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第2話 氷の元令嬢は仮面夫婦を回避したい
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シュネー・グレッチャー伯爵令嬢の評判は、二つに分かれていた。
社交界からは、雪の妖精、深窓の氷の令嬢、病がち。
領民と身内からの評価は、引きこもり、守護者、傍若無人。
これはひとえに魔力の強さとそれ故の極度の寒がりに由来する。
この世界の人々は、多かれ少なかれ四大元素の魔力を持って生まれてくる。四つが均等な例は少ないが、一つの属性に秀で「過ぎて」いれば、自然と人体の魔力の循環に支障をきたす。
伝説と名高い魔法使いの中には、魔力の暴走を起こしたり、親和性の高さ故に世界と同一化して取り込まれてしまう人物もいたと聞く。
水の魔力の名門グレッチャーにも歴史上何人かそういう人物がいた。
シュネーも、人の身には過剰と言っていい魔力を、定期的に排出しなければならない体質だった。幼少からコントロールに励んだおかげで今では困るような場面はそうないが、身体の中で沸き続ける水が熱を奪い続けるように、冷え性だけはどうにもならない。
炎の魔術に対しては極端に適性がなく、せいぜいろうそくに火をともす程度。
それなのに領地はあいにく北寄りで、昨今流行の肌を見せるパーティードレスなど言語道断だから、王都の社交界に顔を出したのは片手で数えるほどもない。
代わりに事情を理解し気心の知れた領民の前では好きなだけ着込んで、冬なかなか動けない代わりに夏は走り回り、魔力の放出ついでに魔物退治をしていたけれど。
だからこそ、初対面で毛皮のもこもこで頭頂から爪先まですっぽり覆った彼女に「ありのままでいい」と言ってくれたヴェルクと結婚できることを、辺境だろうと生家よりずっと温暖な領地へ嫁ぐ日をうきうきして待っていたのだ。
うきうきし過ぎて、長袖ではあるもののウェディングドレスも着た。
「それがきっと敗因……でも、両家の手前……それに何より花婿姿がますます麗しいヴェルク様の隣に毛皮でだなんて、畏れ多いですわ」
とはいえ、「ありのままでいい」という言葉に甘えて、ついつい――まだ時間があると思って――初夜に着ぐるみを着てしまったのは更なる誤りだった。
これで得られた教訓は、嫁いだ姉や友人たちのアドバイスを得て選びに選んだ、たっぷりとしたシフォンを重ねた、慎ましくも可愛らしいネグリジェなどは、上に着込んでしまえば何の意味もないということだけ。
口を開かなければ美少女だと家族に言われて育ってきたので、多少はこの顔も役に立つかと思ったのに台無しだ。
まあもっとも、式でヴェルクの美貌を間近で見たので、すぐに自惚れも霧散したけれど。
――そして。
結婚式から三日が経つが、あれから夜の訪れはない。
夫とは三度の食事を共にしているし、会話もあるが、それだけだ。
「いかがされましたか?」
「さすがに初夜に着ぐるみはどうかと反省していたところなの。非常識な妻だと距離を取られてしまったのではないかしら」
傍に仕える黒髪黒目の美女――半生以上の付き合いである侍女のイルゼに応えれば、彼女は切れ長の目を見開いて硬直した。
昨日の今日の失敗で着ぐるみを着る気にはなれず、毛皮のコートで雪だるまのようになっているシュネーの前に注がれる、琥珀色の液体が止まらない。
シュネーが見守っていると、ティーカップから零れそうになる寸前、イルゼはティーポットの傾きを直した。
「さすが私のイルゼだわ」
「私へのさすがに、を初夜の着ぐるみと一緒に使わないでください」
イルゼがポットをテーブルの上の四角い板の上に置くと、大理石のように見えたそれが薄く光ってポットが温まり始める。
高価な魔導具は元伯爵令嬢でも気軽に買えるものではないが、必需品のひとつだ。
「まさか例の猫をお召しになったんですか」
「……さ、寒すぎて仕方なかったの。それでもでも一番ましな白猫を選んだのよ。ただ、被り物は取るべきだったわ」
「そういう問題ではないでしょう。……それでご夫婦の寝室を使われなかったのですね。仕方のないこととは思いますが……やはりお傍にいるべきでした」
「いいえ、私が悪いのよ」
シュネーは初夜のことを包み隠さず話す。声から零れ落ちる罪悪感に、そうじゃない、とイルゼは肩を落とした。その様子に遠慮はない。
イルゼの方が5歳年上。雇用主の娘と使用人の娘という関係の延長での侍女雇用だったが、幼い頃からの知り合いで実の姉妹のような間柄だった。
「本当に気遣われただけだと思います。お嬢様……いえ奥様を」
「イルゼもお座りなさい。作戦会議をしなければ……このままでは嫌われてしまうかもしれないわ。とにかく数日中には評価を覆さなければ――」
シュネーは正面の椅子を手で示してイルゼを座らせると深刻な顔つきで、
「覆らなければ?」
「このまま仮面夫婦になってしまうわ」
「どちらも仮面を脱いだからの結果では……辺境伯様は服も脱いでましたが」
「言葉遊びじゃありませんのよ、イルゼ。これから辺境伯夫人として家政を覚えなければならないのに。そうなればなかなか挽回できませんわ」
夫人としての仕事は暫くしなくていいと言われていたが、彼自身には新婚だろうが休暇を取ろうが、毎日何かしらの仕事が持ち込まれる。
早く力にならなければ、今後夫婦の時間だって取れないだろう。
シュネーの両親のようにそれなりに適当に部下に割り振って……と器用にできる人にも見えない。
「何事も最初が肝心って言いますもの。……それに、お義母様もお義父様も、本当に結婚と孫ができるのを楽しみにしていて……」
シュネーの語尾が、結婚式での義両親の期待の眼差しを思い出して、どんどん小さくなっていく。
イルゼは苦笑すると、
「義務と思い込むとかえってうまくいかないと聞きます。お義姉様もそうだったようです。まだお若いのですから、ここでの暮らしに馴れてからでもいいでしょう」
「ヴェルク様もそう仰っていました」
「でしたらそれで大丈夫です。私も今度のお休みに街に行って、何か役立ちそうなものを探してきますね」
シュネーは小さく頷いたが、ヴェルクの姿を思い出せば頬が熱くなる。
見ているだけで寒いし恥ずかしいのに、半裸に慣れる方法なんてあるのだろうか。それに自分が寒さに慣れるなんてあるのかと思ったが、領地が違えば自分には思い付かない方法があるかもしれない。
「ありがとう、イルゼ……やはり持つべきものは腹心の友ですわね」
シュネーがつい涙目になりながら熱いお茶を飲んでいると、扉が軽くノックされた。
イルゼが対応しに立てば義母である前領主夫人付きの侍女だと名乗られ、赤くなったシュネーの肌が見る間に白んでいった。
「大奥様が温室で、旦那様とご一緒にお茶をいかがですかと」
――ついに来てしまった。
イルゼに伺いを立てられるが、姑の誘いを断る選択肢などない。
伺いますわとにこやかに返事をしてから、扉が閉められればすぐに体を縮める。
「……このままの姿で向かうのは失礼ですわよね」
「その雪だるまのようなお姿で……? 反省されたばかりでは?」
「分かってます……脱ぎます、脱げばいいんで――くしゅんっ」
窓の外に目をやれば、初夏のヴェストは生き生きとした緑に溢れていた。実家でまだ黄緑の広葉樹は、青々とした葉を太陽に伸ばしている。
シュネーは立ち上がって毛皮のフード付きコートを一枚脱ぎ、その下の綿の入った上着を脱ぎ、紺のベロアのドレスがようやく現れた。
ドレスの下にも、長袖の下着や腹巻を重ねている。
心得たようにイルゼが手で握り込めるサイズの赤い宝石を渡せば、それをタックの合間の隠しポケットに落とした。これも高価な暖房用魔導具だ。
「こんなこともあろうかと、充填しておきました」
「ありがとう。やはり淑女は見えない手札を三枚は持っておくものですわね」
「あと二枚は何ですか」
「魔法と、えーと……」
「ないんですね」
「すぐに思いつきますわ」
最後に毛織物のショールを二枚重ねて、シュネーは緊張した面持ちで、戦いへ――義母の待つ、部屋の外へと足を踏み出した。
社交界からは、雪の妖精、深窓の氷の令嬢、病がち。
領民と身内からの評価は、引きこもり、守護者、傍若無人。
これはひとえに魔力の強さとそれ故の極度の寒がりに由来する。
この世界の人々は、多かれ少なかれ四大元素の魔力を持って生まれてくる。四つが均等な例は少ないが、一つの属性に秀で「過ぎて」いれば、自然と人体の魔力の循環に支障をきたす。
伝説と名高い魔法使いの中には、魔力の暴走を起こしたり、親和性の高さ故に世界と同一化して取り込まれてしまう人物もいたと聞く。
水の魔力の名門グレッチャーにも歴史上何人かそういう人物がいた。
シュネーも、人の身には過剰と言っていい魔力を、定期的に排出しなければならない体質だった。幼少からコントロールに励んだおかげで今では困るような場面はそうないが、身体の中で沸き続ける水が熱を奪い続けるように、冷え性だけはどうにもならない。
炎の魔術に対しては極端に適性がなく、せいぜいろうそくに火をともす程度。
それなのに領地はあいにく北寄りで、昨今流行の肌を見せるパーティードレスなど言語道断だから、王都の社交界に顔を出したのは片手で数えるほどもない。
代わりに事情を理解し気心の知れた領民の前では好きなだけ着込んで、冬なかなか動けない代わりに夏は走り回り、魔力の放出ついでに魔物退治をしていたけれど。
だからこそ、初対面で毛皮のもこもこで頭頂から爪先まですっぽり覆った彼女に「ありのままでいい」と言ってくれたヴェルクと結婚できることを、辺境だろうと生家よりずっと温暖な領地へ嫁ぐ日をうきうきして待っていたのだ。
うきうきし過ぎて、長袖ではあるもののウェディングドレスも着た。
「それがきっと敗因……でも、両家の手前……それに何より花婿姿がますます麗しいヴェルク様の隣に毛皮でだなんて、畏れ多いですわ」
とはいえ、「ありのままでいい」という言葉に甘えて、ついつい――まだ時間があると思って――初夜に着ぐるみを着てしまったのは更なる誤りだった。
これで得られた教訓は、嫁いだ姉や友人たちのアドバイスを得て選びに選んだ、たっぷりとしたシフォンを重ねた、慎ましくも可愛らしいネグリジェなどは、上に着込んでしまえば何の意味もないということだけ。
口を開かなければ美少女だと家族に言われて育ってきたので、多少はこの顔も役に立つかと思ったのに台無しだ。
まあもっとも、式でヴェルクの美貌を間近で見たので、すぐに自惚れも霧散したけれど。
――そして。
結婚式から三日が経つが、あれから夜の訪れはない。
夫とは三度の食事を共にしているし、会話もあるが、それだけだ。
「いかがされましたか?」
「さすがに初夜に着ぐるみはどうかと反省していたところなの。非常識な妻だと距離を取られてしまったのではないかしら」
傍に仕える黒髪黒目の美女――半生以上の付き合いである侍女のイルゼに応えれば、彼女は切れ長の目を見開いて硬直した。
昨日の今日の失敗で着ぐるみを着る気にはなれず、毛皮のコートで雪だるまのようになっているシュネーの前に注がれる、琥珀色の液体が止まらない。
シュネーが見守っていると、ティーカップから零れそうになる寸前、イルゼはティーポットの傾きを直した。
「さすが私のイルゼだわ」
「私へのさすがに、を初夜の着ぐるみと一緒に使わないでください」
イルゼがポットをテーブルの上の四角い板の上に置くと、大理石のように見えたそれが薄く光ってポットが温まり始める。
高価な魔導具は元伯爵令嬢でも気軽に買えるものではないが、必需品のひとつだ。
「まさか例の猫をお召しになったんですか」
「……さ、寒すぎて仕方なかったの。それでもでも一番ましな白猫を選んだのよ。ただ、被り物は取るべきだったわ」
「そういう問題ではないでしょう。……それでご夫婦の寝室を使われなかったのですね。仕方のないこととは思いますが……やはりお傍にいるべきでした」
「いいえ、私が悪いのよ」
シュネーは初夜のことを包み隠さず話す。声から零れ落ちる罪悪感に、そうじゃない、とイルゼは肩を落とした。その様子に遠慮はない。
イルゼの方が5歳年上。雇用主の娘と使用人の娘という関係の延長での侍女雇用だったが、幼い頃からの知り合いで実の姉妹のような間柄だった。
「本当に気遣われただけだと思います。お嬢様……いえ奥様を」
「イルゼもお座りなさい。作戦会議をしなければ……このままでは嫌われてしまうかもしれないわ。とにかく数日中には評価を覆さなければ――」
シュネーは正面の椅子を手で示してイルゼを座らせると深刻な顔つきで、
「覆らなければ?」
「このまま仮面夫婦になってしまうわ」
「どちらも仮面を脱いだからの結果では……辺境伯様は服も脱いでましたが」
「言葉遊びじゃありませんのよ、イルゼ。これから辺境伯夫人として家政を覚えなければならないのに。そうなればなかなか挽回できませんわ」
夫人としての仕事は暫くしなくていいと言われていたが、彼自身には新婚だろうが休暇を取ろうが、毎日何かしらの仕事が持ち込まれる。
早く力にならなければ、今後夫婦の時間だって取れないだろう。
シュネーの両親のようにそれなりに適当に部下に割り振って……と器用にできる人にも見えない。
「何事も最初が肝心って言いますもの。……それに、お義母様もお義父様も、本当に結婚と孫ができるのを楽しみにしていて……」
シュネーの語尾が、結婚式での義両親の期待の眼差しを思い出して、どんどん小さくなっていく。
イルゼは苦笑すると、
「義務と思い込むとかえってうまくいかないと聞きます。お義姉様もそうだったようです。まだお若いのですから、ここでの暮らしに馴れてからでもいいでしょう」
「ヴェルク様もそう仰っていました」
「でしたらそれで大丈夫です。私も今度のお休みに街に行って、何か役立ちそうなものを探してきますね」
シュネーは小さく頷いたが、ヴェルクの姿を思い出せば頬が熱くなる。
見ているだけで寒いし恥ずかしいのに、半裸に慣れる方法なんてあるのだろうか。それに自分が寒さに慣れるなんてあるのかと思ったが、領地が違えば自分には思い付かない方法があるかもしれない。
「ありがとう、イルゼ……やはり持つべきものは腹心の友ですわね」
シュネーがつい涙目になりながら熱いお茶を飲んでいると、扉が軽くノックされた。
イルゼが対応しに立てば義母である前領主夫人付きの侍女だと名乗られ、赤くなったシュネーの肌が見る間に白んでいった。
「大奥様が温室で、旦那様とご一緒にお茶をいかがですかと」
――ついに来てしまった。
イルゼに伺いを立てられるが、姑の誘いを断る選択肢などない。
伺いますわとにこやかに返事をしてから、扉が閉められればすぐに体を縮める。
「……このままの姿で向かうのは失礼ですわよね」
「その雪だるまのようなお姿で……? 反省されたばかりでは?」
「分かってます……脱ぎます、脱げばいいんで――くしゅんっ」
窓の外に目をやれば、初夏のヴェストは生き生きとした緑に溢れていた。実家でまだ黄緑の広葉樹は、青々とした葉を太陽に伸ばしている。
シュネーは立ち上がって毛皮のフード付きコートを一枚脱ぎ、その下の綿の入った上着を脱ぎ、紺のベロアのドレスがようやく現れた。
ドレスの下にも、長袖の下着や腹巻を重ねている。
心得たようにイルゼが手で握り込めるサイズの赤い宝石を渡せば、それをタックの合間の隠しポケットに落とした。これも高価な暖房用魔導具だ。
「こんなこともあろうかと、充填しておきました」
「ありがとう。やはり淑女は見えない手札を三枚は持っておくものですわね」
「あと二枚は何ですか」
「魔法と、えーと……」
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