アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん

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 転移石で戻った先には、見覚えのある岸本が待っていた。

 「岩城班お疲れ様でした。それでは、皆さんが今日一日でどのぐらいレベルが上がったか、お知らせします。順番に、私の前にお立ち下さい。」

 男達が順番に岸本の前に姿勢良く起立している。

 「あなたはレベル2です。おめでとうございます。レベルアップしましたね。またの御利用をお待ちしています。」

 またの御利用……??

 岩城班が次々と岸本の前に立ち終える。岩城班の次に待機しているのは笹川達だ。

 「お待たせ致しました。笹川班の皆さんお疲れ様でした。それでは皆さんの計測を始めます。今日一日でどのぐらいレベルアップしたか、順番にお調べしますので、私の前にお立ち下さい。」

 「おい、笹川!お前、レベルアップしてるぞ。12だ。今日の朝、確か11だったろ?」

 「わ!やりー!!岸本さん、アザース!」
 笹川は、岸本とハイタッチして離れる。

 「次どうぞ。あなたはレベル1です。上がりませんでしたか……また次回頑張って下さい。」

 なんだ?このシステムは?

 笹川班と呼ばれた御一行様のレベル鑑定が終わり、ひと息ついた笹川と岸本が談笑している。

 「岸本さん、やっぱりそのいいですね~!僕も欲しかったですよ。」

 「だろ?俺もこの時ばかりは、ダンジョン協会に所属してて良かったと思ったもん。聞いた話じゃさ、この格安で手に入れたらしいぜ?」

 「マジっすか?もし僕がそんな手に入れたら、絶対安売りなんかしないっすよ?どんなアホから騙し取ったんです?」

 「いや、それは俺も聞いてないんだよ。上層部が教えてくれなくてさ。でも相場の5分の1ぐらいの格安で手に入れたって、相当威張ってたぜ!あの岡部って嫌味な奴が!」

 岡部……?僕を接待したダンジョン協会の人が岡部だった気がする……

 「嘘でしょ?どんなアホですか?チョー貴重なを5分の1で投げ売りしたって?どんな間抜け面が拝んでやりたいですね!笑えるーー!」

 その間抜け面は、ここに居ますよ……ともちろん言うわけはない……

 しかしはっきり判明した……

 僕はカモられた……

 チヤホヤ・接待攻撃で、まんまと貴重な『巻物』を安売りしてしまったようだ……

 適正な価格は、5倍とすると……6000万円超えになるの……?ああ……聞かなきゃ良かった……

 出て来い!シュウペイ!時を戻そう!……って戻るわけはなく、後悔先に立たず、チン◯は後ろに立たずだ……
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