錬KING 〜目指せ!魔道具製造してガッポリ生活〜

ぽっちゃりおっさん

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 「間違いではありません。ランクが上昇しているので、税率が低くなっていますので。」

 金貨500枚ほどを納めるのだから、安いわけではないが……

 「それからSランクに昇格致しますので、さらなる爵位が授与されます。序列からいえば子爵バイカウントなのですが、ナカムラケイタ様は御両親から爵位を受け継ぐわけではないので伯爵アールが授与され、領地も任せられるようになると思います。伯爵アールにも序列があり、宮中伯と呼ばれる、いわゆる大臣のような上位階級ではなく、地方の領地を拝領すると思われます。」

 「ええー!?せっかくサカイの街で商売も順調に軌道に乗って来たのに、地方の領地に行かないと行けないんですか?叙勲を断ろうかな……」

 「サカイの街での商売はそのまま継続されても大丈夫ですよ。地方の領地は地方支店だと考えたらいかがですか?私がでしゃばってしまいましたが、実際叙勲を行い、授与される内容をお決めになるのは国王陛下ですので、どの階級になるか、どこの領地を拝領するかは、国王陛下のみがお知りになる事ですが……」

 国王陛下か……面倒くさい事になってきたな……

 「でも大体アレクさんが今言った通りになりそうなんですね?」

 「はい、慣例ではそうではないかと……」

 「ケイタ様、それならば従業員をもっと増やさないといけなそうですのう。」

 「クルゴンそうだね……帰ってからまた考えよう……」

 トントントン!

 「いやーお待たせ致しました。中々前の方が終わりませんで。ケイタ様お久しぶりでございます。」

 商業者ギルド、ギルドマスターのランドルフが汗を拭いながら入室してきた。

 アレクがすでに帳簿検査と叙勲の説明をした事を報告している。

 「いやー、ケイタ様わずか2ヶ月にしてSランク商業者となられましたか!!素晴らしい!!歴代最速での昇格でしょうな!ここサカイから歴史を塗り替える方が現れて、サカイの住民としても鼻が高いですな!叙勲パーティーも見事なものでしたし、参列者の羨望と嫉妬の渦巻く心情を楽しませて貰いましたよ!」

 叙勲パーティーの時に絡んできた料亭の男は嫉妬をしていたという事か……

 「ギルマス、先ほどアレクさんから領地拝領もありそうだとお聞きしましたが……?」

 「ケイタ様はSランク商業者となりました。冒険者でも商業者でもSランクに昇格出来る人材はごく稀でありまして、昇格された者は伯爵アールを叙勲されているのが通例となっています。伯爵アールには爵位だけでなく、領地を拝領され、その領地の運営を任せられるのです。」
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