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高年期[一学期編]
僕が呼んだ相手は・・・?
しおりを挟む「薫風!!」
「風間先輩・・・」
僕は銀徹お兄にまた抱っこしてもらい秘密基地から花園にあるベンチの方へ移動していた。そして僕を見るなり物凄い勢いで抱き締めてきた。うぐっ!苦しいです風間くん・・・
そう、僕が呼んだ相手は風間くん。
やはり兄弟にはこんな醜態を晒せられないと思い流依兄さんや愛翔お兄は呼べなかった。
もし呼んだとして相手してもらったとしたら・・・僕はきっと後悔、後ろめたさで今後避けてしまうだろうと思ったからだ。
銀徹お兄に理由をちゃんと伝えたら納得してくれて速達で風間くんの所へと連絡がいった。
「俺でも構わなかったのに」とボソッと言われたが、さっき理由を説明した通り今後気を使いそうで嫌だったから銀徹お兄は選ばなかった。
「私が理事長をしていながら薫風を辛い目に・・・すまない。」
「い、いえ・・・風間先輩のせいではありませんから・・・」
「それより薫風、息が荒いね?・・・それに身体が熱いよ?・・・熱でもあるの?」
「そうだな、ある意味熱がある。・・・すまない、まずお前の家まで連れていけ。その途中で、説明する。」
説明もなしに風間くんを呼んだんだね・・・
・・・銀徹さんが風間くんに説明していくと、風間くんの顔が心配していた顔が、みるみる無表情になって目が据わっていった。
うん・・・あの二人はもう学校にはいられないだろうね。いや僕ももう会いたくないし。
「なんでいつも私が学校を留守にしてる間に事が起こるんだ・・・」
「それより薬の入手経路を・・・」
「とりあえずあの猿たちを・・・」
猿?え、あの2人を猿扱いですか・・・猿はもっと賢い生き物なんで例えられた猿の方が可哀想なような・・・
てか僕、ほったらかし。いやもうそれでも良いんだけど・・・つ、辛い。
どこが辛いって・・・高熱がでてるような感じに下半身がヤバい感じなのが辛い・・・
こ、こんな所で自己処理するわけにもいかないし・・・
「薫風・・・」
「ひゃあぁぁ!!」
「っ!?」
何も考えないよう自制してたら不意に風間くんに脚に手を置かれ驚きと敏感な肌のせいで変な声がでてしまった!
は、恥ずい・・・
「か、風間先輩・・・あんまり僕に触れないでもらえますか?僕、今ヤバいんで・・・」
「あ、あぁ・・・すまないね・・・配慮が足りなかった・・・」
「い、いえ・・・すみません、あの、へ、変な声・・・出してしまって・・・」
あぁぁぁ・・・最後の方、声が小さくなってしまった・・・
だだ、だって銀徹お兄・・・そっぽ向いちゃたし!そ、そうだよね・・・元妹ってのもあって、あんな変な声なんて聞きたくなかったよね!うぅぅ・・・ごめんよお兄・・・
「こ、これは意外とクるな・・・」
「・・・おい、五十嵐、薫風はやらんぞ」
「・・・大丈夫だ。俺はノーマルだ。」
「のーまる?」
「あ、いや・・・俺の恋愛対象は女だって事だ。・・・だが今の薫風の声はヤバいな・・・」
「あ~~・・・早く着かないかなぁ・・・」
2人がボソボソ話してるが内容が全く聞き取れない・・・また仕事の話かな?
そして誰もが早く家につけと願ったのだった・・・
そして車が風間家に到着して、風間くんが断りを入れてから僕を横抱きで抱えて車から下ろされた。
車は銀徹さんを送る為また走り出した。
「うぅぅ・・・」
「薫風、辛いね?・・・すぐベッドへ連れてって私が解放してあげるからね。」
「はぁ・・・す、すみません・・・こんな事頼んでしまって・・・」
「何を言うんだ薫風!私を選んでくれて凄く嬉しいよ。はぁ~もう今すぐにでも襲いたい位だ!」
「い、いや・・・すみませんベッドの上でお願いします」
「勿論だよ私のお姫様!」
お姫様・・・僕、男なんですが・・・
いや、もうこの状態じゃお姫様と言われても仕方ない、か・・・?
「あ、あの・・・風間先輩?」
「ん?」
「あ、えっ、と・・・風呂だけ、貸してもらえませんか?」
「風呂?・・・あぁ良いけど、私も一緒に入るよ?」
「・・・え?」
「だって薫風、立ってられないでしょ?」
「あ・・・はい。」
「だから、ね?・・・それに辛いでしょ?一回風呂場で抜いてあげるよ。」
「うぅぅ・・・・・・ お、お願い、します」
「ふふふ。」
風間くんが今までて一番機嫌が良い感じがした。
あ、あれ?僕、今更ながら人選ミスした!?流依兄さんの方がマシだったんじゃ・・・?いや状況を知ってる銀徹お兄の方が・・・?
い、いや・・・もう後戻りはできない・・・もう自分で自分に合掌するしかない・・・はいチーン…
******
もう1話書き終えております
エロは夜に更新しますので読んでいただけると有難いです
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