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学童期
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僕の能力に深く話が行く前に、話の内容を軌道修正した。
「ミアは火魔法レベル1、リリーは光魔法レベル1が使えるよ。火魔法レベル1だと、生活魔法の[トーチ]と攻撃魔法では[ファイヤー]だね。光魔法レベル1だと生活魔法の[ライト]と攻撃魔法では[フラッシュ]だね。」
「ちょっと待って!私まだ攻撃魔法使った事ないの。授業で聞いてもよく分からなくて……」
「私も……」
「じゃあ、実際にお手本を見せながらするからよく見ててよ。まずはミアからね。利き腕はどっち?じゃあ右手の人差し指を立てて、指先に魔力を集中させるイメージをして。」
「こうね!」
ミアは人差し指をピンと立てて精神集中をしている。
「立てた人差し指の先から、ロウソクの火が灯った様にイメージをして!」
ボゥ!指先に火が灯った。
「いつもより火が大きく灯ったわ!」
「まずそれが生活魔法の[トーチ]だね。これは今までも出来てたんだろ?」
ミアは集中しているのか、首を縦に振り無言で答えた。
「その灯った火を圧縮するイメージで、人差し指を攻撃対象に向ける。圧縮した[トーチ]を、攻撃対象に一気に解放するんだ。」
攻撃対象として、対魔法の対策が施された練習用魔法樽に向けて火魔法を放った。
細い火の筋が、一直線に伸びていく。
ミアの指先からも、細く弱々しいが、火の筋が伸びていっている。
「きゃー、出来たわ!」
「ミア、凄い!」
「出来たね。飲み込みが早いよ。今のが、[ファイヤー]だね。魔力1で放てるから、攻撃力はさほどなく、アチッって火傷するぐらいだけどね。火魔法のレベルが上がれば、もっと強い攻撃力の[ファイヤーボール]を覚えるよ。」
「ノア君ありがとう!教え通りにしたら簡単に[ファイヤー]出来たわ!ノア君はファイヤーボールも出来るの?」
「今後の参考に見せておこうか?いくよこれが[ファイヤーボール]!」
拳大の大きさの火の玉が、魔法樽に向かって飛んで行く。衝撃音と共に、魔法樽の効果で火が消えていった。
「火魔法レベル2で[ファイヤーボール]。これが火魔法レベル3の[ファイヤーランス]ね!」
火の槍の様な形状の火の塊が、魔法樽に向かって飛んで行った。魔法樽の対魔法効果は[ファイヤーランス]の威力は防げず、大きな衝撃音と共に、魔法樽は木っ端微塵に砕け散ってしまった。
「やり過ぎたかな?」
僕は、魔法樽のところに近付き、[修復]を行い、魔法樽を元に戻した。
クラウディアとミア、リリーの3人はあんぐりと口を開けて立ち竦んでいる
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細い火の筋が、一直線に伸びていく。
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「やり過ぎたかな?」
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