3 / 49
3 時の宝珠
しおりを挟む
翌朝の夜明け前、目覚めた少女と火の番を交代し、少年は数刻熟睡する。
その後、陽の少し高くなった中を二人で周囲を散策する。
昨日の狼の心配が有るので地上には下りない。
蔦を伝って上に登り、幹の折れている箇所へと向かう。
かなり高い場所で折れており、幹が裂けて焼け焦げている。
落雷による倒木と思われ、倒れた幹の先は地上には至らず、数本先の巨木の枝に引っ掛かって止まっている。
折れた幹の裂け目に水が溜まっており、飲むと冷えていて心地よい。
折れた幹の先端に腰掛けて、水を飲みながら周りを見回す。
周囲は巨木が延々と続いており、下生えの紅葉した藪蔦の中に白い木肌が映え、鮮やかな光景が広がっており、所々に紅葉した大蔦を纏った黒杉も混じり彩を添えている。
木の間から北方に一面雪を被った険しい山脈が見渡せ、西方、東方にも雪を被り始めた小高い山が彼方に見える。
西方の風に乗って微かな瀑布も聞こえて来る。
南方は森が広がっており、なだらかな尾根が下っている。
「南西に向かって進んで沢に出たら沢沿いを下流に進む。近くに集落くらいは有るじゃろう」
「時間は少なそうじゃな。雪まで二月弱か。山で十月の終わりに雪が降り始める。さほど北では無さそうじゃな」
「山の天気は難しいからの、油断せずに行動範囲を広げるとするか」
倒れた幹の上を移動し食糧を探す。
山鳥が食べ残した山ブドウ二房、巨木の間に弱々しく生えた広葉樹の木の実は少年がバンダナに包み、腰に巻く。
小型の貂が3匹、リスが2匹、鏃を無くさないような場所に限って狩ったので獲物は少ない。
陽が落ちる前に洞へ帰り、少年が獲物を捌き少女が枯れ枝を集める。
蔦を使って籠を編みながら、食事をする。
火の中で木の実が爆ぜる音を聞きながら黙々と単純な作業を繰り返す。
食事後は昨日と同様に裸になってのダニの確認。
今夜は火の番の順番を決め一人ずつ寝る。
人里に出る時のため、少年はカム、少女はサラと名乗ることにした。
どの地方でも例外無く多い普通の名前である。
異性と二人で過ごす生活は二人とも初めての経験であった。
翌々日には木の上の獲物が無くなる。
移動可能な木は3本、小動物達は二人の姿を見ると逃げるようになる。
午前中に見切りを付け、サラが木の上から周囲を見張り、カムが地上での狩を行うことになった。
蔦を背負って木々を移動し、蔦を使ってカムが地上に降りる。
サラが周囲を見張り、カムがサラの合図に従って待ち伏せる。
周囲の狼の注意を怠らなければ、地上の獲物は樹上よりも大きく、二日に一回の戦果でも二人の飢えを満たすのに十二分な肉が得られて、樹上よりも効率が良いことが解った。
しかも、数日経つとただ邪魔だった下生えの藪も、薬草や茸の宝庫と解る。
薬草の知識が豊富な二人は、皮鞣しに使える草や虫除け草、腫れ止め、痒み止めの薬草も捜し出す。
ダニは相変わらず多く、ダニ取りと狩での連携により、互いへの信頼は深くなって行く。
雨が降った。
霙の混じりそうな冷たい雨が夜明けから続いている。
この数日で集めた木の実が豊富に有り、薫製にした肉も煙の通り道にぶら下げてある。
枯れ枝も十分集めてあり、三日位は外に出ないで過ごせる。
何の心配も無く、二人は火の前に坐って過ごしている。
二人の間には昨日運び入れた倒木が置かれており、倒木を挟んで向かい合っている。
狩った獲物の皮がそれなりに溜まっている。
寒さが厳しくなり、裸同然で過ごすことが難しくなっていた。
外に出られないことが丁度良い機会となり、二人で服を作ってみることとなった。
カムが鏃で穴を開け、サラが皮紐で毛皮を結んで行く。
鞣して干し上がった毛皮はまだ固いため、倒木の上に乗せて石で叩きながら作業を行う。
小さな獲物が多かったため作業はなかなか捗らない。
作業に集中しながらも、二人は取り留めのない話を交わす。
話が時の宝珠に及んで行き、二人は互いに言い出しかねていた話を紡いで行く。
「あれは恐ろしかった」
「ああ、恐ろしかった。あの隙間に逃げなければ飲み込まれていた」
二人が見たのは白い石碑の様な四角い壁、壁の脇から無数の金属の触手が出ていて、もの凄い速さで青い光の奔流を摘まんで壁に捻じ込んでいた。
壁は堅い石の様にも、柔らかい牛乳で作ったゼリーの様にも見え、壁の背後には何も無い闇が広がっていた。
青い光に飲み込まれた時に痛みも息苦しさも感じ無かった。
ただ呼吸の出来る水に流される感じで、ただ無感覚に身体が溶けて行くのが感じられた。
本能的に流されまいと手掛かりを捜し、偶然に互いの身を引き寄せ合っていた。
極限でも互いの温もりや感触が現実を確認する支えとなり互いの心を励ました。
目の前の空間に引き込まれて流れて行く天使の遺骸が目に入った。
髪の毛の幅程の小さな隙間が大天使の遺骸と元の世界との境目に生じていた。
残った魔力全てを注いで境目を抉じ開け、身体をこじ入れた。
その瞬間、最後に見たのは追ってくる触手と白い壁に現れた大きな目であった。
「ああ、大部身体を持って行かれたがな」
「ああ、大分溶かされた。伝承を調べた時は単なる触媒と思っていた。冗談じゃない。あれは大掛かりな異次元に仕掛けたエネルギーの吸引装置じゃよ。一定以上のエネルギーが発動条件になっておる魔道兵器じゃろ。多分古代魔道戦争の遺物じゃ」
「古代人は恐ろしい物を作るの」
「エリスの書には時の魔法を発動させると書いておったが、大嘘じゃ。エネルギーを吸い取る宝珠自身の本体が、時の狭間に居座っておるだけじゃ」
「ま、結果的に我らは若返ったがの」
「本当に若返ったのかの、単に溶かされて吸い取られる感触しかなかったがの」
「でも、肌は艶々じゃ、これは子供の肌に違いない」
「傷の治りも早いしな。吸い取られたは我らが時かの。無に戻らなくて良かったの」
「なるほどの。我らは時を吸い取られたじゃな、時の宝珠の名も偽りと言い切れんかの。ただ、魔力もごっそり持って行かれたのは誤算じゃがな」
「ああ、誤算じゃった。それと、これは儂の思い過ごしかも知れんが、あの装置自体が生きてる様な気がする」
「ああ、お主もか、我らを逃して悔しがって睨んでいた様な気がする」
「なんだ、ぬしもそう感じたか」
「生き物として拵えたとすると増々恐ろしい魔道よの」
しばらく会話が途絶え、それぞれのその時の光景を思い浮かべる。
作業が進み毛皮が身体に巻ける程度の大きさになる。
早速にサラが巻いて見せ、胸の前で革紐を結ぶ。
毛が内側である。
「ほー、これは暖かい。なんか嬉しくなるの」
サラが歓声を上げる。
カムも早速に身体に巻いてみる。
「おー、これは暖かい。確かに嬉しい」
その後、陽の少し高くなった中を二人で周囲を散策する。
昨日の狼の心配が有るので地上には下りない。
蔦を伝って上に登り、幹の折れている箇所へと向かう。
かなり高い場所で折れており、幹が裂けて焼け焦げている。
落雷による倒木と思われ、倒れた幹の先は地上には至らず、数本先の巨木の枝に引っ掛かって止まっている。
折れた幹の裂け目に水が溜まっており、飲むと冷えていて心地よい。
折れた幹の先端に腰掛けて、水を飲みながら周りを見回す。
周囲は巨木が延々と続いており、下生えの紅葉した藪蔦の中に白い木肌が映え、鮮やかな光景が広がっており、所々に紅葉した大蔦を纏った黒杉も混じり彩を添えている。
木の間から北方に一面雪を被った険しい山脈が見渡せ、西方、東方にも雪を被り始めた小高い山が彼方に見える。
西方の風に乗って微かな瀑布も聞こえて来る。
南方は森が広がっており、なだらかな尾根が下っている。
「南西に向かって進んで沢に出たら沢沿いを下流に進む。近くに集落くらいは有るじゃろう」
「時間は少なそうじゃな。雪まで二月弱か。山で十月の終わりに雪が降り始める。さほど北では無さそうじゃな」
「山の天気は難しいからの、油断せずに行動範囲を広げるとするか」
倒れた幹の上を移動し食糧を探す。
山鳥が食べ残した山ブドウ二房、巨木の間に弱々しく生えた広葉樹の木の実は少年がバンダナに包み、腰に巻く。
小型の貂が3匹、リスが2匹、鏃を無くさないような場所に限って狩ったので獲物は少ない。
陽が落ちる前に洞へ帰り、少年が獲物を捌き少女が枯れ枝を集める。
蔦を使って籠を編みながら、食事をする。
火の中で木の実が爆ぜる音を聞きながら黙々と単純な作業を繰り返す。
食事後は昨日と同様に裸になってのダニの確認。
今夜は火の番の順番を決め一人ずつ寝る。
人里に出る時のため、少年はカム、少女はサラと名乗ることにした。
どの地方でも例外無く多い普通の名前である。
異性と二人で過ごす生活は二人とも初めての経験であった。
翌々日には木の上の獲物が無くなる。
移動可能な木は3本、小動物達は二人の姿を見ると逃げるようになる。
午前中に見切りを付け、サラが木の上から周囲を見張り、カムが地上での狩を行うことになった。
蔦を背負って木々を移動し、蔦を使ってカムが地上に降りる。
サラが周囲を見張り、カムがサラの合図に従って待ち伏せる。
周囲の狼の注意を怠らなければ、地上の獲物は樹上よりも大きく、二日に一回の戦果でも二人の飢えを満たすのに十二分な肉が得られて、樹上よりも効率が良いことが解った。
しかも、数日経つとただ邪魔だった下生えの藪も、薬草や茸の宝庫と解る。
薬草の知識が豊富な二人は、皮鞣しに使える草や虫除け草、腫れ止め、痒み止めの薬草も捜し出す。
ダニは相変わらず多く、ダニ取りと狩での連携により、互いへの信頼は深くなって行く。
雨が降った。
霙の混じりそうな冷たい雨が夜明けから続いている。
この数日で集めた木の実が豊富に有り、薫製にした肉も煙の通り道にぶら下げてある。
枯れ枝も十分集めてあり、三日位は外に出ないで過ごせる。
何の心配も無く、二人は火の前に坐って過ごしている。
二人の間には昨日運び入れた倒木が置かれており、倒木を挟んで向かい合っている。
狩った獲物の皮がそれなりに溜まっている。
寒さが厳しくなり、裸同然で過ごすことが難しくなっていた。
外に出られないことが丁度良い機会となり、二人で服を作ってみることとなった。
カムが鏃で穴を開け、サラが皮紐で毛皮を結んで行く。
鞣して干し上がった毛皮はまだ固いため、倒木の上に乗せて石で叩きながら作業を行う。
小さな獲物が多かったため作業はなかなか捗らない。
作業に集中しながらも、二人は取り留めのない話を交わす。
話が時の宝珠に及んで行き、二人は互いに言い出しかねていた話を紡いで行く。
「あれは恐ろしかった」
「ああ、恐ろしかった。あの隙間に逃げなければ飲み込まれていた」
二人が見たのは白い石碑の様な四角い壁、壁の脇から無数の金属の触手が出ていて、もの凄い速さで青い光の奔流を摘まんで壁に捻じ込んでいた。
壁は堅い石の様にも、柔らかい牛乳で作ったゼリーの様にも見え、壁の背後には何も無い闇が広がっていた。
青い光に飲み込まれた時に痛みも息苦しさも感じ無かった。
ただ呼吸の出来る水に流される感じで、ただ無感覚に身体が溶けて行くのが感じられた。
本能的に流されまいと手掛かりを捜し、偶然に互いの身を引き寄せ合っていた。
極限でも互いの温もりや感触が現実を確認する支えとなり互いの心を励ました。
目の前の空間に引き込まれて流れて行く天使の遺骸が目に入った。
髪の毛の幅程の小さな隙間が大天使の遺骸と元の世界との境目に生じていた。
残った魔力全てを注いで境目を抉じ開け、身体をこじ入れた。
その瞬間、最後に見たのは追ってくる触手と白い壁に現れた大きな目であった。
「ああ、大部身体を持って行かれたがな」
「ああ、大分溶かされた。伝承を調べた時は単なる触媒と思っていた。冗談じゃない。あれは大掛かりな異次元に仕掛けたエネルギーの吸引装置じゃよ。一定以上のエネルギーが発動条件になっておる魔道兵器じゃろ。多分古代魔道戦争の遺物じゃ」
「古代人は恐ろしい物を作るの」
「エリスの書には時の魔法を発動させると書いておったが、大嘘じゃ。エネルギーを吸い取る宝珠自身の本体が、時の狭間に居座っておるだけじゃ」
「ま、結果的に我らは若返ったがの」
「本当に若返ったのかの、単に溶かされて吸い取られる感触しかなかったがの」
「でも、肌は艶々じゃ、これは子供の肌に違いない」
「傷の治りも早いしな。吸い取られたは我らが時かの。無に戻らなくて良かったの」
「なるほどの。我らは時を吸い取られたじゃな、時の宝珠の名も偽りと言い切れんかの。ただ、魔力もごっそり持って行かれたのは誤算じゃがな」
「ああ、誤算じゃった。それと、これは儂の思い過ごしかも知れんが、あの装置自体が生きてる様な気がする」
「ああ、お主もか、我らを逃して悔しがって睨んでいた様な気がする」
「なんだ、ぬしもそう感じたか」
「生き物として拵えたとすると増々恐ろしい魔道よの」
しばらく会話が途絶え、それぞれのその時の光景を思い浮かべる。
作業が進み毛皮が身体に巻ける程度の大きさになる。
早速にサラが巻いて見せ、胸の前で革紐を結ぶ。
毛が内側である。
「ほー、これは暖かい。なんか嬉しくなるの」
サラが歓声を上げる。
カムも早速に身体に巻いてみる。
「おー、これは暖かい。確かに嬉しい」
21
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる