ぽっちゃりおっさん異世界ひとり旅〜目指せSランク冒険者〜

ぽっちゃりおっさん

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駆け出し冒険者

初心者講習[魔法編]

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 日が昇る前に僕は目を覚ました。

 顔を洗い、簡単に身仕度を整えると、食堂で朝食を食べた。

 オレンジジュースに、黒パン、サラダに目玉焼きといった簡単な朝食であった。

 女将さんに、宿泊のお礼を言い、銀貨15枚を支払い宿屋を出た。

 「初心者講習を受けると残り銀貨22枚しかない……時間があればまた稼ぎに行こう。」

 と懐具合を心配しながら、ギルドに到着した。すでにギルド内には、多くの人が居た。

 ほとんどの人は、依頼掲示板の前で、貼られている依頼内容を吟味している。依頼は基本的に早い物勝ちなようで、割りの良い依頼を受注出来るように、みんな朝早くから、依頼掲示板をチェックしている。

 薬草採取や、石道路補修など、常時ある依頼は常設依頼と呼ばれ、公共事業の意味合いを持つようだ。

 僕は、受付に行き、初心者講習を予約していた事を告げる。

 「くにどん様ですね。お待ちしてました。銀貨5枚頂きます。」

 僕は銀貨5枚支払った。

 「地下の訓練場で講習を行いますので、地下にお越し下さい。」

 僕が地下の訓練場に到着すると、すでに筋骨隆々の男性が待っていた。

 「おう!君がくにどん君だな!?俺はこのギルドのマスターのアレックスだ。よろしくな。気軽にギルマスと呼んでくれ!」

 「くにどんです。よろしくお願いします」

 「早速だが、くにどん君の能力を見るために、【鑑定】を行うからな!許してくれよ?」

 [くにどん] レベル1  
 [15歳]
 [体力:20]
 [魔力:20]
 [筋力:10]
 [瞬発力:15]

 【創造魔法】
 【アイテムボックス】
 【共通言語理解】

 【水魔法レベル1】

 【鑑定レベル1】
 【探索レベル1】

 「ほう!?創造魔法?アイテムボックス?共通言語理解?珍しい加護を持ってるな!」

 「ステータスは一般的だけど、水魔法に鑑定、探索も使えるのか!すごいな!」

 「鑑定が使えるなら、俺のステータスも見てみるか?レベル1だから、詳しくは見えない筈だが。」

 「見てもいいんですか?」

 「ああいいぞ!普通は、他人を勝手に鑑定するのはマナー違反だ。必ずことわって鑑定するんだぞ!」

 「鑑定!」

 [アレックス]レベル48
 [42歳]

 としか表示されない。

 「レベルと年齢は見えたか。【鑑定】のレベルが上がれば、見えるものも増えてくるから、色々な物を鑑定してレベルを上げるといいぞ!」

 「【探索】もレベルが上がれば、探索出来る範囲、対象も向上するからな。」

 「さてと……ステータス、水魔法はいいとして、【創造魔法】【アイテムボックス】【共通言語理解】というのは、正直俺も見た事がないな。どういった能力なんだ?」

 「【創造魔法】は、頭に浮かんだ事を具現化する事が出来る魔法みたいです」

 僕は、聞いていた定義を教えた。

 「となると……属性魔法には、火、水、風、土の4属性があるんだ。火をつけるイメージで、火魔法を使ってみてくれ。」

 「火よ出ろ!」と念じてみた。

 ピコン♪

 『火魔法レベル1を習得しました。』

 上に向けていた掌から、ボゥと火が出た。

 「ほう!発動したか!続けて風魔法と土魔法もやってみてくれ!」

 ピコン♪

 『風魔法レベル1を習得しました。』

 『土魔法レベル1を習得しました。』

 「ほう!4属性全て発動したか!?凄い素質だな。1属性しか使えない者が殆どなんだが。」

 僕は褒められて素直に喜んだ!

 「生活魔法としても有用な、光魔法はどうだ?レベルが上がれば強烈な攻撃魔法にもなるんだ。」

 「光よ灯れ」と念じてみた。

 ピコン♪

 『光魔法レベル1を習得しました。』

 「凄いな!これは、まだまだ使える魔法がありそうだな。自力でも研究していくがいいぞ。」

 次はアイテムボックスの能力について説明した。

 「それもまた凄い加護だな!?相当便利なんじゃないか?」

 「はい、冒険者としてかなり便利な加護を頂きました。」

 アイテムボックスも稀有な能力だという事だ。

 「最後は【共通言語理解】か?これもよく分からないが、他国の違う言語も理解出来るという加護かな?」

 ギルマスと一緒に考察したおかげで、僕の加護が稀有なものだと改めて認識した。

 「さて、次は体術系だな。俺はコッチが得意なんだ。」

 筋肉を見せつけながら、ニヤリとしている。
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