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高年期[一学期編]
テストやりますよ。
しおりを挟むまったく・・・教師のやることじゃないよ!
次の日、とっちめてやったら「ごめんなぁ~悪い癖がでちゃった☆」といって舌をペロッと・・・テヘペロしやがりました。・・・をいコラ!イケメンが何をやっても許されるなんて思わないでほしい!テヘペロじゃ済まされません。
やはり神馬さん僕のポケットから手錠をスッたらしい・・・なんでも若い頃は悪戯ばかりしていてそーゆう悪い癖は直らないらしい。・・・あんた、それでよくこの学校に就職できたね。
とりあえずテスト後の休日にハーブ園へ行く事を話した。何故か喜んで抱きついてこようとしたが、それは僕のガーディアン流依兄さんが背中に隠してくれて阻止してくれました。
・・・と思ったのはつかの間、なんと流依兄さん共々抱き締めてきました。・・・この人、昔から人懐っこい人だったよね。変わらずだね・・・
でも、こんな事してるから令嬢たちを舞い上がらせてしまうんじゃないの?大丈夫かよ?近々誰かに刺され・・・?あ、フラグ立つから言わないでいてあげよう。
まぁとりあえず報告は済んだ。さてテスト勉強テスト勉強。
放課後は自室でクラスの子達と勉強中、といっても僕は皆に教える側に回ってるけどね。まぁ、今の所難しい問題はないから余裕があるからいーんだけどね。
紫音さんも勉強頑張ってるみたい。偉い偉い。
・・・それに比べて万純くん、あんた大丈夫?
「薫風くん、これは?」
「ああ・・・答えはBだよ。何故かと言うと・・・」
「なーるほど。じゃあこれは?」
「・・・ねぇ、自分で解く努力は?」
「いやぁ~薫風くんに聞くとすんなり頭に入るんだけど自分でやると~どうもねぇ・・・」
「・・・集中力、足りないんじゃない?」
「そうかもね!だって皆とこうして放課後喋りながら勉強って青春してるみたいで楽しいじゃないか!」
「いや?・・・僕からしたら先生になった気分になるよ?」
「あー・・・うん、薫風くんごめん愚問だったかな。」
まぁ、いいけどね。一理あるし。クラスの皆と交流はなんだかんだ言って楽しいよね。雰囲気も穏やかだし。・・・昨日は散々だったけどね。流石に流依兄さんも疲れてたみたいだし。
そしてやってきました本番。ギリギリまで確認、予習してテストに挑みます。
うん、盆ミスしなければ大丈夫。
でも、中間テストのようにカンニング疑惑で呼び出されたりしないよね?てか、満点とって何が悪い!ちゃんと授業聞いて復習している証拠じゃないか!
あの時ほど理不尽な思いをしたのは初めてだよ。うん。
・・・テストの日は午前中で終わる。午後は自由になる。帰りたい人がいれば帰っても構わない。図書室や教室で勉強したい人は下校時間になるまで居ても問題ない。
て事で、何故かクラスのほぼ全員が弁当持参して教室に残っている。・・・うん、みんな勉強熱心だねぇ~?
「八乙女くん、これ教えてくれませんか?」
「はいはい。・・・ああこれは・・・」
「薫風さん、すみませんが教えてほしい箇所が・・・」
「はいはい。・・・あーこれは覚えるコツがあって・・・」
「八乙女さん!すみません・・・」
「はーい・・・」
ねー・・・僕、家に帰っていいかな?僕の勉強する時間は?・・・しかもよく見たら隣のクラスの子がいるし。なんか教室が人でぎゅうぎゅうになってるんですが?き、気のせい、かな?
そして一休み。カバンの中からある物を出していつものメンバーに配る。
「あ、そうだ。万純くん、これあげる。あと紫音さんに麗華さんにも。」
「ん?これは?」
「ただのチョコだよ。頭を働かせるのに甘味は必須でしょ。」
「まぁ・・・!」
「有難うございます薫風さん。」
「でも何でチョコ?休憩には良いかもしれないけどビスケットとかお腹に溜まるものの方がいいんじゃない?」
「ん?知らないの?チョコレートは色々な効果があって、集中力上昇、血流を良くして脳を活発化による記憶力上昇、そして思考力も上昇、などなど。勉強にはもってこいの食べ物なんだよ。もっと詳しく聞きたい?」
「チョコレートにそんな効果が・・・そうだね!かなり興味がある。」
「じゃあ休憩中の間に手短に話すね。」
なんだ皆知らないのか?チョコレートは受験を控えてる人に必須アイテムなんだぞ!
まずチョコレートの成分にテオブロミンという成分があって、それが脳に良くてカフェインよりは緩い興奮作用がある。それによって集中力などを高めてくれるんだよね。
次にチョコの原料のカカオ。カカオの香りが緊張を和らげてくれる作用がありリラックス効果がある。疲れた時にチョコ食べて幸せな気分になるのもその一つじゃないかな。まぁそれは人それぞれだけど。
本当は試験前や勉強する前に食べてからの方が効率がよいんだけどね。休憩がてらに食べた方が後に集中できて良いかなって。
「かと言って大量に摂取すればいいってわけじゃないんだよ?カロリーもあるし高血圧にだってなる可能性あるから適量に食べるのが良いんだよ。だからこうして休憩中に皆と分けて食べると丁度いいんだよ。」
「なるほどー・・・うん、凄い為になる事を聞いた気分だよ!チョコレートは単なるお菓子の部類に入ってたよ!朝とか良いかもね。」
「うん、ココアを飲んでも良いかもね。」
「素晴らしいですわ薫風さん。とても物知りですのね。」
「あーうん。まあね。」
前世の記憶から辿りましたなんて言えません。頭イカれてるなんて思われたくないから言いません。
4人でモソモソ食べてると・・・まぁ、当たり前か。周りの視線が痛いの痛いの・・・
ちゃんと備えてます。皆さんにも予備のチョコを渡しました。皆さん喜んでもらえて嬉しいよ、うん。でも明日は持ってこないからね?万純くん含め3人には凄くお世話になってるから甘やかしますがクラスの皆はそんな親しくないからね?他のクラスの子もいるし。
それから休憩が終わりまた勉強に励む。と言っても僕は皆に質問攻めされ自分の勉強はできなかったけどね。
最後にはまとめてヤマを張り黒板に書きここが重要だと説明して終わった。
・・・僕、教師になろうかな?頼られるのって嬉しいよね。鬼龍院さんみたいな庭師も良いけど教師も捨てがたくなったなぁ~・・・
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