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儚いモノ

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「お兄ちゃん///// 結婚しない…///?」

俺はいきなりの発言で、ビックリして
しまう…そしてジュナの表情を見ると
恥ずかしそうな表情を浮かべていた…

「ジュナ…!? いきなりどうしたんだ?
結婚だなんて…!? 」

そう俺がジュナの問いに答えると…
ジュナは涙を浮かべながら…

「もう…嫌なの…このままなんて 」

そっか…このまま…ウソを重ねり合う
関係ならいっそう崩壊してしまった
方がいいに決まってる…だからジュナは
この決断を選んだんだ!!

でも俺は優柔不断だった…だからジュナ
の問いに答えようとはせず…話を変える
そんなことしか出来なかったんだ……

「ジュナそれよりさご飯食べに行こう
な? そうしよう ? 」

「お兄ちゃんって優しいんですね 」

優しい……? そんなことはない…ただの
優柔不断の大馬鹿野郎なだけだ..
ちゃんと真実を伝えたい…でもその真実
さ故に答えるのが怖いんだ…

「よぉ!!お二人さん 」

後ろを振り向くと…ラゾラがいた…

「お前は…!? 」

「ゼルエス…お前正気か? 」

きっとまた文句でも言いに来たのだろう

「何が言いたい?」

「Zランクの魔導師と組むってことだよ
お前頭湧いてんのか? 」

そうラゾラが言うと俺は無視して…
ジュナの手を引っ張り歩いていく…

「ゼルエス まだ話終わってねえぞww
アッハハハハwwww 」

その馬鹿にしたような笑い…何がいけない…そんなにダメなのか…Zランクが…
なんで…なんで…なんでなんだよ!?
「差別  」や 「優越感 」に浸る馬鹿共
俺が必ず壊してやる…最弱から最強
になるってことを…

「お兄ちゃん 早いよ… 」

「……ごめんな泣  ジュナ泣 お前が
こんなこと言われても言い返せなかった
そんな自分が一番怖いし…嫌んだ 」

ジュナはゼルエスの表情を見たら…
顔はぐしゃぐしゃに泣いていた…
最強って言われているお兄ちゃんが……
泣くなんて… 私やっぱりだいすきっ
お兄ちゃんの事…

「お兄ちゃん 大丈夫だよ 」

「……泣 」

そして俺はジュナの表情を見て…
少し落ち着いた…ジュナの「大丈夫」
と言う言葉それに安心してしまう

「ジュナ…強くなろう 」

「強くなれるかな?お兄ちゃん? 」

ジュナは戸惑いを出しつつ…俺に聞いて
きた…そして俺はこう答えた

「ああ…なれるさ ジュナなら 」

「じゃあお兄ちゃん強くしてね
そしてよろしくね 」

ジュナはニッコリと笑ってくれた
俺はこの先どんな敵にぶすかろうと…
立ち向かう…そして何度も何度も負けて
落ち込む時があるかもしれない…
でもその度何度も笑ってやる……
「笑顔」こそが最高の武器なんだってな

「ああ… 」

三聖使本部では…三聖使上層部
カイドー六鬼神

「Zランクの影響がやばすぎるこのまま
だと暴発するな… 」

「sssがZと組むなんて考えられない
誰もが予想しなかったでしょ 」

六鬼神 バザール そして アヌビスの
ふたりが会話してるその時…

「アヌビス様 バザール様 お話が
あります… 」

ふたりが振り向くとシナがいた…
シナは武士座りをして待っていた

「シナじゃねえか…ゼルエスに殺され
たかと思ったよww 」

「まあ…殺されそうにはなりました 」

そしてバザールが問いかけると

「で?話ってなんだよ? 」

「ゼルエスを始末してしまいましょう
 いい考えがあります 」

そしてゼルエスの方に戻る……

「ジュナ鍛えるぞ 」

「うん…お兄ちゃん 」

そして俺は魔法から教えた…

「浮遊魔法は? 」

「なにそれ? 」

ウソだろ…!? 初期魔法たぞ
10期生から習う勉強だぞ…そっか
人間と同じなのか…

「マジか…そこからかよ 」

「ん?」

俺はため息を吐き…ジュナの顔を見て
俺がなんとかしなくちゃな…

「ジュナ見てろよ…まず手に力を
入れて…気を出すんだ 意思を…必ず
浮かばず…浮かばず と念じるんだ 」

「うん!!やってみるよ 」

そして練習を繰り返してると…

「あれが?Zランクかよw 」

「貴重だぜ 写真撮ろうぜ 」

ジュナの貴重感を確かめるかのように
一斉にジュナの写真を撮る…

「うわっw 浮遊魔法からかよw
マジでなんもできねえんだな 」

「ここまでだと逆にキモいわ 」

ゼルエスは最初まで堪えていたが…
ゼルエスは野次馬の元へ歩み寄る

「あ、ゼルエスさん 」

「黙れよ 」

ゼルエスの目は完璧に白目になって
いる…そして先程まで馬鹿にしていた
野次馬共を1人ずつボコボコにしていく

「ゼルエスさん…すみません 」

「お前らだって最初は浮遊魔法から
習ってた だろうがよ 」

ゼルエスはA級の男子の顔面を殴る
制御不能…制御不能…制御不能…

「お兄ちゃん…ごめんね…私が強く
ないから…お兄ちゃんまで苦しめるん
だよね…ごめんね… 」

「…… 」
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