婚約破棄されたので、聖女になりました。けど、こんな国の為には働けません。自分の王国を建設します。

ぽっちゃりおっさん

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 「私は誰かれ見境もなく色目を使ってなんていません!」

 「ほれ見ろ!父親同士が話しているのに、女がてらに出しゃばって来おって。そなたの家では礼儀作法も教えていないのか?少し一緒に居るだけで簡単に馬脚を現しおって!本性が見えたわ!」

 全くの言い掛かりに反論しただけで、こんなに罵倒するなんて、この人はなんなんだ?

 父親が、目で私に「黙っていろ」と言っているようだ。

 「アルフォンス公爵様の言い分は分かりました。つまり婚約を撤回したいと仰られているのですね?」

 「ようやく理解したか?そういう事だ。」

 「アルフォンス公爵様からの一方的な婚約解消だと致しますと、私どもは法にのっとり慰謝料を請求させて頂きますよ。よろしいでしょうか?」

 その言葉が不味かった……傲慢なアルフォンス公爵の導火線に火を付けてしまったようだ。

 「ほう……この私から慰謝料を取ると?大きく出たもんだな。皇帝陛下の親族であり、貴族階級の頂点たる公爵である私に?貴族階級最下層の騎士のそなたが?よろしい。それならば、我がアルフォンス家は、そなたの娘サラの不躾ぶしつけな作法、本性のみにくさ、アバズレの様な下品さを指摘させて頂こう!」

 なに?私が何か悪い事をしたの?

 アルフォンス公爵は私を指差して

 「サラよ!そなたの失態の数々をかんがみ、そなたとの婚約破棄をする!良いか?ボクリアとサラの婚約は破棄だ。原因は全てこの女にある。公爵アルフォンスの名において、この女を断固糾弾する。もし反論しようものなら、私の権力でこの家を取り潰すぞ!」

 タイミング悪く、我が家のメイドが料理と酒を運んで来た。

 アルフォンス公爵は、ワイン瓶をむんずと握ると、私にワイン瓶を投げつけて来た。

 私はサッと避けたため、直撃を避けたが、壁に当たり瓶の破片が私の頰を切った。

 「ああ……サラ……大丈夫か……」

 父親は完全に毒気に当てられている。

 「なんだその目は!忌々しい女め!お前みたいな女が、我がアルフォンス家の嫁に入らずひと安心じゃ!ボクリア用は済んだ!こんな臭い豚小屋から帰るぞ!」

 なんなんだこの男は?こんな品性の欠片もない男が公爵なのか?気が狂ってる……

 ドアを荒々しくバタンと閉め、アルフォンス親子は、部屋を後にした。

 あまりの出来事に私も父親もしばらくその場から動けなかった……

 私は婚約破棄された、不躾なアバズレ女として街中で知られる様になってしまった……
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