ヤンデレの妹がマジで俺に懐きすぎてだるい。

クロエ マトエ

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玉城とシロの過去編

後ろ

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告白された……。
人生初めての、そう初めての……
ちゃんと、答えてあげないと、ちゃんと
私なりの答えを。

夜風が舞い、私は踵を返した、背後には
誠君が立っていた。

「聞いているのか?玉城?? 」

聞いている、声が震えそう
初めて言われた、好きって気持ち、そして
ハッキリとさせないといけない。

「聞いてるよ誠君 」

「なら…… 」

私が答えを出そうとした瞬間、私の前に
見覚えのある背中が現れた。

「君は……? 」

誠君は、その人を凝視した、そして私には
背中しか映ってはいない。
何の意味か、全くって言っていい程
何の状況か把握出来ない。

「君こそ誰だい?ストーカー君? 」

私を守る騎士のように、
私の前に立つその背中の正体は、先程
祭りのライブで輝いていた金城 シン
それが今、手の届く距離にいる。

「は?俺がストーカーだと!な訳
ねぇーだろうが!! お、お前こそ玉城
のなんなんだよ 」

とてつもない言葉に誠は驚いてしまい
言葉が次から次に出て来ない。

「なんか、君 噛み噛みだよ??
大丈夫?? 」

煽るように、金城は誠を淵に追い詰めて
行く。
夜風が染みる中、二人は言い争っていた
人は、皆家に帰り、それぞれの食卓に
戻る時間、寝る人もいれば、テレビを見て
笑う人だっている中、
この二人は、冷たい風が木々を通り過ぎる
最中、二人は人目を気にせずただ、
喧嘩に近いような言葉の罵り合いを
していた。

「噛んでなんかいない! 俺は!玉城が
好きなんだ!!だから告白をした!! 」


「だからさ、ストーカー君、今の状況
を見て分からないのかな?どう見ても
玉城ちゃん嫌がってるよね?」

そう言うと、誠君は悲しげな目をしながら
こちらの方を向いた。

「玉城そうなのか? 」

そして、言葉を掻っ攫うように
金城は更なる言葉をぶつけた。

「だから消えなよ、君みたいなストーカー君
には、玉城ちゃんは釣り合わないよ 」

怒号、怒りを隠し切れない
見てて分かるように、きっと、誠君の後ろ姿はとてつもない寂しさ苛まれてるのかな?
私が、優柔不断だからいけなかったんだよね
だから、今ここで決断しないと、これ以上
悪くならないように。

「わかったよ……、もう玉城とは
絡まないし、話しかけない、そんなに
拒絶されてたとは思わなかった、本当に
ごめん 」

違うの、違うの、え?何で言葉がこんなに
も詰まるの、喉に何かが詰まってる
みたいに、言葉が口から出て来てくれない。

「玉城……俺は、あの輪から抜けるよ
いままで、楽しかった、ありがとう
そしてさよなら 」

……。

「誠君、違うの! 私、私、私あのね
金城君が好きなの…… もう多分それだと
しか思えないんだ 」

そう私が発すると、誠君は無言でニッコリ
と笑い、静かに夜の中に溶け込んでいった
もう、姿が見えない
最後に見た誠君の後ろ姿は、スッキリと
した何かに見えた。

私は、あの後ろを忘れないのだろう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

付き合う事が決まって
誠君とは、あの日以来会っていない
学校にも来ていない、本当に、本当に
私の事が好きだったんだ、それなのに
私は、自分の口から真実を告げられなかった
気がする、もっと他に何回も、何回も
悔やんでしまっている。

公園、木漏れ日が一層目立つこの頃
気持ち良い春の風が私を包んだ、そして
私は今、金城君とのデートの待ち合わせ
をしている。


「ごめん、待った? 」

「ううん、大丈夫、私も今来たところ
だから 」

嘘吐き、本当は
1時間前から公園に居た癖に。

「何処行く?今日は? 」

私は、何回か金城君とデートをした
未だに照れ臭い部分が自分には何箇所か
あるけど、でも金城君は全部包み込ん
でくれるかのように、いつも優しい笑顔で
私を満腹にしてくれる。

「何処でもいいかな…… 」
本当に何処でもいい、金城君と一緒なら
そして、金城君と付き合って。
私は、学校を辞めた、理由は金城君が
仕事に専念するから、私は家事に専念しろ
とかで、私は学校を去った。

「うん、じゃあ~ 映画でも見に行こうか?
丁度見たかった映画あったし、ね?
いいでしょ玉城ちゃん 」

そして、それから
数ヶ月が経過した、付き合う中で
私は色々な物にふと気付き、新鮮さを感じる
程に充実している。

「優奈 金 」

私は、今バイトをしている
これも全部、金城君の為、そんな一つの
思いだから私は、今を頑張ってる。

「昨日の二万円はもう使っちゃったの? 」

「いいからだせよ だりぃな 」

金城君は公園で、私の財布から
二万円を取り出して、何処かに出掛けた

「それ使ったら、生活出来なくなっちゃう
よ! どうするの?」

「うっせーな…… いざとなったら闇金
で借りればいいだろうが 」

金城君は、アイドル業界を干された
理由は、酒を飲んだ時に店内で暴れて
先輩アイドルを殴ってしまったからだ
そして、金城君はそれから一切仕事の
オファーも、もちろん営業も来てはいない。

最初は、大丈夫、大丈夫、って言ってたけど
現実は大丈夫と言う程甘くは無かったし
冷たいこの世界はそれを待っててはくれない
だから、金城君は荒んでしまった。

「おい、シロ あれみろよカップル
同士の喧嘩だろ?見てて面白いな 」

公園の中で会話する学生。

「悪りぃ目が悪くて、分からん 」
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