男のふりしてカードショップに通う男装少女はショップ店長に恋している

湊戸アサギリ

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男装の時は熱血

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男のふりしてカードショップに通う男装少女はショップ店長に恋している



タイトルのまんまです




 『ストライクソルジャーズ』というカードゲームが人気で世界大会やプロリーグのある世界。
今日もカードショップは賑わっている。

「よっしゃ! オレの勝ち!」

「ヒカルにまた負けた~」

青いキャップ帽子を被った少年、足立ヒカルもそのカードのプレイヤーの一人だ。

「ヒカルくん相変わらず強いねぇ」

カードショップにいる一人の男性、店長がヒカルの勝利を褒める。

「当たり前だろ? オレ最強だもん!」

店長に褒められヒカルははしゃぐ。

「来週からの地区予選、絶対勝ち上がって世界大会で優勝してみせるよ!」

「その息だヒカルくん!」

「いーなぁ、ヒカル褒められて」

ヒカルに負けたのはヒカルの幼馴染みである少年、間宮ショウタだ。

「えへへ……店長ありがとな」

ヒカルは嬉しそうに笑っている。

「そうだ。大会出るならエントリーシート書いてね。ほら」

店長はヒカルとショウタにエントリーシートの書類を渡す。

「おー、書いとくぜ……」

ヒカルは書類を見る。そこには名を書く項目の横に性別を書く項目もあった。

「小学生は保護者の名前も書かないとだからお母さん達と書いてね」

「うん……」

ヒカルは黙り込む。ショウタは黙る理由に気付いていた。


 ※


 ヒカルとショウタはヒカルの自宅の前に来る。

「なぁ、ヒカル。お前どうするんだ? お前は……」

「それは……」

ヒカルはキャップ帽子を取る。すると中から長い髪ははらりと出て胸元まで伸びる。

「言えるわけないよ……俺が、あたしが女だって」

ヒカルは女子ながら男子のふりをしてカードショップに通い、ゲームをプレイしている。

「男とか女とか関係無く勝負したいから男のふりをするって決めたのはあたしだよ。嘘付いてたって思われて……店長に嫌われたくない」

ショップに通いつめるうちにヒカルは気付いていたのだ。
自分は店長に恋していることを……








熱血カードプレイヤーが実は乙女な男装っ娘って言うのが好きでして……


人物解説

足立ヒカル
小学五年生。男装してカードショップに通う少女。男装時は知性ある熱血な振る舞いをしててホビアニ主人公感むき出しだが、女の子としての本来の性格は結構乙女、お淑やか、泣き虫
ショウタの勧めでカードにハマるがカードの世界は弱肉強食だと知り、やばい奴からの自衛のために男装を開始。学校では髪をツインテールにしてちゃんと女の子として振る舞う。ショップに通ううちに店長に恋してしまう

店長
ヒカルやショウタの学校から離れたカードショップ店長。22歳
実は全国大会チャンピオンだったりカード開発者(ラスボス)の一人息子だったりする。優しくて穏やか。実はヒカルが女の子だと気付いているが気付かないふりしている。

間宮ショウタ
小学五年生。ヒカルの幼馴染み。カードを楽しむヒカルをさり気なく守るべくそばにいる
控えめだがしっかり者。ヒカルが店長を好きなのを知りつつ支えている


ちなみにカードで世界征服、都市の支配、人類の危機とかある世界です
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