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114、天翔ける姿
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「……リディア様」
私の言葉にローナは戸惑いながらも、首を横に振った。
「ごめんなさいリディア様。陛下からリディア様を地上に戻してはならないと固く命じられていますから」
「そんな……」
アレクやみんなに会いたい。
そう思うと思わず涙が零れた。
ローナは私を見つめながら、暫く考え込むと答えた。
「分かりました。地上にお戻しすることは出来ませんが、せめて無事をお伝えするだけなら」
「ほんとに! ローナ!!」
すぐにでも地上に戻ることが出来ないなら、せめて早く私の無事を伝えたい。
そう思うと心が急いてしまう。
そんな私を見つめながらローナは頷く。
「私たち有翼人は、陛下のお許しなく地上に降りることが出来ません。ですが、彼らに頼めばもしかすると」
「彼ら?」
私の問いにローナが答える。
「はい、私たちと同じこの天空の島の住人です」
「天空の島の住人……」
一体誰のことだろう。
ローナは私を見つめて微笑む。
「でも、陛下には内緒にしてくださいませね。余計な真似をするなと仰られるに決まってますから」
「分かったわ、絶対言わないから」
フェニックスったら横暴なんだから。
私を救ってくれたことには感謝してるけど、こんなところに私を閉じ込めて。
そんな中、ローナは小さな笛を取り出すとそれを吹く。
高く澄んだ音が、空に鳴り渡るのが聞こえる。
「ローナ、今のは?」
「ええ、彼らの仲間の一人を呼んだんです。すぐにやってくると思いますよ。リディア様の手紙を、地上に届けてもらおうと思いまして」
「手紙を? ありがとうローナ!!」
私は思わずローナを抱きしめた。
「ふふ、リディア様ったら」
そんなローナに私は言う。
「ねえ、ローナ。私のことはルナって呼んで。リディアは前世での名前だもの、何だかそう呼ばれるとくすぐったくて」
「ルナ様……分かりましたルナ様!」
私はローナに手を差し出した。
「改めてよろしくね、ローナ!」
「ええ、ルナ様」
フェニックスには言いたいことが一杯あるけど、ローナとは仲良くなれそう。
そうだわ、みんなへの手紙の内容を考えないと。
私が今、空の上にいるなんて想像もつかないだろう。
何から説明したらいいのか、思わず考え込んでしまう。
私だって、こんなところにいるなんて信じられないんだから。
そんなことを考えていると、空を羽ばたきながら何かがこちらに向かってくるのが見える。
天翔けるその姿。
私は目を見開いた。
本では読んだことがあるけど、実際にこの目で見るのは初めて。
「もしかして、あれは」
白く美しい翼、そして純白の毛並み。
ローナは頷いた。
「ええ、ルナ様。私たちと同じ天空の住人、ペガサスです」
私は羽ばたくその姿に思わず見とれた。
「じゃあ、手紙を地上に届けてくれるのって」
「はい、彼らに頼むつもりです。でも、変ですわね……呼んだのはルカのはずなのに」
「ルカ?」
私の問いにローナは答える。
「ええ。気性が穏やかな雌のペガサスで、よく私の使いをしてくれているのですが」
その言葉に、私も改めてこちらに向かってくる白い天馬を眺めた。
「確かに変ね……」
私が見た本では、ペガサスは普通の馬よりも一回りは大きいと書いてあった。
でも、こちらにやってくるのは普通の白馬ぐらい。
それに、その隣にもっと小さなペガサスが並走している。
とても愛らしいその姿。
「もしかして、子供のペガサスかしら?」
私の言葉にローナは頷いた。
「あれは、ロロとララ。ルカの子供たちだわ……一体どうして?」
私の言葉にローナは戸惑いながらも、首を横に振った。
「ごめんなさいリディア様。陛下からリディア様を地上に戻してはならないと固く命じられていますから」
「そんな……」
アレクやみんなに会いたい。
そう思うと思わず涙が零れた。
ローナは私を見つめながら、暫く考え込むと答えた。
「分かりました。地上にお戻しすることは出来ませんが、せめて無事をお伝えするだけなら」
「ほんとに! ローナ!!」
すぐにでも地上に戻ることが出来ないなら、せめて早く私の無事を伝えたい。
そう思うと心が急いてしまう。
そんな私を見つめながらローナは頷く。
「私たち有翼人は、陛下のお許しなく地上に降りることが出来ません。ですが、彼らに頼めばもしかすると」
「彼ら?」
私の問いにローナが答える。
「はい、私たちと同じこの天空の島の住人です」
「天空の島の住人……」
一体誰のことだろう。
ローナは私を見つめて微笑む。
「でも、陛下には内緒にしてくださいませね。余計な真似をするなと仰られるに決まってますから」
「分かったわ、絶対言わないから」
フェニックスったら横暴なんだから。
私を救ってくれたことには感謝してるけど、こんなところに私を閉じ込めて。
そんな中、ローナは小さな笛を取り出すとそれを吹く。
高く澄んだ音が、空に鳴り渡るのが聞こえる。
「ローナ、今のは?」
「ええ、彼らの仲間の一人を呼んだんです。すぐにやってくると思いますよ。リディア様の手紙を、地上に届けてもらおうと思いまして」
「手紙を? ありがとうローナ!!」
私は思わずローナを抱きしめた。
「ふふ、リディア様ったら」
そんなローナに私は言う。
「ねえ、ローナ。私のことはルナって呼んで。リディアは前世での名前だもの、何だかそう呼ばれるとくすぐったくて」
「ルナ様……分かりましたルナ様!」
私はローナに手を差し出した。
「改めてよろしくね、ローナ!」
「ええ、ルナ様」
フェニックスには言いたいことが一杯あるけど、ローナとは仲良くなれそう。
そうだわ、みんなへの手紙の内容を考えないと。
私が今、空の上にいるなんて想像もつかないだろう。
何から説明したらいいのか、思わず考え込んでしまう。
私だって、こんなところにいるなんて信じられないんだから。
そんなことを考えていると、空を羽ばたきながら何かがこちらに向かってくるのが見える。
天翔けるその姿。
私は目を見開いた。
本では読んだことがあるけど、実際にこの目で見るのは初めて。
「もしかして、あれは」
白く美しい翼、そして純白の毛並み。
ローナは頷いた。
「ええ、ルナ様。私たちと同じ天空の住人、ペガサスです」
私は羽ばたくその姿に思わず見とれた。
「じゃあ、手紙を地上に届けてくれるのって」
「はい、彼らに頼むつもりです。でも、変ですわね……呼んだのはルカのはずなのに」
「ルカ?」
私の問いにローナは答える。
「ええ。気性が穏やかな雌のペガサスで、よく私の使いをしてくれているのですが」
その言葉に、私も改めてこちらに向かってくる白い天馬を眺めた。
「確かに変ね……」
私が見た本では、ペガサスは普通の馬よりも一回りは大きいと書いてあった。
でも、こちらにやってくるのは普通の白馬ぐらい。
それに、その隣にもっと小さなペガサスが並走している。
とても愛らしいその姿。
「もしかして、子供のペガサスかしら?」
私の言葉にローナは頷いた。
「あれは、ロロとララ。ルカの子供たちだわ……一体どうして?」
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