sss級能力者の俺が下級魔導師とパートナーになるなんてありえない

クロエ マトエ

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自堕落編

残像と期待

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「あ、そうだ! 俺はゼルエス よろしくな 」

すっかり自己紹介を忘れていた、自分の名前
を言うなんて最初の方なのに、それすらも
忘れていたなんて……

「じゃあ……ゼル兄貴と呼ばせてください 」

そう、ギミが俺に対して言うと、ゼルエス
の脳内に何かが鮮明に蘇る

「ゼルお兄ちゃん 」

「お兄ちゃんって呼んでいいかな? 」

そう、あのふたりの声は、俺の脳内からは
消える事はない……そして目からは大量の涙
が俺の頬を流れ落ちる

「 兄貴 どうしました? 」

「大丈夫ですか? 」

脳が鮮明に、蘇りそれは狂気へと俺の心に
矢を刺していく……

「あれ……? どうしてだ? 」

自然と涙の溢れがとまることを知らない……
俺は……何をそんなに泣いているのだろうか
きっと……まさか……「最初から」という
言葉に俺は恐れを感じているのか

「なんでだ……涙が止まらない 」

過去の残像、それは決して頭から消える
ことはないし、これからもきっと……自分の
ことをきらいになり続けることだろう

「兄貴本当に大丈夫ですか? 」

「大丈夫っすか? 」

心配は色々と悲しみを生み、そしてふたりは
同情と言う悲しみの海をふたりは見続けてる
かのように、俺を見つめた

「兄貴じゃなくていい、普通にゼルで
いいよ! ! 」

「そんな 呼び捨てなんて 出来ません 」

「なら……ゼルさんで いいよ 」

闇を切り裂くのはいつも、いつも、いつも
自分より少し弱いだけのただの人に違いない
のだから…… そして、ゼルエスもいまは兄と
呼ばれるのがまた怖いのかも知れない……

「でも何で、兄と呼んじゃあ ダメなん
ですか? 」

「いいから!! そうしろ!! 」

天を地が這うかのように……ゆっくりと……
地は天にゆっくりと近づき、やがて覆うだろ

「心がもたないんだ…… 」

「なにがですか? 」

「どうしたんですか?ゼルさん 」

そして、ゼルエスはふたりの前に立ち……
ふたりを見つめた

「あぁ……大丈夫 」

そして、ゼルエスはふたりに安堵の表情を
ふたりに見せると……ふたりは安心した表情
を見つめると、安心した気持ちになる……

「なら……良かったです 」

「やっぱり……リーダーになって頂けたん
ですから……元気でいてほしいです 」

安堵を向けて、楽観的に捉えたいだけなんだ
楽に捉えたい程……人間は安心の道に進む

「Q60は必ず俺が有名にする! 」

期待は、やがて真の骨頂へと進んでいくの
だろうか 「堕落 」なんて言葉はすぐに忘れ
てしまう程に、俺はふたりに期待を持たせた

「あ、ありがとうございます 」

「ゼルさん! 」

感謝の意を表す言葉、「ありがとう」俺は
それを聞きたかったのだ

「よし!じゃあよ!このギャング界の
中で有名なのはなんだ? 」

そう俺が言うと、ギミは口を開け言った

「殲滅空団ですかね……後は……ラザレア
かなーそれが最強ギャング団体ですかね 」

「やっぱり……聞いたことないな 」

そう、俺が言うと、ふたりはキョトンとした
顔を見ていた……

「よく生きていられましたね? 」

タギルがそうおれに言うと、おれは笑い
ながら、タギルをげんこつした

「うるせー 」

「イタッ 」

そう、俺がタギルを叩くと、タギルは
痛そうに頭を手で抑え、床に崩れてしまう

「イタイっすよ ゼルさん 」

「馬鹿野郎 俺は最強だぞ 」

俺は、笑いながら、ふたりをみつめる……

そして、時間は経過していき、ゼルエスと
ギミとタギルは、わずか3人しか居ない団体
しかも、自分を含めて3人ってことがまた、
悲しくなる……。

「Q60 復活!!!! 」

そして、弱小団体の復活がここに始まった
これからQ60の「冒険 」がはじまる……

「うっしゃああああああ 」

「いぇーい!! 」

歓喜の声……高まる興奮……歓喜の雨……
喜びに火が上がる

これが「本当 」のスタート

「ん? あれ? 雑魚団体じゃね?」

「なんか 新しいメンバーふえてね? 」

「おれたちSの餌にするか 」

Q60を見て、笑う他の団体、そいつらは
こちらに近づいてくる

「よぉ! ギミ 」

驚く、ギミの表情、めんどくさいのに……
会ったなという思い

「よぉ…… 」

元気のない返し方、それはそうだろ……
この「S」という団体はずっと俺たちの事
いじめていた、まあそういう団体だ

「てかさ?ギミ? そいつだれ? 」

「新しい俺たちのリーダー 」

ギミがそういうと、「S」のメンバーは
笑い、そしたら、ゼルエスは口を開け

「お前らが有名になれない理由も……
当然強くなれない理由もわかった…… 」

そう、俺が言うと、ギミは驚き……

「弱い奴でもな、有名になれる!!!
度胸があれば なんでもな 」

そう、度胸 それは 自信に繋がる……
胸を張れないのであれば当然自分に対しても
他人に対しても絶対に弱気になってしまう

弱さは罪……でも、弱くても度胸があれば
人は怯えを知らなくなる

「あ?なにおまえ? 」

「S」の メンバーがゼルエスの方に近づい
てくる、そしてゼルエスの顔をにらむ

「俺は最初、ただの弱虫だった  」

「てめーさっきから何 ブツクサ言ってんだ?
殺されたいの? 」

「なぁ?ギミ? 弱いって思うな、弱いって
思うとよ、ずっと弱いって心のままで固定
されちゃうんだよ……だから抗え 」

そして、俺がギミに向けて、話してると
相手はしびれを切らしたのかわからないが
ゼルエスの頬を殴った、だがゼルエスは……
一ミリも動かない、まるで石のように……

「痛いな……俺が話してんだろ?俺が
話してる時に割り込むな!! 」

ゼルエスは殴ってきた、相手の顔を殴り
吹っ飛ばす……そして相手の動きは止まった

「まあ こんなふうにな 」

なにをだ!!ってきっと思っただろうが……
ふたりはただ黙ってゼルエスを見つめた
呆然と立ち尽くしていた

「…… 」

「…… 」



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