65 / 105
65
しおりを挟む
大量の魔石といくつかの骨付き肉を手に入れた僕は少し元気になっていた。
しかし今日はこれより先に進む事に不安を感じてダンジョンから戻る事にする。
◇ ◇ ◇ ◇
魔石の買い取りを終え、僕はその足でスーパーに向かった。奴に報いるために小包を贈る。よし、これでいい。
さてと……ダンジョンでの疲れた身体を癒す場所はひとつ。数日振りだなぁ……連絡せずにサプライズ演出だ。
店の前に到着すると見慣れた黒服が僕を迎える。
「お久しぶりでございます。お待ちしておりました。只今お呼びしますので、少々お待ち下さい。」
「いや、連絡しないでくれ!数日振りに来たんだ。いきなり来て驚かせたいんだよ。」
「失礼致しました。そういう事ですね。分かりました。」
黒服は我が意を得たり、としたり顔でイヤホンに声をかける。
「ご新規様、おひとり御案内致します。」
僕は、黒服の後に続く。重厚感のある扉が開かれる。
「ようこそ!ジャルダンへ!」
フリーのキャストが立ち並んでいる。
皆、僕の姿を見て、あ!っという顔をしている。僕は人差し指を、自分の口の前に立ててキャストに合図を送る。
何度か、僕の席に着いた事があるキャストが僕を席まで案内した。ママも梨沙もまだ僕に会ってはいない。
馴染みの客が座る奥のボックス席ではなく、入り口近くの席に案内され、腰を降ろす。
何杯か飲んでいると、後ろの席から興味深い話が聞こえて来た。
「いいから、ドンドン持ってこいよ!僕はスターだ!広告塔だ!僕の後ろに電九に通電が付いてるんだ。一介の週末冒険者だった僕が、今や看板冒険者だ!笑いが止まらねーぜ!!」
冒険者!?その言葉に興味が惹かれた。僕も冒険者のはしくれですよ!
「がっぽり魔石を集めて、安定供給が欲しい電九が僕に擦り寄ってきてさ!さすがインフラの電九だね!契約金が破格も破格!目が飛び出たよ!こんなふうにね!」
目玉のおもちゃを手品の様に取り出して、ドッと盛り上がっている。
「ササちゃんが、ビックになって私も凄く嬉しいわ!」
「そうだろ?今度テレビCMにも出るからな!楽しみにしてろよ!?」
「見た見た!予告編みたいのだったけど、ササちゃんが踊ってた、アレ!チョー可愛かったわよ!みんなで♪冒険者体操踊りましょー♪ってヤツ!ねぇ!やって見せてよ!」
「お前、ふざけんなよ!?アレはテレビの前だから猫カブってやってんの!ダダン・ダダン♪ってな!」
しかし今日はこれより先に進む事に不安を感じてダンジョンから戻る事にする。
◇ ◇ ◇ ◇
魔石の買い取りを終え、僕はその足でスーパーに向かった。奴に報いるために小包を贈る。よし、これでいい。
さてと……ダンジョンでの疲れた身体を癒す場所はひとつ。数日振りだなぁ……連絡せずにサプライズ演出だ。
店の前に到着すると見慣れた黒服が僕を迎える。
「お久しぶりでございます。お待ちしておりました。只今お呼びしますので、少々お待ち下さい。」
「いや、連絡しないでくれ!数日振りに来たんだ。いきなり来て驚かせたいんだよ。」
「失礼致しました。そういう事ですね。分かりました。」
黒服は我が意を得たり、としたり顔でイヤホンに声をかける。
「ご新規様、おひとり御案内致します。」
僕は、黒服の後に続く。重厚感のある扉が開かれる。
「ようこそ!ジャルダンへ!」
フリーのキャストが立ち並んでいる。
皆、僕の姿を見て、あ!っという顔をしている。僕は人差し指を、自分の口の前に立ててキャストに合図を送る。
何度か、僕の席に着いた事があるキャストが僕を席まで案内した。ママも梨沙もまだ僕に会ってはいない。
馴染みの客が座る奥のボックス席ではなく、入り口近くの席に案内され、腰を降ろす。
何杯か飲んでいると、後ろの席から興味深い話が聞こえて来た。
「いいから、ドンドン持ってこいよ!僕はスターだ!広告塔だ!僕の後ろに電九に通電が付いてるんだ。一介の週末冒険者だった僕が、今や看板冒険者だ!笑いが止まらねーぜ!!」
冒険者!?その言葉に興味が惹かれた。僕も冒険者のはしくれですよ!
「がっぽり魔石を集めて、安定供給が欲しい電九が僕に擦り寄ってきてさ!さすがインフラの電九だね!契約金が破格も破格!目が飛び出たよ!こんなふうにね!」
目玉のおもちゃを手品の様に取り出して、ドッと盛り上がっている。
「ササちゃんが、ビックになって私も凄く嬉しいわ!」
「そうだろ?今度テレビCMにも出るからな!楽しみにしてろよ!?」
「見た見た!予告編みたいのだったけど、ササちゃんが踊ってた、アレ!チョー可愛かったわよ!みんなで♪冒険者体操踊りましょー♪ってヤツ!ねぇ!やって見せてよ!」
「お前、ふざけんなよ!?アレはテレビの前だから猫カブってやってんの!ダダン・ダダン♪ってな!」
23
あなたにおすすめの小説
薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜
仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。
森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。
その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。
これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語
今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ!
競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。
まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。
異世界召喚に巻き込まれたのでダンジョンマスターにしてもらいました
まったりー
ファンタジー
何処にでもいるような平凡な社会人の主人公がある日、宝くじを当てた。
ウキウキしながら銀行に手続きをして家に帰る為、いつもは乗らないバスに乗ってしばらくしたら変な空間にいました。
変な空間にいたのは主人公だけ、そこに現れた青年に説明され異世界召喚に巻き込まれ、もう戻れないことを告げられます。
その青年の計らいで恩恵を貰うことになりましたが、主人公のやりたいことと言うのがゲームで良くやっていたダンジョン物と牧場経営くらいでした。
恩恵はダンジョンマスターにしてもらうことにし、ダンジョンを作りますが普通の物でなくゲームの中にあった、中に入ると構造を変えるダンジョンを作れないかと模索し作る事に成功します。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
転移術士の成り上がり
名無し
ファンタジー
ベテランの転移術士であるシギルは、自分のパーティーをダンジョンから地上に無事帰還させる日々に至上の喜びを得ていた。ところが、あることがきっかけでメンバーから無能の烙印を押され、脱退を迫られる形になる。それがのちに陰謀だと知ったシギルは激怒し、パーティーに対する復讐計画を練って実行に移すことになるのだった。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
封印されていたおじさん、500年後の世界で無双する
鶴井こう
ファンタジー
「魔王を押さえつけている今のうちに、俺ごとやれ!」と自ら犠牲になり、自分ごと魔王を封印した英雄ゼノン・ウェンライト。
突然目が覚めたと思ったら五百年後の世界だった。
しかもそこには弱体化して少女になっていた魔王もいた。
魔王を監視しつつ、とりあえず生活の金を稼ごうと、冒険者協会の門を叩くゼノン。
英雄ゼノンこと冒険者トントンは、おじさんだと馬鹿にされても気にせず、時代が変わってもその強さで無双し伝説を次々と作っていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる