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異議と反論、または全く記憶にない出来事を婚約者が話してくる件について
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「――異議があります!」
ミルドレッドは扇をパシン、と左手に叩きつけて畳むと、びしっと扇の先をテレンスに向けて突き付けた。
「後輩は部屋で二人きりになることはほぼありません。委員の証言者はいくらでも得られます。その発言は私が浮気しているような印象操作になっています」
「む」
「また彼は見ての通り婚約者と大変仲が良く、二人の仲を割くような不用意な発言は慎んでください」
場の気迫に押されたのか、カインの婚約者は彼の腕を取っている。幼馴染の気安さと信頼ゆえだろう。どこからどう見ても仲の良さしか感じられない。
「しかしカイン君……などと。わたしは婚約者として女子生徒とも君とも適切な距離を保っているが、君自身はそうでもない」
「仲の良い後輩にファーストネームで呼びかけることは学院では一般的な行為です、それをもって浮気とは言えません」
「わたしは浮気をしているなどとは言っていない。当然だ、君に他の男性の影がないことは知っている」
オリアーナが口を挟む。
「自分が潔癖だからって他人にそれを無言で強いるもんじゃない。
中等部に入ってからのその態度は、婚約者と話したり近づいたりしちゃいけない呪いでもかけられてたってんじゃなきゃ普通納得できないでしょ。
もし婚約破棄をしたいのなら『お願い』するしかないよ、エインズワースさん」
「……む、もしそうなら、自分の勝手で彼女を傷つけて済まないと謝罪を……」
「謝罪は不要です」
ミルドレッドはきっぱりと言ってから、それよりも彼が思ったよりも饒舌であることに驚いていた。
「……逆に君は、わたしの浮気を疑わないのか」
「あなたの行動をおおよそ教えていただきましたが、やはり全部鍛錬と勉学、それに何故か第三王子からの呼び出しに費されていました。過労死するかと思う程に。ですので仕事に生きたいのだと判断しました。
そうですね、婚約者に無駄な時間を割きたくないでしょうね」
トン、と扇の先で机を軽く突いてテレンスを見据える。獲物を追い詰めるような目だった。
「それに潔癖さが原因で、誰かと婚約すること自体が苦痛なのですね」
「違う、聞いてくれ。つまり――その――もう一度婚約するためには、破棄をしなければならないだろう」
何故か顔を真っ赤にしているテレンスに、ミルドレッドは首を振った。
「それは勘違いを失礼しました。意外でしたが、ついに好意を抱く方ができたのですね。
どなたがお相手か知りませんが、婚約などやはり8歳程度、ほぼ初対面の相手とするものではありませんね。
学院の影響もあり、今後は婚約年齢の上昇がみられるかと思いますが……立会人、条件の記入用紙とペンをエインズワース様にお願いします」
ミルドレッドがそう、話を進めようとした時だった。
「――待ってくれ」
「何をでしょうか」
これ以上話し合う必要はないと、冷たい視線を向けるミルドレッドを、テレンスは真っすぐに見つめてくる。顔がいいとこういう時は得だな、とミルドレッドは思った。場の注目を引ける。
「……異議がある。君に初めて会ったのは、3歳の時だった」
だが、思わぬところに異議を申し立てされて、ミルドレッドは不本意ながら間抜けな顔になってしまった。
さっぱり覚えていないし、割と今どうでもいい情報なのではと思ったのだ。
「何かのついでで王宮に連れて行かれ、庭園で子供たちだけで遊ばされていた時だ。君は一際活発だったな。わたしは鬼ごっこで転んでしまい、負け、つい涙がこぼれてしまったのだ。騎士にあるまじき失態を」
「……3歳の幼児なら失態という程でも……」
「いや、父にひどく叱られたんだ」
「……そうですか」
ミルドレッドが思い返せば、テレンスの父親ならありうる話だった。
侯爵にして一時は騎士団を率いた団長であり、そしていわゆる熊のような大男だった。母親似のテレンスとは似ても似つかない。
部下の騎士たちのことは愛情をこめて厳しく指導したと有名だったらしいし、両家揃ったときには息子たちに対しても同じ雰囲気は感じられた。
「その時君は、敗北したわたしに慈悲を――忠誠を誓う騎士の勝利に淑女が与える布を授けてくれた」
「……全く記憶にありません」
ミルドレッドがちらりとオリアーナを見ると、その場にいたのだろう、彼女は頷いた。
「そういえば、一番近くにいたミルドレッドがハンカチ貸してたの見た。めちゃくちゃ泣いてたもん、あれ無視できる方がすごいよ」
「では、持ち逃げ?」
「……忘れているのは仕方ないが、ちゃんと君と、一緒にいた侍女の許可は貰ったぞ」
ごそごそと制服の胸ポケットから取り出したものを見てミルドレッドは目を見開く。
それは、その当時気に入っていた可愛いクマの刺繍が入った、小さなくたびれたハンカチだった。テレンスの両手より小さい。
「我が家の紋章でもあるクマの姿を見て、偶然とはとても思えなかった。わたしはその時、君に忠誠を誓った――優しい君を守れるような、強い騎士になると」
「3歳で一生を決めないでください、こわい」
「私の目指す騎士像は父であり、愛読書は騎士物語の絵本だった。
毎朝毎晩、先祖代々の騎士物語を父に語られて、母には父の素晴らしい武勇伝を聞かされていた。そして騎士たるもの常に清廉潔白で、忠誠を捧げる女性を心の中に持っていなければならない、と」
急に昔話を語り始めたテレンスに、その場の聴衆はここまでこじれた原因にもう察しがつき始めていた。
「婚約者であろうとも無暗に女性と接触するものではないと……だから50センチ以内に入らないように距離を取っていた。接触の可能性があるパーティーも避けていた」
「……会話もしていませんが……?」
「き……緊張して会話にならなかったんだ! 子供の頃はさほど気にしてなかったが、君はどんどん女性らしくなるし……」
そう言えばテレンスの頬が更に赤く染まるが、ミルドレッドのテンションは逆に急下降していくばかりだった。
「……私は今、あなたに対するイメージがガラガラと崩れている最中です」
「しかもわたしは今、第三王子の護衛だの影武者だのの一人として目を付けられたらしく、学生なのに急な任務に呼ばれることがある。……人一倍危険な仕事だから、人一倍鍛えなければ死んでしまって――君とも死に別れだ」
「それで鍛錬を増やしていたんですね」
「……しかし最近、この態度は間違ではないかと、疑いを抱くようになってきた。
というのも、浮ついたことはするなと言っていた父も、実は学生時代から母に熱烈なプロポーズを何度もしていたのだと、兄から聞いて……父への幻想が揺らいでいった」
あの熊のような侯爵が何と言ってプロポーズをしたのか、彼女にも想像が付かない。
ただ侯爵は確かに、年を重ねても美しさが増す侯爵夫人に対し、崇拝する淑女に仕える騎士のような振る舞いを良くしていたし、オシドリ夫婦であることは社交会ではよく知られている事実だった。
「君とは次第に会話もできなくなるし、今年に入ってからは君は後輩と仲良く話している。
――とうとう友人に相談すると、勧められたんだ。最近女子生徒に流行だという『男爵令嬢のどきどき成り上がり! 婚約破棄は慰謝料を添えて』を」
ミルドレッドは扇をパシン、と左手に叩きつけて畳むと、びしっと扇の先をテレンスに向けて突き付けた。
「後輩は部屋で二人きりになることはほぼありません。委員の証言者はいくらでも得られます。その発言は私が浮気しているような印象操作になっています」
「む」
「また彼は見ての通り婚約者と大変仲が良く、二人の仲を割くような不用意な発言は慎んでください」
場の気迫に押されたのか、カインの婚約者は彼の腕を取っている。幼馴染の気安さと信頼ゆえだろう。どこからどう見ても仲の良さしか感じられない。
「しかしカイン君……などと。わたしは婚約者として女子生徒とも君とも適切な距離を保っているが、君自身はそうでもない」
「仲の良い後輩にファーストネームで呼びかけることは学院では一般的な行為です、それをもって浮気とは言えません」
「わたしは浮気をしているなどとは言っていない。当然だ、君に他の男性の影がないことは知っている」
オリアーナが口を挟む。
「自分が潔癖だからって他人にそれを無言で強いるもんじゃない。
中等部に入ってからのその態度は、婚約者と話したり近づいたりしちゃいけない呪いでもかけられてたってんじゃなきゃ普通納得できないでしょ。
もし婚約破棄をしたいのなら『お願い』するしかないよ、エインズワースさん」
「……む、もしそうなら、自分の勝手で彼女を傷つけて済まないと謝罪を……」
「謝罪は不要です」
ミルドレッドはきっぱりと言ってから、それよりも彼が思ったよりも饒舌であることに驚いていた。
「……逆に君は、わたしの浮気を疑わないのか」
「あなたの行動をおおよそ教えていただきましたが、やはり全部鍛錬と勉学、それに何故か第三王子からの呼び出しに費されていました。過労死するかと思う程に。ですので仕事に生きたいのだと判断しました。
そうですね、婚約者に無駄な時間を割きたくないでしょうね」
トン、と扇の先で机を軽く突いてテレンスを見据える。獲物を追い詰めるような目だった。
「それに潔癖さが原因で、誰かと婚約すること自体が苦痛なのですね」
「違う、聞いてくれ。つまり――その――もう一度婚約するためには、破棄をしなければならないだろう」
何故か顔を真っ赤にしているテレンスに、ミルドレッドは首を振った。
「それは勘違いを失礼しました。意外でしたが、ついに好意を抱く方ができたのですね。
どなたがお相手か知りませんが、婚約などやはり8歳程度、ほぼ初対面の相手とするものではありませんね。
学院の影響もあり、今後は婚約年齢の上昇がみられるかと思いますが……立会人、条件の記入用紙とペンをエインズワース様にお願いします」
ミルドレッドがそう、話を進めようとした時だった。
「――待ってくれ」
「何をでしょうか」
これ以上話し合う必要はないと、冷たい視線を向けるミルドレッドを、テレンスは真っすぐに見つめてくる。顔がいいとこういう時は得だな、とミルドレッドは思った。場の注目を引ける。
「……異議がある。君に初めて会ったのは、3歳の時だった」
だが、思わぬところに異議を申し立てされて、ミルドレッドは不本意ながら間抜けな顔になってしまった。
さっぱり覚えていないし、割と今どうでもいい情報なのではと思ったのだ。
「何かのついでで王宮に連れて行かれ、庭園で子供たちだけで遊ばされていた時だ。君は一際活発だったな。わたしは鬼ごっこで転んでしまい、負け、つい涙がこぼれてしまったのだ。騎士にあるまじき失態を」
「……3歳の幼児なら失態という程でも……」
「いや、父にひどく叱られたんだ」
「……そうですか」
ミルドレッドが思い返せば、テレンスの父親ならありうる話だった。
侯爵にして一時は騎士団を率いた団長であり、そしていわゆる熊のような大男だった。母親似のテレンスとは似ても似つかない。
部下の騎士たちのことは愛情をこめて厳しく指導したと有名だったらしいし、両家揃ったときには息子たちに対しても同じ雰囲気は感じられた。
「その時君は、敗北したわたしに慈悲を――忠誠を誓う騎士の勝利に淑女が与える布を授けてくれた」
「……全く記憶にありません」
ミルドレッドがちらりとオリアーナを見ると、その場にいたのだろう、彼女は頷いた。
「そういえば、一番近くにいたミルドレッドがハンカチ貸してたの見た。めちゃくちゃ泣いてたもん、あれ無視できる方がすごいよ」
「では、持ち逃げ?」
「……忘れているのは仕方ないが、ちゃんと君と、一緒にいた侍女の許可は貰ったぞ」
ごそごそと制服の胸ポケットから取り出したものを見てミルドレッドは目を見開く。
それは、その当時気に入っていた可愛いクマの刺繍が入った、小さなくたびれたハンカチだった。テレンスの両手より小さい。
「我が家の紋章でもあるクマの姿を見て、偶然とはとても思えなかった。わたしはその時、君に忠誠を誓った――優しい君を守れるような、強い騎士になると」
「3歳で一生を決めないでください、こわい」
「私の目指す騎士像は父であり、愛読書は騎士物語の絵本だった。
毎朝毎晩、先祖代々の騎士物語を父に語られて、母には父の素晴らしい武勇伝を聞かされていた。そして騎士たるもの常に清廉潔白で、忠誠を捧げる女性を心の中に持っていなければならない、と」
急に昔話を語り始めたテレンスに、その場の聴衆はここまでこじれた原因にもう察しがつき始めていた。
「婚約者であろうとも無暗に女性と接触するものではないと……だから50センチ以内に入らないように距離を取っていた。接触の可能性があるパーティーも避けていた」
「……会話もしていませんが……?」
「き……緊張して会話にならなかったんだ! 子供の頃はさほど気にしてなかったが、君はどんどん女性らしくなるし……」
そう言えばテレンスの頬が更に赤く染まるが、ミルドレッドのテンションは逆に急下降していくばかりだった。
「……私は今、あなたに対するイメージがガラガラと崩れている最中です」
「しかもわたしは今、第三王子の護衛だの影武者だのの一人として目を付けられたらしく、学生なのに急な任務に呼ばれることがある。……人一倍危険な仕事だから、人一倍鍛えなければ死んでしまって――君とも死に別れだ」
「それで鍛錬を増やしていたんですね」
「……しかし最近、この態度は間違ではないかと、疑いを抱くようになってきた。
というのも、浮ついたことはするなと言っていた父も、実は学生時代から母に熱烈なプロポーズを何度もしていたのだと、兄から聞いて……父への幻想が揺らいでいった」
あの熊のような侯爵が何と言ってプロポーズをしたのか、彼女にも想像が付かない。
ただ侯爵は確かに、年を重ねても美しさが増す侯爵夫人に対し、崇拝する淑女に仕える騎士のような振る舞いを良くしていたし、オシドリ夫婦であることは社交会ではよく知られている事実だった。
「君とは次第に会話もできなくなるし、今年に入ってからは君は後輩と仲良く話している。
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