身代りの花嫁と軍服のこじれた初恋

絵麻

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身代わり花嫁と軍服のこじれた初恋

エピソード3『二人目を―――』

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 鏡弥と結婚し、三年が過ぎた。清華と鏡弥は、相変わらず睦まじい日々を過ごしていた。

「だめ――です」
 くちゅ・・・と淫らな水音が、夜の寝室に響く。
「こんな、人が」
「大丈夫、使用人達は寝室には近づかない」
 口づけ、鏡弥が笑う。
「そういう、問題じゃ・・シーツが汚れちゃ――あ」
 ずちゅ、と粘つく水音と同時に、鏡弥が深く身体を繋げる。

「あ・・ぁ、だめ」
 あまりに悦すぎて、清華はいきなり達してしまう。
「清華、動く――ぞ」

 待って
 
 清華は振り返り、首を振るが鏡弥は聞かない。
「やだぁ」
 深く、激しく。
 清華は深すぎる快感に涙を零し、いやいやと首を振る。
「硬ぁ―――っ」
「狭いな、清華。キツいか?」
 四つん這いにされ、深く突き上げられ―――清華は何度も絶頂を迎えた。

「やだ、も――やだぁっ。抜いて、も」
「だめ、オレはまだ」
 さらに、腰を進める。

 いやぁ―――――っ

 恥ずかしいとか、もはや考える余裕は清華にはなかった。
 シーツを握り、与えられる快感に耐えた。

「―――大丈夫か?」
 シーツに突っ伏したまま、清華は動けずにいた。

「やだ、って。やめてって、言った」
 これも、お決まりで。清華は泣きながら、抗議する。
「悪い、あんまり可愛いから」
 嫌だとか言いながら、清華は従順に快楽に従う。
「ばかぁ、だからって―――あんな、何回も」
 ひくっ、としゃくりあげる清華に、鏡弥はニッと意地悪く笑い、清華をこちらに向かせる。
 再び組敷かれ、清華は震える。
「何回も?そんなに悦かったか?」
 三回しかしてないが?と囁かれて、清華は墓穴に泣いた。
「なぁ、清華?」
「意地悪!」
「なぁ、二人目つくるか?」
「え――――あっ」

 まだ元気な鏡弥に、泣きたくなる。

「嫌か?」
「―――っ。じゃないです、やぁ。待って、まだ」
「待たない」
 深く繋がる結合に、涙が流れ落ちる。

 あ!

「やだぁ、まだ―――余韻が」
 腕を突っ張るが、力が入らない。
「やだ、やぁ!」
「や、じゃないだろ?ほら・・」
 ぎりぎりまで腰を引き、鏡弥が訊ねる。
「ホントに、イヤならやめるが」
「あ―――や、抜かないで」
 壊れた目で、清華が口づける。
「抜かないで、して?もっと―――して、くだ」
「いい子だ」
 一気に最奥まで犯され、清華はガクガクと震えた。
「―――っ」

 また、流された。
 あとで、死ぬほど恥ずかしくて、絶対に後悔するのに。
「して―――二人目、欲しいれす」
 鼻をすすりながら、清華はねだった。

「っく」
 行為のあと、清華は動けずに泣いた。
「大丈夫か」
「大丈夫くない、れす」
 泣きすぎて、声がかすれる。抱きしめられ、涙が止まらない。
「元気、すぎます」
「可愛いから」
「しりません」
 ばかぁ、清華は胸に額をつけた。
「初めての時と変わらない。反応も」
「ばか、恥ずかしいこと言わないで」
 深く口づけられ、清華は身をよじる。
「大丈夫、もうしないから。安心して眠れ」
「はい」
 清華が笑う。
「愛している、清華」
「私も、鏡弥さんが大好き」
 目を閉じる。
 穏やかな鏡弥の鼓動に、安心と幸福を感じた。

「また、来てちょうだい」
 両親に抱きしめられ、清華は泣きたいほどの幸せを感じる。
「和美、また遊ぼうな」
「うん!」
 昨晩、たっぷり祖父母に遊んでもらった一人息子は、ご機嫌だった。

「じゃあ、また」
「また、お邪魔します」
 帝都に戻る。軍を辞めた鏡弥は、帝都で戦禍に傷付いた街の復興を手掛けている。
 やりたい目的を見つけた鏡弥の顔は、ますます端正で清華は見惚れる。

「お父さん、かっこいいね」
「うん」
 仕事に出かける鏡弥を、和美と見送った。

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