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新たな船出
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ロドリゲス将軍率いる、チャタルシフト滞在軍は、3000人の寡兵で5000人の敵軍を倒した勢いで、王都に進行している敵軍を追い掛けた。
王都に進行中の敵軍の姿を発見した。既に王都防衛軍と戦っている。王都防衛軍がおおよそ10000人の軍勢に対して、敵軍は50000人を超える大軍だ。
戦況が見渡せるように、丘に陣取った、我が軍は隊列を組み直した。先ほどと同様に3隊に別れた。我が軍は、敵軍の後方から攻撃出来るとはいえ、我が軍3000人に対して、敵軍は20倍近い。いかに我が軍の被害を少なく前線を維持出来るかが、重要である。
我が軍が陣組をしていると敵軍は、我が軍の存在を認めて隊列を反転している。半分の数の兵が反転したとしても、我が軍より10倍近くの大軍なのだ。
左翼側は敵軍の圧倒的な数にやや押されている。中央の魔法隊は良く健闘している。右翼側のボーガン隊は敵軍を面白いように屠っている。
『ユリナ様、左翼側が押されています!』
伝令が慌てて報告に走ってくる。
「左翼で怪我をした者は一旦引いて!10秒後に敵側の動きを止めます!左翼側怪我人は一旦引いて!10秒後に敵軍は動けなくなるわ!」
私は拡声器を使い、左翼側に指示を出した。
左翼で味方が引いているのが見える。
私はアイテムボックスから、バスーカ砲を取り出した。
10…9………2…1…撃つぞ!
ズドーン!
着弾した敵軍の辺り一帯に煙りが立ち籠めている。
煙りを吸った敵軍が、バタバタと倒れている。敵軍が混乱しているのが遠目からも確認出来た。
怪我をして撤退した味方は、中継地で、私のポーションを飲んでいる。飲んだ瞬間、怪我が治るカシワギ商会のポーションだ。
怪我が治った味方は、元気を取り戻し、再度前線に復活する。怪我しても、すぐに治り何度でも戦闘に戻る我が軍の事を、敵軍は不死鳥軍と呼び恐れているようだ。
右翼側は、私のボーガン隊が圧倒している。敵軍は、近付く事も出来ずに弓矢の標的となっている。
中央では、敵軍の主力となる魔法隊が備えているが、我が軍のシールド隊の前に、敵軍の魔法は無効化されている。
「敵軍よ聞きなさい!今すぐ撤退すれば命は取りません。戦いを続けるのであれば、全員の首を刎ねます。よいか!この戦いは、完全にお前達の負けです!今すぐ武器を手離しなさい!」
拡声器に乗り、私の声が戦場に響いている。その大きく響く声を聞くだけでも、敵軍に動揺が走り、戦いの手が鈍っている。
「もう猶予は与えない。今すぐ武器を手離しなさい。さもなければ、10秒後にはお前達は、地に倒れています。!」
混乱しながらも、敵軍の攻撃は止まっていない。
仕方がない……被害を小さくするためだ……
バスーカを右翼側に構えて発射する。バタバタ倒れる右翼側を観察する間も無く、次弾を装填して中央にも発射した。
弾には麻痺薬が込められており、敵味方関係なく、煙りを吸った者は全て地に倒れていた。
我が軍の完全勝利だ!
王都に進行中の敵軍の姿を発見した。既に王都防衛軍と戦っている。王都防衛軍がおおよそ10000人の軍勢に対して、敵軍は50000人を超える大軍だ。
戦況が見渡せるように、丘に陣取った、我が軍は隊列を組み直した。先ほどと同様に3隊に別れた。我が軍は、敵軍の後方から攻撃出来るとはいえ、我が軍3000人に対して、敵軍は20倍近い。いかに我が軍の被害を少なく前線を維持出来るかが、重要である。
我が軍が陣組をしていると敵軍は、我が軍の存在を認めて隊列を反転している。半分の数の兵が反転したとしても、我が軍より10倍近くの大軍なのだ。
左翼側は敵軍の圧倒的な数にやや押されている。中央の魔法隊は良く健闘している。右翼側のボーガン隊は敵軍を面白いように屠っている。
『ユリナ様、左翼側が押されています!』
伝令が慌てて報告に走ってくる。
「左翼で怪我をした者は一旦引いて!10秒後に敵側の動きを止めます!左翼側怪我人は一旦引いて!10秒後に敵軍は動けなくなるわ!」
私は拡声器を使い、左翼側に指示を出した。
左翼で味方が引いているのが見える。
私はアイテムボックスから、バスーカ砲を取り出した。
10…9………2…1…撃つぞ!
ズドーン!
着弾した敵軍の辺り一帯に煙りが立ち籠めている。
煙りを吸った敵軍が、バタバタと倒れている。敵軍が混乱しているのが遠目からも確認出来た。
怪我をして撤退した味方は、中継地で、私のポーションを飲んでいる。飲んだ瞬間、怪我が治るカシワギ商会のポーションだ。
怪我が治った味方は、元気を取り戻し、再度前線に復活する。怪我しても、すぐに治り何度でも戦闘に戻る我が軍の事を、敵軍は不死鳥軍と呼び恐れているようだ。
右翼側は、私のボーガン隊が圧倒している。敵軍は、近付く事も出来ずに弓矢の標的となっている。
中央では、敵軍の主力となる魔法隊が備えているが、我が軍のシールド隊の前に、敵軍の魔法は無効化されている。
「敵軍よ聞きなさい!今すぐ撤退すれば命は取りません。戦いを続けるのであれば、全員の首を刎ねます。よいか!この戦いは、完全にお前達の負けです!今すぐ武器を手離しなさい!」
拡声器に乗り、私の声が戦場に響いている。その大きく響く声を聞くだけでも、敵軍に動揺が走り、戦いの手が鈍っている。
「もう猶予は与えない。今すぐ武器を手離しなさい。さもなければ、10秒後にはお前達は、地に倒れています。!」
混乱しながらも、敵軍の攻撃は止まっていない。
仕方がない……被害を小さくするためだ……
バスーカを右翼側に構えて発射する。バタバタ倒れる右翼側を観察する間も無く、次弾を装填して中央にも発射した。
弾には麻痺薬が込められており、敵味方関係なく、煙りを吸った者は全て地に倒れていた。
我が軍の完全勝利だ!
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