28 / 33
逆襲
28
しおりを挟む
『アルテニア皇国に攻められるのを待つだけですか?我が国は一方的な侵略にあったのですよ?大義はあります。逆に攻め上がりましょう!ユリナの軍をご覧になられましたか?死者も負傷者もおらず、数倍の敵を殲滅させました。それも敵軍にも被害がないように、麻痺や眠らせてです。手心を加えて、この戦果です。』
我がルーミハイム王国の軍隊は、アルテニア皇国に比べて圧倒的に少ないのだ。全兵力を集めたとしても、侵略軍よりも少ないようだ。
それに侵略軍をほとんど捕虜にしているため、5万人近い捕虜が既に居る。捕虜を囲って置く場所も、捕虜達が暴動を起こさない様に、ある程度の兵力を残しておく必要がある。
『俺達が行こう!!俺達にはユリナがついている。』
ロドリゲス将軍は重苦しい空気の中、声をあげた。
『チャタルシフト軍は、既にユリナから、装備を預かり、2度実戦を踏まえている。何倍、何十倍もの兵力を相手にしながら、驚く事に我が軍の被害はゼロだ。未だかつてこんな事があったか?いやないだろう。もちろん私や司令、兵士も全力を尽くした。しかし大部分はユリナの作戦、装備のおかげだ。どうだ!?ユリナ!?既にそなたは我が国の至宝となっている。遠征に行くとしてもそなた次第なのだが……?』
屈強な男達の視線が、全て私に突き刺さっている。視線はキラキラ希望に溢れたものであった。長年、傲慢なアルテニア皇国に不平等な対応をされていたルーミハイム王国の心情が溢れているのだろう。とても断れそうな雰囲気ではなかった。
「分かりました。同行致しましょう。」
屈強な男達から爆発する様な歓声があがった。
「しかしこれだけは覚えておいてください。私は、ルーミハイム王国の兵士も惨殺したい訳ではありません。先日の戦いの様に、敵軍を無力化して動けなくしていきたいと思っています。そしてアルテニア皇国の守護大臣であるナカサキ大臣の謝罪、我がルーミハイム王国への不可侵条約の締結、拘束した兵士の解放を条件に賠償金の請求を求めていきたいと思います。」
屈強な男達は、拍手をもって私の話に同意を表した。
「それでは、侵攻軍としてロドリゲス将軍のチャタルシフト軍3000人で参りましょう。さらなる装備の強化を行います。各隊で点呼及び装備の再点検を行なってください。さらに大量の食料品と水を。さらに敵軍を捕虜にした場合、連行する後方支援をする兵士1000人ほどを王都軍からお借りしたい。」
全ての兵士に背嚢を持たせた。私の物よりは、容量は少ないが、アイテムボックスとなっており外見以上の収納が出来るようになっていた。腰には、麻痺魔法を付与した剣を持たせた。シールド隊の様な全身が隠れるような大きな盾ではなく、片手で持てる盾を作製し対物理攻撃、対魔法攻撃を無効化させる効果を持たせ、配備した。
我がルーミハイム王国の軍隊は、アルテニア皇国に比べて圧倒的に少ないのだ。全兵力を集めたとしても、侵略軍よりも少ないようだ。
それに侵略軍をほとんど捕虜にしているため、5万人近い捕虜が既に居る。捕虜を囲って置く場所も、捕虜達が暴動を起こさない様に、ある程度の兵力を残しておく必要がある。
『俺達が行こう!!俺達にはユリナがついている。』
ロドリゲス将軍は重苦しい空気の中、声をあげた。
『チャタルシフト軍は、既にユリナから、装備を預かり、2度実戦を踏まえている。何倍、何十倍もの兵力を相手にしながら、驚く事に我が軍の被害はゼロだ。未だかつてこんな事があったか?いやないだろう。もちろん私や司令、兵士も全力を尽くした。しかし大部分はユリナの作戦、装備のおかげだ。どうだ!?ユリナ!?既にそなたは我が国の至宝となっている。遠征に行くとしてもそなた次第なのだが……?』
屈強な男達の視線が、全て私に突き刺さっている。視線はキラキラ希望に溢れたものであった。長年、傲慢なアルテニア皇国に不平等な対応をされていたルーミハイム王国の心情が溢れているのだろう。とても断れそうな雰囲気ではなかった。
「分かりました。同行致しましょう。」
屈強な男達から爆発する様な歓声があがった。
「しかしこれだけは覚えておいてください。私は、ルーミハイム王国の兵士も惨殺したい訳ではありません。先日の戦いの様に、敵軍を無力化して動けなくしていきたいと思っています。そしてアルテニア皇国の守護大臣であるナカサキ大臣の謝罪、我がルーミハイム王国への不可侵条約の締結、拘束した兵士の解放を条件に賠償金の請求を求めていきたいと思います。」
屈強な男達は、拍手をもって私の話に同意を表した。
「それでは、侵攻軍としてロドリゲス将軍のチャタルシフト軍3000人で参りましょう。さらなる装備の強化を行います。各隊で点呼及び装備の再点検を行なってください。さらに大量の食料品と水を。さらに敵軍を捕虜にした場合、連行する後方支援をする兵士1000人ほどを王都軍からお借りしたい。」
全ての兵士に背嚢を持たせた。私の物よりは、容量は少ないが、アイテムボックスとなっており外見以上の収納が出来るようになっていた。腰には、麻痺魔法を付与した剣を持たせた。シールド隊の様な全身が隠れるような大きな盾ではなく、片手で持てる盾を作製し対物理攻撃、対魔法攻撃を無効化させる効果を持たせ、配備した。
16
あなたにおすすめの小説
聖女を騙った罪で追放されそうなので、聖女の真の力を教えて差し上げます
香木陽灯
恋愛
公爵令嬢フローラ・クレマンは、首筋に聖女の証である薔薇の痣がある。それを知っているのは、家族と親友のミシェルだけ。
どうして自分なのか、やりたい人がやれば良いのにと、何度思ったことか。だからミシェルに相談したの。
「私は聖女になりたくてたまらないのに!」
ミシェルに言われたあの日から、私とミシェルの二人で一人の聖女として生きてきた。
けれど、私と第一王子の婚約が決まってからミシェルとは連絡が取れなくなってしまった。
ミシェル、大丈夫かしら?私が力を使わないと、彼女は聖女として振る舞えないのに……
なんて心配していたのに。
「フローラ・クレマン!聖女の名を騙った罪で、貴様を国外追放に処す。いくら貴様が僕の婚約者だったからと言って、許すわけにはいかない。我が国の聖女は、ミシェルただ一人だ」
第一王子とミシェルに、偽の聖女を騙った罪で断罪させそうになってしまった。
本気で私を追放したいのね……でしたら私も本気を出しましょう。聖女の真の力を教えて差し上げます。
【完結】次期聖女として育てられてきましたが、異父妹の出現で全てが終わりました。史上最高の聖女を追放した代償は高くつきます!
林 真帆
恋愛
マリアは聖女の血を受け継ぐ家系に生まれ、次期聖女として大切に育てられてきた。
マリア自身も、自分が聖女になり、全てを国と民に捧げるものと信じて疑わなかった。
そんなマリアの前に、異父妹のカタリナが突然現れる。
そして、カタリナが現れたことで、マリアの生活は一変する。
どうやら現聖女である母親のエリザベートが、マリアを追い出し、カタリナを次期聖女にしようと企んでいるようで……。
2022.6.22 第一章完結しました。
2022.7.5 第二章完結しました。
第一章は、主人公が理不尽な目に遭い、追放されるまでのお話です。
第二章は、主人公が国を追放された後の生活。まだまだ不幸は続きます。
第三章から徐々に主人公が報われる展開となる予定です。
孤島送りになった聖女は、新生活を楽しみます
天宮有
恋愛
聖女の私ミレッサは、アールド国を聖女の力で平和にしていた。
それなのに国王は、平和なのは私が人々を生贄に力をつけているからと罪を捏造する。
公爵令嬢リノスを新しい聖女にしたいようで、私は孤島送りとなってしまう。
島から出られない呪いを受けてから、転移魔法で私は孤島に飛ばさていた。
その後――孤島で新しい生活を楽しんでいると、アールド国の惨状を知る。
私の罪が捏造だと判明して国王は苦しんでいるようだけど、戻る気はなかった。
婚約破棄ですか? どうぞご自由に。私は勇者と国を立て直しますので
藤原遊
恋愛
魔王討伐を成し遂げ、国に平和をもたらした聖女。
けれど凱旋の式典で王子から告げられたのは、労いの言葉ではなく――婚約の解消だった。
「君はもう役目を終えた。強い君なら一人でも生きていけるだろう?」
その言葉を、聖女は静かに受け入れる。
もとより、必要とされない場所に留まる理由などないのだから。
城を去った彼女に差し伸べられたのは、思いがけない手。
新たな地、新たな役目、そして新たな選択。
失って初めて気づいたとしても、もう遅い。
これは、
手放された聖女が正しい場所へ歩いていく物語。
聖女やめます……タダ働きは嫌!友達作ります!冒険者なります!お金稼ぎます!ちゃっかり世界も救います!
さくしゃ
ファンタジー
職業「聖女」としてお勤めに忙殺されるクミ
祈りに始まり、一日中治療、時にはドラゴン討伐……しかし、全てタダ働き!
も……もう嫌だぁ!
半狂乱の最強聖女は冒険者となり、軟禁生活では味わえなかった生活を知りはっちゃける!
時には、不労所得、冒険者業、アルバイトで稼ぐ!
大金持ちにもなっていき、世界も救いまーす。
色んなキャラ出しまくりぃ!
カクヨムでも掲載チュッ
⚠︎この物語は全てフィクションです。
⚠︎現実では絶対にマネはしないでください!
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
追放聖女の再就職 〜長年仕えた王家からニセモノと追い出されたわたしですが頑張りますね、魔王さま!〜
三崎ちさ
恋愛
メリアは王宮に勤める聖女、だった。
「真なる聖女はこの世に一人、エミリーのみ! お前はニセモノだ!」
ある日突然いきりたった王子から国外追放、そして婚約破棄もオマケのように言い渡される。
「困ったわ、追放されても生きてはいけるけど、どうやってお金を稼ごうかしら」
メリアには病気の両親がいる。王宮で聖女として働いていたのも両親の治療費のためだった。国の外には魔物がウロウロ、しかし聖女として活躍してきたメリアには魔物は大した脅威ではない。ただ心配なことは『お金の稼ぎ方』だけである。
そんな中、メリアはひょんなことから封印されていたはずの魔族と出会い、魔王のもとで働くことになる。
「頑張りますね、魔王さま!」
「……」(かわいい……)
一方、メリアを独断で追放した王子は父の激昂を招いていた。
「メリアを魔族と引き合わせるわけにはいかん!」
国王はメリアと魔族について、何か秘密があるようで……?
即オチ真面目魔王さまと両親のためにお金を稼ぎたい!ニセモノ疑惑聖女のラブコメです。
※小説家になろうさんにも掲載
【完結】経費削減でリストラされた社畜聖女は、隣国でスローライフを送る〜隣国で祈ったら国王に溺愛され幸せを掴んだ上に国自体が明るくなりました〜
よどら文鳥
恋愛
「聖女イデアよ、もう祈らなくとも良くなった」
ブラークメリル王国の新米国王ロブリーは、節約と経費削減に力を入れる国王である。
どこの国でも、聖女が作る結界の加護によって危険なモンスターから国を守ってきた。
国として大事な機能も経費削減のために不要だと決断したのである。
そのとばっちりを受けたのが聖女イデア。
国のために、毎日限界まで聖なる力を放出してきた。
本来は何人もの聖女がひとつの国の結界を作るのに、たった一人で国全体を守っていたほどだ。
しかも、食事だけで生きていくのが精一杯なくらい少ない給料で。
だがその生活もロブリーの政策のためにリストラされ、社畜生活は解放される。
と、思っていたら、今度はイデア自身が他国から高値で取引されていたことを知り、渋々その国へ御者アメリと共に移動する。
目的のホワイトラブリー王国へ到着し、クラフト国王に聖女だと話すが、意図が通じず戸惑いを隠せないイデアとアメリ。
しかし、実はそもそもの取引が……。
幸いにも、ホワイトラブリー王国での生活が認められ、イデアはこの国で聖なる力を発揮していく。
今までの過労が嘘だったかのように、楽しく無理なく力を発揮できていて仕事に誇りを持ち始めるイデア。
しかも、周りにも聖なる力の影響は凄まじかったようで、ホワイトラブリー王国は激的な変化が起こる。
一方、聖女のいなくなったブラークメリル王国では、結界もなくなった上、無茶苦茶な経費削減政策が次々と起こって……?
※政策などに関してはご都合主義な部分があります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる