アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん

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 結局、僕自身では天天寿司の予約を取る事が出来なかった……仕方ない、別の人気店を抑えておくか。

 今日もさっさと定時で仕事を上がり、繁華街へと足を運ぶ。

 「梨沙ぴょん、待った?」

 「ううん。梨沙も今来たトコロ!」
 梨沙は早速腕を絡ませてくる。

 「ねぇ、見て!?あの車って可愛いわね。」
 デパート前の、広場では高級車の展示会が開かれている。

 「結構、高いね。あれより僕は、そっちの方が好きかな?」

 光沢のあるホワイトの外車が400万円を超えない値段設定だ。今時、新車の軽自動車でも200万円を超えてくる。お手軽価格って事か?

 『巻物』を売って得た1200万円。高級時計や「ジャルダン」での散財に使い、残金は約半分といったところだ。

 「あんな車に乗ってポンちゃんとデートしたいわ。」
 梨沙ぴょんの無邪気な一言が、僕を破産に追い込む様だ。

 金が無くなれば、ダンジョンに潜ればいい。えーい!男気を見せてノリで高級外車を買ってしまった……

 「ポンちゃんってホント凄い!こんなに漢気がある人見た事ないわ。もう離れられないよー。」

 「梨沙ぴょん、誕生日来月じゃなかった?」

 「覚えててくれたの?嬉しい!」

 「はい、コレ!この車は梨沙ぴょんにプレゼントだよ。ちょっと早いけど誕生日おめでとう!」
 自分なりに精一杯恰好付けて、車のキーを梨沙に渡す。

 「え?え!?ホントに!?ポンちゃん大好きー!!」

 梨沙のテンションは上がり、イチャイチャしながら「ジャルダン」に向かった。梨沙は隙あらば指を絡めてきたり、サワサワしたりしてくる。それが妙に気持ち良い。


 ◇ ◇ ◇ ◇


 「さぁ、今日はいい加減しっかり稼ぎに行かないとな……懐も寂しくなったきたしな……」

 仕事のない土曜日の朝だ。早速ダンジョンへと足を運ぶ。

 おいおい……素人冒険者ダンナーが溢れ出しているじゃないか?なんでこんなに居るんだ?

 入場手続きもちっとも進まない。手慣れていない素人が多いせいで、いちいち入場手順やダンジョン内での注意事項説明に手間取っているようだ。

 こっちは早く潜って『巻物』を探したいのに……イライラしながら30分程、行列に並んで入場手続きを行う。今日もダンジョン保険には入らない。

 受付を通る時に、魔石の買い取りレートを確認していく。うんうん!1グラムで160円。順調に値上がりしているようだ。今日も魔石を採集出来るから、換金は帰りでいいか?

 買い取りレートだけ確認をして、転移石の前まで来た……が……結構の人数が待っている。僕が飲み遊んでいる間に、階層を進んだ素人冒険者ダンナーがこんなに増えたって事か?
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