4 / 32
(四)残月黒
しおりを挟む
信玄の主だった家臣は、本領にある城や屋敷とは別に、躑躅ヶ崎館の南側にそれぞれ屋敷を構えている。
もちろん、加藤家も屋敷があり、数名の家臣が居留守役として詰めている。
ただし、あくまでも加藤家のための屋敷であって、奥近習として基本的に躑躅ヶ崎館で起居している弥五郎は、非番の際の身の置き場所として、たまに間借りをする立場にすぎない。
(やはり、使番となれば。良き馬が欲しいもんだな)
弥五郎は、屋敷に入るや、ふと思い立って真っ先に厩舎に足を向けた。
使番の役目をこなすには、ともかく馬が必須である。
今、弥五郎が用いている馬は個人所有ではなく、加藤家の馬を必要に応じて借りる立場であった。
いずれも手入れが行き届き、悪い馬ではない。
しかし、使番となればかなりの長距離を単騎で駆けさせる必要も出てくる。
仮に、どれか一頭を譲り受けたところで激務に耐えられるか、いささか心許なかった。
なにしろ、替え馬を伴って行くわけにもいかないのだ。
「おおっ」
そんなことを考えていた弥五郎が思わず声を上げて立ち止まったのは、厩舎の中に、これまで加藤屋敷では見かけなかった黒駒が一頭、増えていたからだ。
だが、特徴的な額の流星には見覚えがあった。
他でもない。
川中島の合戦において、信玄の本陣に突入してきた騎馬武者と対峙した際、その武者がまたがっていた馬の流星だ。
「あの折の馬じゃねえのか、お前。なんでこんな場所にいるんだ。おい、俺が判るか」
弥五郎は半信半疑でそう呟きつつ、黒駒の馬体を観察しようと厩舎をのぞき込む。
もちろん、馬に人間の言葉が通じるはずもない。
だが、馬には人間の区別を付けられることもまた、弥五郎は知っている。
黒駒も、突然近づいてきた人間に向けてじっと視線を向けている。
見惚れるような美しい毛並みで、いかにも駿馬といった様子である。
「若、お戻りでござりましたか。このようなところで何をなされておられますか」
時を忘れて見入っている弥五郎の背後から、不意に声がかかった。
弥五郎が振り向くと、加藤屋敷の留守居役の中で唯一、弥五郎付の家臣である町田新左衛門が困り顔で控えていた。
基本的に奥近習として躑躅ヶ崎館で起居してきた弥五郎はもっぱら、この町田新左衛門から加藤家の近況を知る形になっていた。
もちろん、上野原城の加藤家にも、弥五郎の動向は新左衛門を通じて伝わることとなる。
「おお、すまねぇ。皆に伝えねばならぬことがあって、戻ってきた。それはそうと、この黒駒はどうしたんだ」
「先日、買い求めたばかりの馬にござる。名がなかったため、残月黒と我らは呼んでおります」
残月黒なる名前の由来が、流星と呼ばれる額の毛が偃月のような形状をしているためだと、問わずとも知れた。
「名が無い、とはどういうこった」
「元は上杉方の軍馬であったらしいのですが、先の合戦の後、乗り手を失って彷徨っていたのを目ざとい馬商人が捕らえ、売りに出されておりました」
合戦場には、手負や討死した者が取り落した武具や、首なしの遺体が身に着けた甲冑などが遺棄されるのが常である。
そういった武具は、地元の住民が目ざとく拾い集めて自らの持ち物にしたり、商人に売りつけたりする。
馬についても同様である。
川中島の合戦においては、戦さの後に戦場に残ったのは武田勢であったから、上杉勢は打ち捨てられた武具や馬を回収する余裕はなかったことになる。
商魂たくましい馬商人が捕らえたという話は納得できるものであったが、弥五郎が手傷を負わせた騎馬武者が、いかなる理由で馬を乗り捨てたのかは知る由もない。
あるいはあの騎馬武者には思いのほか深手を負わせており、戦場から離脱したのちに鞍にまたがっておれずに落馬したのかもしれない。
「しかし、これほどの馬はそう居るもんじゃないぞ。戦場の拾いものとは申せ、さぞ値が張っただろうに」
弥五郎にしても加藤家の懐具合を深刻に考えている訳ではないが、つい尋ねてしまう。
だが、新左衛門は首を横に振った。
「それが、この馬には焼印が見当たりませぬ。それゆえ、このような見事な駿馬ながら、格安でござりました。正しい馬齢も判りませぬが、馬商人曰く、四歳馬ではないかという見立てでござる」
通常、売買される馬には産地や牧を示すための図案の焼印が琵琶股、すなわち後ろ脚の付け根に捺されている。
だが、残月黒と称されるこの馬には、それらしい焼印がないのだという。
なお、馬の年齢は歯の生え具合で見分けられるため、見る者が見ればわかるとされる。
「黒毛の中に埋もれているとかじゃねぇのか」
弥五郎は素朴な疑問を抱くが、新左衛門はまたも首を左右に振った。
「いえ、随分と確かめましたが、どこにも見当たらぬようで。それゆえ、どこで生まれたのか、元が誰の持ち主だったのかといった来歴はおろか、正確な馬齢すら判らぬ有様まで」
「ふうん。左様なこともあるのかねぇ」
弥五郎は思わず首をひねり、あらためて残月黒の馬体に目を向けた。
焼印がないということは、野生馬を捕らえて軍馬に仕立てたということになる。
そのような事例が皆無とは言わないが、このような端正かつ人馴れした馬が野生の出などとは早々ある話ではない。
「あっ、いけねぇ。本来の目的を忘れるところだった。新左衛門、悪いが急ぎ皆を広間に集めてくれ。俺も着替えを済ませてすぐに行くからよ」
「承知仕ってござる」
新左衛門は、踵を返して一足先に屋敷に駆け戻る。
弥五郎は名残を惜しんで残月黒に一瞥をくれてから、屋敷の玄関口に向かって足を向けた。
弥五郎は屋敷の広間に集まった留守居役の家臣を前に、信玄より使番を拝命したことと、初鹿野家に婿入りすることになった旨を伝える。
「まずは、めでたきことにござりまする」
加藤家の家臣の間に、さほどの動揺はない。
嫡男でない弥五郎が奥近習として抜擢された時から、他家の名跡を継ぐ可能性は少なからず認識されていた。
よほど抜きんでた功績がなければ、弥五郎のような末子は家を興して別家を立てるなど思いもよらない。
独り立ちしたければ、他家の養子となるぐらいしか選択肢はないのだ。
「部屋住みの身にすぎぬ俺に、皆よう尽くしてくれた。あらためて礼を申す」
上座に座った弥五郎の珍しく殊勝な言葉に、家臣たちは一応かしこまって頭を下げる。
だが、それだけで終わらないのが弥五郎である。
「そこで、だ。餞別として残月黒を譲ってもらえねぇか。あれは、いい」
弥五郎のあからさまな要求に、留守居役の家臣たちは顔を見合わせて眉を顰める。
「あの馬は、いずれ折を見て上野原に送る手はずとなっておりまする。殿の許しも得ずに、勝手にお渡しする訳にも参りませぬ」
迷惑そうに応じる家臣を前に、町田新左衛門が弥五郎の肩を持つ形で助け舟を出す。
「いや、ここは一つ、曲げてお譲りいただきたい。此度、使番のお役目を与えられた弥五郎様の引き出物に、駿馬の一頭も用意できぬとあっては当家の名折れにござろう」
その後、しばらくやりとりが続いたが、けっきょくは弥五郎が押し切る形で、残月黒を譲り受けることになった。
「先ほどの後押し、助かった。すまねぇな」
広間でのやりとりの後、弥五郎は己の部屋に新左衛門を呼び出して謝辞を伝えた。
「あれしきのことはなんでもござりませぬ。それよりも若の此度の婿入り、それがしは残念にござります」
町田新左衛門は、そう言葉を漏らして嘆息した。
弥五郎にも、新左衛門が残念がっている理由は判る。
元々、嫡男でない子の傅役など、見返りの大きい役目ではない。
決して景忠や他の弥五郎の兄弟の不幸を願っていた訳ではないだろうが、弥五郎が跡継ぎに選ばれたなら、その傅役は腹心として引き立てられる可能性が高い。
わずかな可能性に期待して付き従っていたものの、こうして他家に出されてしまえば関係は断たれてしまう。
「まあ、そう気を落とすなよ。俺も、出来るなら新左衛門を連れていってやりてぇが、そうもいかんだろう」
女婿として迎えられた者が、実家から連れてきた家臣を重用するような振る舞いは、家中が割れる元である。
弥五郎としても、わざわざ軋轢を生じさせる横紙破りは出来ない。
「承知しております。無理は申しませぬ」
「これまでよう尽くしてくれたな。あらためて礼を申す。これからも加藤家のため、しっかり働いてくれよ」
「もったいなきお言葉にござりまする」
町田新左衛門は顔を伏し、やがて言葉を詰まらせて感涙する。
(見知らぬ家に上がり込んで苦労するよりも、我が兄を裏方として助けてくれるほうが身の丈にあっておろう)
町田新左衛門は、内向きの役目はそつなくこなす男であるが、戦働きにはあまり期待できない、と弥五郎は見ていた。
冷酷なようだが、不協和音を承知で、すべてを曲げてでも連れていきたいとまでは思っていなかった。
弥五郎が醒めた計算を胸の内でしているとは露知らず、当の町田新左衛門の涙は、しばらく止まることがなかった。
もちろん、加藤家も屋敷があり、数名の家臣が居留守役として詰めている。
ただし、あくまでも加藤家のための屋敷であって、奥近習として基本的に躑躅ヶ崎館で起居している弥五郎は、非番の際の身の置き場所として、たまに間借りをする立場にすぎない。
(やはり、使番となれば。良き馬が欲しいもんだな)
弥五郎は、屋敷に入るや、ふと思い立って真っ先に厩舎に足を向けた。
使番の役目をこなすには、ともかく馬が必須である。
今、弥五郎が用いている馬は個人所有ではなく、加藤家の馬を必要に応じて借りる立場であった。
いずれも手入れが行き届き、悪い馬ではない。
しかし、使番となればかなりの長距離を単騎で駆けさせる必要も出てくる。
仮に、どれか一頭を譲り受けたところで激務に耐えられるか、いささか心許なかった。
なにしろ、替え馬を伴って行くわけにもいかないのだ。
「おおっ」
そんなことを考えていた弥五郎が思わず声を上げて立ち止まったのは、厩舎の中に、これまで加藤屋敷では見かけなかった黒駒が一頭、増えていたからだ。
だが、特徴的な額の流星には見覚えがあった。
他でもない。
川中島の合戦において、信玄の本陣に突入してきた騎馬武者と対峙した際、その武者がまたがっていた馬の流星だ。
「あの折の馬じゃねえのか、お前。なんでこんな場所にいるんだ。おい、俺が判るか」
弥五郎は半信半疑でそう呟きつつ、黒駒の馬体を観察しようと厩舎をのぞき込む。
もちろん、馬に人間の言葉が通じるはずもない。
だが、馬には人間の区別を付けられることもまた、弥五郎は知っている。
黒駒も、突然近づいてきた人間に向けてじっと視線を向けている。
見惚れるような美しい毛並みで、いかにも駿馬といった様子である。
「若、お戻りでござりましたか。このようなところで何をなされておられますか」
時を忘れて見入っている弥五郎の背後から、不意に声がかかった。
弥五郎が振り向くと、加藤屋敷の留守居役の中で唯一、弥五郎付の家臣である町田新左衛門が困り顔で控えていた。
基本的に奥近習として躑躅ヶ崎館で起居してきた弥五郎はもっぱら、この町田新左衛門から加藤家の近況を知る形になっていた。
もちろん、上野原城の加藤家にも、弥五郎の動向は新左衛門を通じて伝わることとなる。
「おお、すまねぇ。皆に伝えねばならぬことがあって、戻ってきた。それはそうと、この黒駒はどうしたんだ」
「先日、買い求めたばかりの馬にござる。名がなかったため、残月黒と我らは呼んでおります」
残月黒なる名前の由来が、流星と呼ばれる額の毛が偃月のような形状をしているためだと、問わずとも知れた。
「名が無い、とはどういうこった」
「元は上杉方の軍馬であったらしいのですが、先の合戦の後、乗り手を失って彷徨っていたのを目ざとい馬商人が捕らえ、売りに出されておりました」
合戦場には、手負や討死した者が取り落した武具や、首なしの遺体が身に着けた甲冑などが遺棄されるのが常である。
そういった武具は、地元の住民が目ざとく拾い集めて自らの持ち物にしたり、商人に売りつけたりする。
馬についても同様である。
川中島の合戦においては、戦さの後に戦場に残ったのは武田勢であったから、上杉勢は打ち捨てられた武具や馬を回収する余裕はなかったことになる。
商魂たくましい馬商人が捕らえたという話は納得できるものであったが、弥五郎が手傷を負わせた騎馬武者が、いかなる理由で馬を乗り捨てたのかは知る由もない。
あるいはあの騎馬武者には思いのほか深手を負わせており、戦場から離脱したのちに鞍にまたがっておれずに落馬したのかもしれない。
「しかし、これほどの馬はそう居るもんじゃないぞ。戦場の拾いものとは申せ、さぞ値が張っただろうに」
弥五郎にしても加藤家の懐具合を深刻に考えている訳ではないが、つい尋ねてしまう。
だが、新左衛門は首を横に振った。
「それが、この馬には焼印が見当たりませぬ。それゆえ、このような見事な駿馬ながら、格安でござりました。正しい馬齢も判りませぬが、馬商人曰く、四歳馬ではないかという見立てでござる」
通常、売買される馬には産地や牧を示すための図案の焼印が琵琶股、すなわち後ろ脚の付け根に捺されている。
だが、残月黒と称されるこの馬には、それらしい焼印がないのだという。
なお、馬の年齢は歯の生え具合で見分けられるため、見る者が見ればわかるとされる。
「黒毛の中に埋もれているとかじゃねぇのか」
弥五郎は素朴な疑問を抱くが、新左衛門はまたも首を左右に振った。
「いえ、随分と確かめましたが、どこにも見当たらぬようで。それゆえ、どこで生まれたのか、元が誰の持ち主だったのかといった来歴はおろか、正確な馬齢すら判らぬ有様まで」
「ふうん。左様なこともあるのかねぇ」
弥五郎は思わず首をひねり、あらためて残月黒の馬体に目を向けた。
焼印がないということは、野生馬を捕らえて軍馬に仕立てたということになる。
そのような事例が皆無とは言わないが、このような端正かつ人馴れした馬が野生の出などとは早々ある話ではない。
「あっ、いけねぇ。本来の目的を忘れるところだった。新左衛門、悪いが急ぎ皆を広間に集めてくれ。俺も着替えを済ませてすぐに行くからよ」
「承知仕ってござる」
新左衛門は、踵を返して一足先に屋敷に駆け戻る。
弥五郎は名残を惜しんで残月黒に一瞥をくれてから、屋敷の玄関口に向かって足を向けた。
弥五郎は屋敷の広間に集まった留守居役の家臣を前に、信玄より使番を拝命したことと、初鹿野家に婿入りすることになった旨を伝える。
「まずは、めでたきことにござりまする」
加藤家の家臣の間に、さほどの動揺はない。
嫡男でない弥五郎が奥近習として抜擢された時から、他家の名跡を継ぐ可能性は少なからず認識されていた。
よほど抜きんでた功績がなければ、弥五郎のような末子は家を興して別家を立てるなど思いもよらない。
独り立ちしたければ、他家の養子となるぐらいしか選択肢はないのだ。
「部屋住みの身にすぎぬ俺に、皆よう尽くしてくれた。あらためて礼を申す」
上座に座った弥五郎の珍しく殊勝な言葉に、家臣たちは一応かしこまって頭を下げる。
だが、それだけで終わらないのが弥五郎である。
「そこで、だ。餞別として残月黒を譲ってもらえねぇか。あれは、いい」
弥五郎のあからさまな要求に、留守居役の家臣たちは顔を見合わせて眉を顰める。
「あの馬は、いずれ折を見て上野原に送る手はずとなっておりまする。殿の許しも得ずに、勝手にお渡しする訳にも参りませぬ」
迷惑そうに応じる家臣を前に、町田新左衛門が弥五郎の肩を持つ形で助け舟を出す。
「いや、ここは一つ、曲げてお譲りいただきたい。此度、使番のお役目を与えられた弥五郎様の引き出物に、駿馬の一頭も用意できぬとあっては当家の名折れにござろう」
その後、しばらくやりとりが続いたが、けっきょくは弥五郎が押し切る形で、残月黒を譲り受けることになった。
「先ほどの後押し、助かった。すまねぇな」
広間でのやりとりの後、弥五郎は己の部屋に新左衛門を呼び出して謝辞を伝えた。
「あれしきのことはなんでもござりませぬ。それよりも若の此度の婿入り、それがしは残念にござります」
町田新左衛門は、そう言葉を漏らして嘆息した。
弥五郎にも、新左衛門が残念がっている理由は判る。
元々、嫡男でない子の傅役など、見返りの大きい役目ではない。
決して景忠や他の弥五郎の兄弟の不幸を願っていた訳ではないだろうが、弥五郎が跡継ぎに選ばれたなら、その傅役は腹心として引き立てられる可能性が高い。
わずかな可能性に期待して付き従っていたものの、こうして他家に出されてしまえば関係は断たれてしまう。
「まあ、そう気を落とすなよ。俺も、出来るなら新左衛門を連れていってやりてぇが、そうもいかんだろう」
女婿として迎えられた者が、実家から連れてきた家臣を重用するような振る舞いは、家中が割れる元である。
弥五郎としても、わざわざ軋轢を生じさせる横紙破りは出来ない。
「承知しております。無理は申しませぬ」
「これまでよう尽くしてくれたな。あらためて礼を申す。これからも加藤家のため、しっかり働いてくれよ」
「もったいなきお言葉にござりまする」
町田新左衛門は顔を伏し、やがて言葉を詰まらせて感涙する。
(見知らぬ家に上がり込んで苦労するよりも、我が兄を裏方として助けてくれるほうが身の丈にあっておろう)
町田新左衛門は、内向きの役目はそつなくこなす男であるが、戦働きにはあまり期待できない、と弥五郎は見ていた。
冷酷なようだが、不協和音を承知で、すべてを曲げてでも連れていきたいとまでは思っていなかった。
弥五郎が醒めた計算を胸の内でしているとは露知らず、当の町田新左衛門の涙は、しばらく止まることがなかった。
0
あなたにおすすめの小説
世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら
俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。
赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。
史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。
もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。
戦国終わらず ~家康、夏の陣で討死~
川野遥
歴史・時代
長きに渡る戦国時代も大坂・夏の陣をもって終わりを告げる
…はずだった。
まさかの大逆転、豊臣勢が真田の活躍もありまさかの逆襲で徳川家康と秀忠を討ち果たし、大坂の陣の勝者に。果たして彼らは新たな秩序を作ることができるのか?
敗北した徳川勢も何とか巻き返しを図ろうとするが、徳川に臣従したはずの大名達が新たな野心を抱き始める。
文治系藩主は頼りなし?
暴れん坊藩主がまさかの活躍?
参考情報一切なし、全てゼロから切り開く戦国ifストーリーが始まる。
更新は週5~6予定です。
※ノベルアップ+とカクヨムにも掲載しています。
改造空母機動艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
兵棋演習の結果、洋上航空戦における空母の大量損耗は避け得ないと悟った帝国海軍は高価な正規空母の新造をあきらめ、旧式戦艦や特務艦を改造することで数を揃える方向に舵を切る。
そして、昭和一六年一二月。
日本の前途に暗雲が立ち込める中、祖国防衛のために改造空母艦隊は出撃する。
「瑞鳳」「祥鳳」「龍鳳」が、さらに「千歳」「千代田」「瑞穂」がその数を頼みに太平洋艦隊を迎え撃つ。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる