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ノンケの僕がBL営業!?
感覚麻痺
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日曜日、今日はバイトが休みなので高級お茶漬けを買いに大型デパートに来ていた。理由もちゃんとあって、今は北海道フェアをしているので海の幸のお茶漬けがあるかも知れないと思い、足を進めた訳だけど・・・・・。
「鯛、鮭、海老、結構色んな種類があるなぁ。」
色んな種類のお茶漬けが並び、どれがいいのか悩んで腕時計を見てみると、いつの間にか十五分も経過していた。
(もう、こんなに経ってる!?)
僕は慌てて、取り敢えず無難に鮭と鯛のお茶漬けの袋を買い物カゴに入れてレジに並び買い終わると、デパート内にあるチェーン店のカフェで休憩する事にした。
食べ物を頼み、十分後には真っ黒いシンプルなホットコーヒーと薄茶色い表面が艶やかに輝いている美味しそうなチーズケーキが届いた。
その時に僕は変な違和感を感じたがすぐにこっちが可笑しいことに気が付いた。
(男性同士がくっついてないから変な感じがするなんて・・・・。)
女性店員がいるのは当たり前で、男性店員同士がくっついたり、食べ物の食べさせあいっこなどの甘い空気にならない事に違和感を感じてしまった僕は苦笑を零し、チーズケーキをフォークに一口乗せて、口に入れたらほどよい甘さのチーズの味がふわりっと広がった。
(味はmimosaといい勝負だなぁ。)
女性客達が今日見た映画を話していたり、男女のカップルが次どこに行くか話してたりする光景を見て、女性客が圧倒的に多い僕のバイト先が普通じゃない事に改めて気付かされた。
***
目的の物を買えたので正直帰っても良かったけれど、久しぶりにデパートに来たので、何となく服を見てスカジャンの値段の高さに目玉を飛び出そうなぐらいに驚いたり、雑貨屋に行き赤色のタンブラーを買ったり、ぶらぶらしながら歩いていると、本屋さんを見つけた。その時に人気の韓国アイドルの男性と売れてるイケメン俳優がお互い抱きしめ合っているポスターを見て、顔を真っ赤にして魚のように口をパクパクしているとポスターの下の台に綺麗に並べられた漫画が置かれていた。
(なるほど、漫画からの実写映画化なんだ。)
僕はその映画になるBL漫画を手に取り題名を見た瞬間、前に来たキララさんが鼻息を荒くして活き活きしながら言っていたことを思い出していた。
『篤氏には「陽キャが陰キャのボクに話しかけてくる件について」がまだ優しくて、可愛くてオススメですよ!!』
「・・・・・・これの事か。」
僕は恥ずかしくて、BL漫画が周りから見えないように社会現象になったバトル漫画の一巻と虐めてきた相手に復讐する怖い漫画でサンドイッチのように挟みながら、セルフレジに向かった。人が結構いてハラハラしながらレジを終えて、店から出ようとしたが、若いカップルの女性の肩が僕の腕にぶつかり、そのまま漫画はバサっと床に落ちてしまった。BL漫画を見たカップルの女性は「え?」と驚きを隠さずに声を漏らし、男性は目を引き攣らせて「うわぁ」とドン引きしている姿に僕は泣きそうになりながら漫画を拾い、マラソン選手も驚くぐらい素早く走った。
(普通の反応はこんな感じだよね・・・・・。)
バイトで男性同士がイチャつくことが当たり前の場所のせいか、BL漫画の回し読みが当たり前だったので、久しぶりにドン引きされて改めて自分が感覚麻痺をしていることを自覚した。
***
次の日、早めに着くように目覚まし時計を十分早めにセットしたおかげで早めに目が覚めて、四十分ぐらい余裕をもってバイト先に向かうことができた。僕はドアを開けると、チリンとベルの音が鳴り、カウンター席のテーブルを丁寧に拭いている笹原さんは僕に気づいた。その瞬間に彼は柔らかい眩しい笑みを向けてくれた。
「おはよう篤君。」
「おはようございます。あの、これ嫌じゃなければ貰ってください。」
僕はお茶漬けが入っている白い紙袋を笹原さんに手渡した。笹原さんはアメジストのように輝く紫色の大きな瞳を更に大きくさせて、キョトンと唖然とした顔なのに美術館の絵画ように様になっていた。
「これは・・・・・。」
「こっこれは、初日で僕がやらかした事と寺田さんの件で助けてくださったお詫びの品です!!!」
僕は笹原さんの男性なのに美しい美貌に身体が熱を上がるように心臓がバクバク早くなるのを感じながら、早口言葉のように説明すると、笹原さんの瞳は更に光に反射するようにキラキラと輝かせたので、僕は一瞬だけ心臓が止まったような感じ・・・・・止まっていたかも知れなかった。
「ありがとう。お茶漬けを大切に食べるよ。」
「こっこっこっこちらこそ、ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします!」
(うわぁ~"ご迷惑"はいらなかったなぁ。)
僕の失言を気にしてなかったのか、笹原さんは気にせずにいつも通りの爽やか笑顔でお茶漬けを直しに事務室に行ってしまった。
***
「篤殿、アンケート書きましたかな?」
「今日、配られた紙だよね?」
休憩室で大林さんに言われて、プリントをテーブルに置き、書かれた文字を読み始めたら懐かしい事が書かれていた。
「学生の制服は何がいいか・・・・・無難に学ランかな?」
「おっ篤殿はガードが硬いですなぁ。」
「えっ?」
(どういう意味だろ?)
僕は大林さんが感心したように頷きながら言った言葉に困惑しながら、プリントに「学ラン」と書いて、事務室にいる笹原さんに手渡した。
「鯛、鮭、海老、結構色んな種類があるなぁ。」
色んな種類のお茶漬けが並び、どれがいいのか悩んで腕時計を見てみると、いつの間にか十五分も経過していた。
(もう、こんなに経ってる!?)
僕は慌てて、取り敢えず無難に鮭と鯛のお茶漬けの袋を買い物カゴに入れてレジに並び買い終わると、デパート内にあるチェーン店のカフェで休憩する事にした。
食べ物を頼み、十分後には真っ黒いシンプルなホットコーヒーと薄茶色い表面が艶やかに輝いている美味しそうなチーズケーキが届いた。
その時に僕は変な違和感を感じたがすぐにこっちが可笑しいことに気が付いた。
(男性同士がくっついてないから変な感じがするなんて・・・・。)
女性店員がいるのは当たり前で、男性店員同士がくっついたり、食べ物の食べさせあいっこなどの甘い空気にならない事に違和感を感じてしまった僕は苦笑を零し、チーズケーキをフォークに一口乗せて、口に入れたらほどよい甘さのチーズの味がふわりっと広がった。
(味はmimosaといい勝負だなぁ。)
女性客達が今日見た映画を話していたり、男女のカップルが次どこに行くか話してたりする光景を見て、女性客が圧倒的に多い僕のバイト先が普通じゃない事に改めて気付かされた。
***
目的の物を買えたので正直帰っても良かったけれど、久しぶりにデパートに来たので、何となく服を見てスカジャンの値段の高さに目玉を飛び出そうなぐらいに驚いたり、雑貨屋に行き赤色のタンブラーを買ったり、ぶらぶらしながら歩いていると、本屋さんを見つけた。その時に人気の韓国アイドルの男性と売れてるイケメン俳優がお互い抱きしめ合っているポスターを見て、顔を真っ赤にして魚のように口をパクパクしているとポスターの下の台に綺麗に並べられた漫画が置かれていた。
(なるほど、漫画からの実写映画化なんだ。)
僕はその映画になるBL漫画を手に取り題名を見た瞬間、前に来たキララさんが鼻息を荒くして活き活きしながら言っていたことを思い出していた。
『篤氏には「陽キャが陰キャのボクに話しかけてくる件について」がまだ優しくて、可愛くてオススメですよ!!』
「・・・・・・これの事か。」
僕は恥ずかしくて、BL漫画が周りから見えないように社会現象になったバトル漫画の一巻と虐めてきた相手に復讐する怖い漫画でサンドイッチのように挟みながら、セルフレジに向かった。人が結構いてハラハラしながらレジを終えて、店から出ようとしたが、若いカップルの女性の肩が僕の腕にぶつかり、そのまま漫画はバサっと床に落ちてしまった。BL漫画を見たカップルの女性は「え?」と驚きを隠さずに声を漏らし、男性は目を引き攣らせて「うわぁ」とドン引きしている姿に僕は泣きそうになりながら漫画を拾い、マラソン選手も驚くぐらい素早く走った。
(普通の反応はこんな感じだよね・・・・・。)
バイトで男性同士がイチャつくことが当たり前の場所のせいか、BL漫画の回し読みが当たり前だったので、久しぶりにドン引きされて改めて自分が感覚麻痺をしていることを自覚した。
***
次の日、早めに着くように目覚まし時計を十分早めにセットしたおかげで早めに目が覚めて、四十分ぐらい余裕をもってバイト先に向かうことができた。僕はドアを開けると、チリンとベルの音が鳴り、カウンター席のテーブルを丁寧に拭いている笹原さんは僕に気づいた。その瞬間に彼は柔らかい眩しい笑みを向けてくれた。
「おはよう篤君。」
「おはようございます。あの、これ嫌じゃなければ貰ってください。」
僕はお茶漬けが入っている白い紙袋を笹原さんに手渡した。笹原さんはアメジストのように輝く紫色の大きな瞳を更に大きくさせて、キョトンと唖然とした顔なのに美術館の絵画ように様になっていた。
「これは・・・・・。」
「こっこれは、初日で僕がやらかした事と寺田さんの件で助けてくださったお詫びの品です!!!」
僕は笹原さんの男性なのに美しい美貌に身体が熱を上がるように心臓がバクバク早くなるのを感じながら、早口言葉のように説明すると、笹原さんの瞳は更に光に反射するようにキラキラと輝かせたので、僕は一瞬だけ心臓が止まったような感じ・・・・・止まっていたかも知れなかった。
「ありがとう。お茶漬けを大切に食べるよ。」
「こっこっこっこちらこそ、ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします!」
(うわぁ~"ご迷惑"はいらなかったなぁ。)
僕の失言を気にしてなかったのか、笹原さんは気にせずにいつも通りの爽やか笑顔でお茶漬けを直しに事務室に行ってしまった。
***
「篤殿、アンケート書きましたかな?」
「今日、配られた紙だよね?」
休憩室で大林さんに言われて、プリントをテーブルに置き、書かれた文字を読み始めたら懐かしい事が書かれていた。
「学生の制服は何がいいか・・・・・無難に学ランかな?」
「おっ篤殿はガードが硬いですなぁ。」
「えっ?」
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僕は大林さんが感心したように頷きながら言った言葉に困惑しながら、プリントに「学ラン」と書いて、事務室にいる笹原さんに手渡した。
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