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高年期[二学期・前編]

いつもの日常

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兄さんと寝たのち一緒に学校へ行く。




そしていつものように授業が始まりお昼になる。






「薫風とお昼ご飯なんて初めてだね。」

「・・・はぁ、スケジュール調整するの大変だから今度から早めに言えよ。」

「もう~五十嵐がいなければ最高なんだけどなぁ。」

「銀徹さんにも弁当もってきてますよ。」

「さすが我が妹だな。久々だな、お前のご飯食べれるのは。」

「味は保証できないよ?久々にやったから。お菓子は作った事あるけど・・・」

「薫風は器用だから大丈夫だろう。」

「・・・なぁ、2人ばかり喋らないで私もいれてくれる?薫風は私の恋人だよ?」







こいびと・・・





聞きなれない事を聞いて無図痒い気分になる。前世では恋人はつくれなかったからなぁ~・・・




てか、恋人って何するの?






「ねぇ銀徹お兄・・・恋人って、何すればいいの?」

「「は?」」






え、何故風間くんまで反応するわけ?







「なぁ五十嵐、薫風は前世でも恋人はいなかったのか?」

「・・・そういえばそうだな。奴にトラウマ植え付けられて家に引きこもってたからな。徐々に回復して仕事をしだしたが・・・浮いた話は聞いた事がないな。」

「そうなんだ。・・・じゃあ私が初めての恋人・・・ふふ、そっかぁ。」

「「・・・」」






風間くん、そのニヤニヤ顔はやめてほしい。銀徹さんも思ったらしくひきつった顔してるよ。






「おい風間、そのだらしない顔なんとかしろ。」

「この幸せを噛み締めてるんだから仕方ない。・・・ふふふ、そういえば薫風の初めても私だしね。優越感しか感じないよ。」

「・・・薫風、本当にこいつと付き合うのか?今からでも破棄すべきじゃないか?」

「あぁ、奇遇だねお兄。たった今僕もそう思ったよ。なんかヤバいよねこの人・・・」

「無駄だよ薫風。もう先生方には報告済みだよ。」

「「は?」」





今度は銀徹さんと声がハモった。・・・この人、勝手に何しちゃってんの?期間終了したらどうするの?





「・・・そういえば風間、そのピアスは?」

「ん?これは勿論、薫風の色のピアスだよ。薫風には私の色のピアスを付けてるから。」

「あ?・・・薫風、本当か?」

「っ、あ、うん・・・右耳に。」

「ちょっと見せてみろ・・・チッ、取り外しできないよう金具曲げやがったな。」






ぎ、銀徹さぁん・・・地が出てるよ。ちょっとドス黒いオーラが・・・あ、風間くんも少し後退してる。やっぱり銀徹さんの怒りは少しは怖いと思うんだ。






「五十嵐さんっ!?ちょっと落ち着こうか?あ、ねぇお弁当食べる時間がないからね?食べようか。」

「・・・お前、わかってんのか?右耳に付ける意味。右耳は良い意味でも悪い意味でも捉えられるんだぞ?」

「知ってるよ。薫風に聞いたからね。でも付けちゃったもんは取れないよ?」

「薫風に承諾を得て取り付けたんだろうなぁ~?」

「おあっ!?か、薫風、何とかしてくれないかい?」

「あ~・・・銀徹お兄、取り敢えずご飯食べよう?もうピアスはいつか取り外せるようにするよ。」

「・・・ふぅ~・・・わかったよ。薫風の作った物だ。味わって食べたいしな。」







あ、なんとか機嫌を元に戻せたかな?てか風間くんが原因なんだから自分で何とかしろよ。まぁ・・・僕は執事さんに許可もらって一発お見舞いしたからもう何とも思ってないんだよね。






「あ、お兄、僕先に和彦さんに一発殴っちゃったんだ。だから僕はもうなんとも思ってないんだよね。だからそんな怒らなくても良いんだよ。」

「ほぅ・・・それは足利さんの許可をもらえたって事か?・・・なら俺も一発ーーー」

「何物騒な事を言ってるの2人とも!?」

「顔以外なら良いって言ってた。だから僕は鳩尾にした。」

「そうか。・・・なら俺も鳩尾にするか。」

「い、五十嵐くん?そんな物騒な事を言わないでくれる?それに五十嵐の本気で殴られたら私は暫く寝込むからね?」

「なんだだらしないな。まぁ忘れた頃にやってやるよ。」

「怖っ!薫風~この兄怖いなぁ!前世でもこうだったのか?」

「ん~僕にはわかりません。いつも優しかったので。愛翔さんに聞いてみればわかりますよ。」

「まぁそんな事したら愛翔も風間を殴る可能性があるがな。愛翔も薫風に甘やかしてたからな。」

「・・・過保護だな。」

「お前に言われたくないな。」 






あ~なんかほのぼのする。・・・え?そんな事ない?いやぁ現実逃避なんかしてませんよ?ただ銀徹さんは銀徹さんだなぁと。・・・まぁ少し風間くんが可哀想に思えたかな?まぁ自業自得だよね。







取り敢えずお弁当を食べる。2人ともあっという間に食べ終った。・・・銀徹さん味わって食べるんじゃないの?まぁでも2人とも「美味しい」と言ってくれて良かったよ。不味いとは言われないとは自負していたけど料理長の手を使わず初めて作ったものだから緊張はするよね~。





あ、今日は流依兄さんは自室で食べるらしい。もちろん兄さんのも僕が作りました。あとで味の感想聞きたいな。





昼食は週2くらいで理事長室で食べる事になった。これは恋人になったから親睦を深める為だとか何とか・・・始めは毎日と言われたけど僕は万純くん達と食べたいと思うから週2に減らしてもらった。代わりに手作りを食べさせてほしいと言われたけどね。まぁ作るのは苦にはならないから了承したけどね。






あ、てかさっき言ったんだけど・・・恋人って何するの?



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