婚約破棄された令嬢は、失意の淵から聖女となり、いつか奴等を見返します!

ぽっちゃりおっさん

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クタクタに疲れてアリス姉さんの屋敷に辿り着いた。

「ただいま~あ~疲れたわ」

アリス姉さんは、ご飯を食べずに、私の帰りを待ってくれていたのである。

アリス姉さんの、温かい美味しいご飯を食べながら、今日の出来事を話した。

『凄いわね。スズリーナ!それ何かウチの商会の商いに使えないかしら?』

この屋敷の片隅で治療院を開き開業する?

アリス姉さんが、商会の受付と兼務して治療院の受付をしてもらう?

治療に来た患者が、商会の売り物を見るので、宣伝になり、売り上げが上がる?

アリス姉さんと、作成会議をする事になった。

『でもギルドで冒険者の治療をするっていう約束を違える事になっちゃうわね~ダメかな~?』

「そういえば、治療のスキルがない人でも、薬剤知識を得る事で、ポーションとかを作れるって聞いたわよ!それならいいんじゃない?」

ポーションはすでにギルドや薬局で販売されている。より効果があるものや、同じ品質ならば安くしないと売れないんじゃないか?

その日は結局実のある作戦会議にはならず、明日ギルマスに相談する事にした。





翌朝、玄関を激しく叩く物音で目が覚めた。

『スズリーナさん、早くギルドに来て下さい!』

ギルドの受付嬢が、息を切らしながら、玄関に立っていた。

「おはようございます。そんなに慌ててどうされたんですか?」

『ギルドに沢山の人が来て…とにかく早くギルドに来てください』

私は取るものもとりあえず、受付嬢に引っ張られるようにギルドに急いだ。

「何なのこの人だかり……」

ギルドの外に老若男女の人々が集まっていた。

私の姿を見た群衆の1人が声を上げた。

『聖女様が来られたぞ~!みんな聖女様が来られたぞ~』

ギルドの中から、ギルマスが人混みをかき分け出てきた。

『早くこっち!!スズちゃんこっちだ!』

ギルマスとギルド職員は、私の周りを取り囲み守るようにしてギルド内部に入った。

『皆さん、騒がずに静かにお待ち下さい』

ギルマスは群衆に一言だけ声をかけて、ギルドの扉を閉じ鍵を閉めた。

『スズちゃん……やっぱり心配してた事が起こったよ……あの群衆見たろ?みんな治療して欲しいんだ。裕福じゃない者は、身体の調子が悪くても、治療なんて高嶺の花で、ほっとしかなかったんだ。それがスズちゃんが無償で治療したんで我先にと集まってしまったようだ……』

私の軽率な行動で街中が混乱したのか……

「どうしましょう……ギルマスどうしたらいいですか…?」
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