだからな!」
「でっ、でも……うん、わかった!」
どこか納得してくれてなさそうなティナの声。
魔王の部屋が目の前にある今、ティナには力を温存させてやりたい。どんな戦いになるかわからない以上は万全を期した方がいいと思うからだ。それに、そもそも見た目ほど俺はピンチじゃない。
ティナの方を目だけで確認すると、ちょうど分身体を倒したところだった。俺は一人でも大丈夫だということをわかってもらうために、攻撃をあえて避けつつ確実に一体一体を倒して行く。
その様子を見ながらこちらに向かってくれているはずのティナを声で制した。
「ティナ、俺は大丈夫だ! それよりもラッドたちの方に行ってやっ……」
「ぬわーっはっはぁ! そうはさせんと言っているだろう!」
随分と遠くにいるヌチャがそう叫ぶと、また新しく分身体が出現して俺とティナに襲いかかってくる。さっき俺が本体に駆け寄ったのがよほど怖かったのか、その数はもう三体に戻る様子がない。
「おい! お前四天王じゃなかったのかよ!」
「気持ちはいつでも四天王だ!」
よくわからんがもう本人を含めて合計四体に拘るのはやめたらしい。まずいな、このままだと永遠にこの部屋で戦い続けることになりそうだ。
隙を見てラッドとロザリアの様子を確認したものの、やはり苦戦している。ロザリアだって無限に魔法を使えるわけじゃないから、このままだと二人共やられてしまうかもしれない。
だから俺はある決断を下した。
「ティナ! 俺たちがヌチャの相手をしている内に奥に進め!」
「えっ、でっ、でもそれじゃあみんなが!」
「このままだとあいつを倒せない内にアイテムもMPも尽きて全滅だ! それよりも早くティナが魔王を倒せばいい」
「…………」
返事はない。でも、こっちに分身体のほとんどが寄ってきている状況だからティナの方を確認することも出来なかった。
やがて何体かを倒したところで少し後ろから静かな、けどたしかな決意を秘めた声が耳に届く。
「……わかった。絶対勝って戻ってくるから、それまで頑張ってね!」
「おう! 行ってこい!」
そう言うと、すぐに俺の横をティナとフェニックスが通過していく。
「そうはさせんぞ!」
「そりゃこっちの台詞だ!」
今度はヌチャが分身体をティナに差し向けたのでそちらに行って攻撃し、注意を俺の方に引きつける。どうやら細かい指示までは出来ないらしくて助かった。
その時、ちょうど無駄に禍々しい装飾が施されて重苦しい感じの扉をティナが開けてその奥に入って行くのが見えた。
「ぐぬぬっ……! かくなる上は貴様らだけでもここで倒してくれる!」
「やってみろ!」
ヌチャが悔しそうに言ったのをそんな風に返した、その時。
「おっす~ヌチャ~……って、えっ。もう始まっちゃってんじゃん」
そんな声が入り口の方から聞こえた。
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