人生5周目!!5度目の人生はマッタリ冒険者になります。

ぽっちゃりおっさん

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幼少期

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 「おらぁーよ。この先の鉱山で発掘責任者をしているエドガーってんだ。坊主は、王都まで行くのかい?」

 「サンドイッチありがとうございます。とっても美味しかったです。僕は王都の学校に入学する事になり、王都に行く途中なんです。」

 「ほぉーそうか。学校なんざ何処にでもありそうなもんだけど、わざわざ王都まで行くのか?ウチのチビも来年入学なんだよ。」

 「鉱山では、どんな物が採掘出来るのですか?」

 武器や魔道具を作る材料として鉱物資源は欠かせない。錬金術師の時には、鉱山丸々1つを所有していた時期もあったほどだ。

 「銅や鉄がよく取れるな。露天掘りっていってそのまま掘るから、レアな鉱物は取れないけど、構内採掘っていって深く掘ってる、隣の鉱山じゃ金やミスリルの貴重な鉱物も出てるみたいだ。」

 銅や鉄の汎用性の高い鉱物資源も重要だ。もちろん金やミスリルも欲しいが……

 「その鉱山は一般の人も採掘しても良いんですか?」

 「いや、だめだ。そこは国家の直轄地だからな。勝手に掘ってると捕まっちまうぞ。坊主が掘りたいなら、一般向けの露天掘り鉱山に行けばいいぞ。露天掘りだから、深く掘れないから貴重な鉱物はお目にかかりにくいが、銅や鉄ぐらいなら掘れるだろう。坊主、鉱物採掘した事あるのかい?」

 錬金術師時代にはもちろん何度もあるが、この身体では一度もない。

 「した事ないので、ぜひ採掘してみたいです。」

 「そうかそうか!鉱山採掘に興味を持ってくれるのは嬉しいなぁ!鉱山に来る事があれば、このエドガーを訪ねて来ればいい。」

 気の良いエドガーおじさんとの会話のおかげで、退屈な馬車の旅が楽しかった。

 エドガーからは、鉱物の知識や鉱山の場所、機器の使い方など、僕が知らない話を聞くことが出来た。

 鉱山で採掘された鉱物資源は、王都ノストックに送られて精製されているようだ。精製された鉱物資源は、国家で雇われている兵士の装備や、王宮で使用する魔道具の材料になっているらしい。そのため、一般市民が鉱物資源を入手するには、一般向けの露天掘り鉱山に掘りに行くか、割高で出回っている物を購入するしかないようだ。

 馬車は、鉱山入り口で停車した。

 「お前のおかげで馬車の旅が楽しかったぜ。じゃあ坊主。達者でな。」
 
 エドガーは王都まで行かず、途中で下車するようだ。僕は、見送りをしながら、ついでに一般向けの露天掘り鉱山入り口をマーキングした。

 数日の馬車の旅で、ようやく王都ノストックに到着する事が出来た。
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