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第2章 四葉の役割
2ー12 話をまとめると・・・?
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『おいマルファス爺、どさくさに紛れてヨツバを口説くでない!』
『クハハッ・・・応龍はからかい甲斐があるなぁ』
「あら本気ではないのですか?ならこれからは聞き流しましょう。」
『そうきたか。伴侶にならないかと言うのは本音だぞ。』
「お気持ちだけで充分です。有難うございます。話を戻してもよろしいですか?」
『クックックッ・・・構わん。』
どうやらマルファスは笑い上戸らしい。何が楽しいのか四葉と会ってから笑ってない時が無い位笑っている。
「え~つまりアルバドさんも今回は被害者ですね。」
「あぁ・・・そうなるな・・・」
「ん?何か気になる事があるのクロウくん?」
「えっ!いっいや何でもない!」
「・・・そう?てか、アルバドさん・・・真っ白になってますね。」
「あぁ、オーバーヒートを超え茫然自失となってるな。」
アルバドは大絶叫した姿勢のまま固まっていた。四葉は近づき手でペチペチと頬っぺたを軽く叩く。するとハッと目が覚めたかのような顔になる。
「えっ、あっ、えっと・・・どこまで話が進んだ・・・?」
「私の首回りにいる方が応龍様でクロウくんの肩に止まってるのが大魔鳥マルファス様ですよって話です。」
「・・・夢じゃないのか?」
「そうですね。私もこの世界に来た時は夢かと思いましたよ?なんせ今は戦国時代なんですから。」
「センゴクジダイ?」
「・・・この世界の生命ある者たちは今争ってる真っ最中ですよね。」
「・・・あぁ、言いたい事が理解できた。それを止めにヨツバ・アマミヤは、まずはこの土地にやってきたってところか。」
「ヨツバで大丈夫です。・・・さて、だいぶ話を聞いて私のやるべき目的が見えてきましたね。」
ヨツバは正座を解き立ち上がりガッツポーズをとる。ふと長い時間正座していたのに足が痺れない事に気付く。きっと足技が得意だからだろうと自問自答する。
「それではまず、アルバドさん。私達の手助けをお願いしたいのですが!」
「あぁ、こんな伝説を作れそうな事に首を突っ込まないバカはいないさ。それで、俺に何を手伝えと?」
「まずはこれを。」
そう言ってバック様に頼んで金品の入った袋をだしてもらう。
それを見てアルバドは驚愕する。
「うぉ!?これっ!これだきっと!王の杯!あぁこれで面目が保てた・・・」
「多分この袋に入ってる物全て王室にあった国宝なのでしょう?3割と言ってたけど、これで全てなの?」
「ん~実は俺もその国宝を見るのは初めてなんだ。だから何が盗まれてるのかがわからないんだ。だから一度王都へ帰って鑑定しなくてはならない。」
「そうですか・・・ん~そうなると不味いですね・・・」
四葉は難しそうな顔をする。この国宝盗難事件にギンギがかかわってると言うことは、国宝を管理している騎士団もギンギの息がかかってると考えるのが妥当だろう。四葉はそう伝えると・・・
「そうだな・・・では、この国宝はヨツバが持っていてくれ。それで数日後に何処かで待ち合わせして、俺が信頼できる奴を連れてくるから、そのときに鑑定しよう。」
「アルバドさん、・・・四天王さん達にも内密に。実際アルバドさんの話を聞くと何個か疑問点があるんです。」
・まず、何故ギンギが国宝を盗む事ができたのか
・ギンギは何故、王様が四天王に極秘任務を任せたのを知ってるのか
・ギンギはいつ四天王が会議をする時間を知っていたのか
・何故、会議する場所を知ってたのか
・どうやって短時間で都市からテールの町まで、どうやって国宝をテールの町に届けたのか
「ざっと今思い付く疑問点は以上です。・・・話からしてギンギはかなり顔が利くみたいですね。こんな悪行を易々とできるんですから手練れがいるのでしょう。」
「・・・ところで、今更ながら、どこでその話を聞いたのだ?」
「ん?・・・知らぬが仏という言葉をご存知ですか。」
「・・・・・・・」
四葉の冷たい笑顔を見て第六感が働いたのか、これ以上聞くことはなかった。
どうやら酔っている間の記憶はないらしい。
「では私達は一旦テール村へ戻ってマーランさんと町長さんに挨拶してからラーヤ村へ行くわ。・・・ちょっと後処理し忘れた事があるので。」
し忘れた事とはもちろん黒馬の事である。
「そうか・・・では俺は一旦都市へ帰って報告を。今回の事を上手く誤魔化して信用できる奴を集めて・・・2週間後にラーヤ村に集まるってのはどうだろうか。」
「はい、意義なしです。」
「俺も特には・・・」
するとマルファスが飛び出しアルバドの側で止まる。
『俺はこのアルバドに付いて行こう。こいつが言う信用できる奴という者を俺が診断してやろう。』
「うゎ・・・本当ですか!?」
『なんだ怖じ気ついたか?』
「いえ・・・少しでもマルファス様と共に行動できると考えただけで・・・とても光栄です。」
『ククッ・・・そう畏まらんでもよいぞ?とりあえず俺の事は従魔として扱えよ?大魔鳥だなんてバレたら行動が制限されるぞ?』
「おおお恐れ多い事を・・・」
「腹をくくって下さいアルバド殿。マルファス様なら大丈夫だろうから。きっと助けてくださる。」
『ハハッ、持ち上げるでない。・・・ではアマミヤ、いやヨツバよ。暫しの別れだな。寂しいか?』
「ふふっ、一生の別れではありませんから寂しくはありませんよ。」
それからギンギ討伐?作戦は決行された。
**************************
ギンギ・・・御愁傷様です。
ここからは2つの話を交互に書いていきます。
『クハハッ・・・応龍はからかい甲斐があるなぁ』
「あら本気ではないのですか?ならこれからは聞き流しましょう。」
『そうきたか。伴侶にならないかと言うのは本音だぞ。』
「お気持ちだけで充分です。有難うございます。話を戻してもよろしいですか?」
『クックックッ・・・構わん。』
どうやらマルファスは笑い上戸らしい。何が楽しいのか四葉と会ってから笑ってない時が無い位笑っている。
「え~つまりアルバドさんも今回は被害者ですね。」
「あぁ・・・そうなるな・・・」
「ん?何か気になる事があるのクロウくん?」
「えっ!いっいや何でもない!」
「・・・そう?てか、アルバドさん・・・真っ白になってますね。」
「あぁ、オーバーヒートを超え茫然自失となってるな。」
アルバドは大絶叫した姿勢のまま固まっていた。四葉は近づき手でペチペチと頬っぺたを軽く叩く。するとハッと目が覚めたかのような顔になる。
「えっ、あっ、えっと・・・どこまで話が進んだ・・・?」
「私の首回りにいる方が応龍様でクロウくんの肩に止まってるのが大魔鳥マルファス様ですよって話です。」
「・・・夢じゃないのか?」
「そうですね。私もこの世界に来た時は夢かと思いましたよ?なんせ今は戦国時代なんですから。」
「センゴクジダイ?」
「・・・この世界の生命ある者たちは今争ってる真っ最中ですよね。」
「・・・あぁ、言いたい事が理解できた。それを止めにヨツバ・アマミヤは、まずはこの土地にやってきたってところか。」
「ヨツバで大丈夫です。・・・さて、だいぶ話を聞いて私のやるべき目的が見えてきましたね。」
ヨツバは正座を解き立ち上がりガッツポーズをとる。ふと長い時間正座していたのに足が痺れない事に気付く。きっと足技が得意だからだろうと自問自答する。
「それではまず、アルバドさん。私達の手助けをお願いしたいのですが!」
「あぁ、こんな伝説を作れそうな事に首を突っ込まないバカはいないさ。それで、俺に何を手伝えと?」
「まずはこれを。」
そう言ってバック様に頼んで金品の入った袋をだしてもらう。
それを見てアルバドは驚愕する。
「うぉ!?これっ!これだきっと!王の杯!あぁこれで面目が保てた・・・」
「多分この袋に入ってる物全て王室にあった国宝なのでしょう?3割と言ってたけど、これで全てなの?」
「ん~実は俺もその国宝を見るのは初めてなんだ。だから何が盗まれてるのかがわからないんだ。だから一度王都へ帰って鑑定しなくてはならない。」
「そうですか・・・ん~そうなると不味いですね・・・」
四葉は難しそうな顔をする。この国宝盗難事件にギンギがかかわってると言うことは、国宝を管理している騎士団もギンギの息がかかってると考えるのが妥当だろう。四葉はそう伝えると・・・
「そうだな・・・では、この国宝はヨツバが持っていてくれ。それで数日後に何処かで待ち合わせして、俺が信頼できる奴を連れてくるから、そのときに鑑定しよう。」
「アルバドさん、・・・四天王さん達にも内密に。実際アルバドさんの話を聞くと何個か疑問点があるんです。」
・まず、何故ギンギが国宝を盗む事ができたのか
・ギンギは何故、王様が四天王に極秘任務を任せたのを知ってるのか
・ギンギはいつ四天王が会議をする時間を知っていたのか
・何故、会議する場所を知ってたのか
・どうやって短時間で都市からテールの町まで、どうやって国宝をテールの町に届けたのか
「ざっと今思い付く疑問点は以上です。・・・話からしてギンギはかなり顔が利くみたいですね。こんな悪行を易々とできるんですから手練れがいるのでしょう。」
「・・・ところで、今更ながら、どこでその話を聞いたのだ?」
「ん?・・・知らぬが仏という言葉をご存知ですか。」
「・・・・・・・」
四葉の冷たい笑顔を見て第六感が働いたのか、これ以上聞くことはなかった。
どうやら酔っている間の記憶はないらしい。
「では私達は一旦テール村へ戻ってマーランさんと町長さんに挨拶してからラーヤ村へ行くわ。・・・ちょっと後処理し忘れた事があるので。」
し忘れた事とはもちろん黒馬の事である。
「そうか・・・では俺は一旦都市へ帰って報告を。今回の事を上手く誤魔化して信用できる奴を集めて・・・2週間後にラーヤ村に集まるってのはどうだろうか。」
「はい、意義なしです。」
「俺も特には・・・」
するとマルファスが飛び出しアルバドの側で止まる。
『俺はこのアルバドに付いて行こう。こいつが言う信用できる奴という者を俺が診断してやろう。』
「うゎ・・・本当ですか!?」
『なんだ怖じ気ついたか?』
「いえ・・・少しでもマルファス様と共に行動できると考えただけで・・・とても光栄です。」
『ククッ・・・そう畏まらんでもよいぞ?とりあえず俺の事は従魔として扱えよ?大魔鳥だなんてバレたら行動が制限されるぞ?』
「おおお恐れ多い事を・・・」
「腹をくくって下さいアルバド殿。マルファス様なら大丈夫だろうから。きっと助けてくださる。」
『ハハッ、持ち上げるでない。・・・ではアマミヤ、いやヨツバよ。暫しの別れだな。寂しいか?』
「ふふっ、一生の別れではありませんから寂しくはありませんよ。」
それからギンギ討伐?作戦は決行された。
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ギンギ・・・御愁傷様です。
ここからは2つの話を交互に書いていきます。
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