ヤンデレの妹がマジで俺に懐きすぎてだるい。

クロエ マトエ

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もう一つの物語編

熱量

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昔の僕は、甘えを求め、
今の僕は、苦みを求めている。
意味が不明だ。

「お兄ちゃんでかけようよ!! 
今日休みになったんでしょ?」

どうやら、シフト表のミスらしく
僕は、明日も明後日も休みになって
しまった。家で本当はゆっくりと休みたい
のだが…… 全然妹と最近出掛けていない
ので、出掛けようと思う

親子サービスならぬ、妹サービスだ。

「どこいく? 」

「映画!! 」

愛衣は一人で出掛けるのは無理だが
僕と一緒なら大丈夫らしい本人曰く。

「ってことは、ゴリオか…… 」

ゴリオは、デカイデパートで、その中には
服屋さんや、赤ちゃんの商品や、食品売り場
など、おもちゃ屋もある大型のデパートで
当然ながら映画館もあるし、フードコート
もある。

「聞き忘れてたけど、何の映画を
みるの? 」

「君と何度でも…… って映画を
見たい 」

君と何度でもとは、主人公の彼女が
交通事故で亡くなってしまい、主人公が
それに抗い、そして神からタイムリープ
という能力を貰い、何度でも何度でも
助け、恋を諦めないと言う映画だ、

しかも、その映画、上映試写会の時に
失神したお客さんが何人もいると聞いた
泣きすぎたあまり……。

「涙腺弱いんだよな……僕 」

涙腺が必要以上に弱い、何故なら
普通の人なら絶対に泣かないであろう
場所でも滅茶苦茶泣いてしまうからだ。

「お兄ちゃん弱いんだ うける 」

愛衣よ、お前はいつから
うけるなどと言う言葉を使うように
なったんだ……?

そして、僕と愛衣はゴリオに向かった
車の免許は僕が持っているので
愛衣は助手席に乗った。

「愛衣 ご飯はどうする? 」

ハンドルを握りながら言う、僕の視線は
フロントガラス一直線。

「フードコートだっけ?そこでいいよ
お兄ちゃん!! 」

昔の愛衣なら決してありえなかった
だろう……

こうして、愛衣が助手席に乗ることなんて
夢のまた夢だったのだろう。

「よし!!じゃあこのままゴリオに
向かうか 」

寄り道はせずに、ただ真っ直ぐに
僕はゴリオに向かって走らせた。

「お兄ちゃんだいすきっ!! 」

不意な大好きは照れるから、やめて
やめてくださいぃぃぃぃ!!

そして、ゴリオに到着した、建物からは
少し遠いが、車はそこの部分にとめた。

「久しぶりだな…… ゴリオ 」

ゴリオの建物を見ながら、そう言った。

「お兄ちゃん早く行こう!!
お腹すいたよ…… 」

そして、建物の中へと入ると
他の皆さんは、愛衣に視線を一気に向ける
まぁ、そりゃあそうだ。

愛衣は30社以上のモデル会社、芸能会社
などから、スカウトをされているの
だから、何処かの大手芸能会社からは
所属した瞬間に、映画デビューをさせる
とまで言っている。

「お兄ちゃん早く!!早く!! 」

僕の手を握り、愛衣は走る
その姿を見た他の皆さんはそれを
羨ましそうに見つめている。

「わかったよ…… 」

モデル以上、女優以上、そんな神が直々
に作ってくれたかのようなそんな可愛い
顔をしている愛衣。

確かに、僕はシスコンだからそう言った
としても信用は無いかもしれないが
他も他で僕と同じ感情な訳だから
僕の発言もまた真実に近い言葉になる。

「お兄ちゃんなに独り言ブツブツ
言ってんの? 」

「あ、ごめんごめん…… 余韻に浸って
たわ !! 」

「余韻……? なんで? 」

愛衣は気づいていないのか、自分の
神に授けられしその運命的な顔を。

「なんでもない 」

「教えてよお兄ちゃん!! 」

「内緒 」

そう言うと、愛衣は立ち止まり

「隠すんだ…… 理由も教えてくれない
なんでよ?なんでよ!! やっぱり私の事が
嫌いなの?やっぱりお兄ちゃんは私を重荷
に感じてんの?ねぇ!!!必要とされたい
不必要なんて嫌だよ!!!お兄ちゃん!!!
見捨てないでよ…… お願い…… 」

内緒と言う他人行儀に近い言葉が愛衣に
取っては悲しくなるような発言となった
らしい、僕はそんな意識は無いが。

「ごめんね、愛衣が可愛いからお兄ちゃん
余韻に浸ってただけなんだよ 」

そう言うと、顔が真っ赤に染まる、それ程
照れたのだろうか。

「お兄ちゃんのばかっ////// 」

そんな姿を見た、チンピラか、若い奴らかは
知らないが。

「あの兄妹気持ち悪いな 」

「近親相姦とかあり得そうだな 」

「嫌々それは、キモイッショ 」

しょうがない、そう見えているのは事実
側から見たら確かに気持ち悪いはずだ
血の繋がってる者同士が手を繋ぎ、大好き
と言い合っているのだから、でもその行為を
僕自身が無視をしたら、愛衣がまたリスカ
をしてしまう、それだけは避けないと
言うて他人の発言などどうでもいい、自分達
が満足なら。

「ぼくも大好きだよ愛衣 」

「本当にお兄ちゃん? 」

「本当だ! 」

「じゃあもう一回言ってお兄ちゃん 」

何度でも 何度でも。

「大好きだよ…… 」

世間の目が冷たくても、僕の妹に対する
熱量だけは下がらない。
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