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ここは一体
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ここは一体
ーーーーいつからだろう。
暗い自室でテレビオンラインゲームの光だけが輝く。
ゲームのコントローラーを操りゲーム内のキャラを動かし剣を振るう。
ーーーーいつからだろう。
協力プレイでラスボスを倒し喜んでいるゲーム内のキャラを見ながら俺はふと思った。
いつから俺はこんなふうになってしまったのだろう。
思い返せば高校三年生の夏。
大学受験を控えた俺に進路指導の山田先生(男)は呆れた顔で言う。
「お前、浅賀。夏休み初日に生徒指導室に呼ばれるって事はわかってるよな?」
1つの机と2つの椅子が並ぶところで先生はそう言った。
「俺なにかしましたっけ?」
俺は余裕ということを見せつけたかったのか自信があるような態度でそう言い先生と同じタイミングで椅子に座った。
「お前な、勉強もしないで毎日毎日ゲームばかりやってるっていろんな人から聞いてるぞ。成績は良いんだが受験生という事を自覚しないとダメなんじゃないか?」
成績に余裕があるのは本当だ。
俺の受けたい有名大学にはほぼ100%と言っていいほど受かるであろう成績だ。頭も悪い訳では無い。
なぜ俺がそんなに有名大学に行きたいかというと、ある動画サイトでそこの学校にはコンピュータなどの俺が好きな設備が完璧に綺麗に整っているからだ!
「余裕なのはわかるが倍率が高いんだ。それくらいわかってくれ。」
先生も夏休み初日なので疲れている。
早く帰りたいのは俺も同じだ。
「はいはい~、わかりましたよ。帰って勉強したいんで早く帰らせてくれませんか?」
俺は座っていた椅子から立ち先生に背を向けた。
俺は見事に勉強をしなかった。何もしなくても行けるだろうという謎の自信があったからだ。
「ゲームをやめて」と親に何度言われたことか。
だが俺はくじけなかった(いろんな意味で)
受験シーズンに限って好きなキャラのイベントが来てしまったのだ。
受験シーズンと言ってもその頃の俺には関係がなかった。
ただ、ひたすらやり続けた。
ゲームの良い報酬はもらえたものの、大学受験の良い報酬は何一つもらえなかった。
受験前日に朝6時までゲームをしていたせいでもある。普通にしてれば簡単に解けた問題だ、しかし俺は爆睡してしまった。
見事に俺は浪人生活をはじめることにした。
そして今に至る。
高校生活は嫌なものではなかった。
ただゲームみたいにすぐ恋愛に発展したりはしなかった。
俺はオンラインゲームをやりながら恋愛ゲームを片手にそう思った。
「そろそろゴミ出しに行こう。」
ゴミ出しの仕事は俺の仕事だ。
ほぼ外にも出ない、バイトもしない俺に親が怒りながらくれた仕事だ。
ま、まあ…そのうちバイトは、はじめるけど?
外に出る。
夜中だったはずがもう日が出ていて暑い。
「太陽、俺をいじめないでくれ。」
鼻で笑いながら小声で言う。
玄関の鍵を閉め、真正面にあるゴミ置き場へ俺は向かう。
キキーーーーーーーッッ
運動能力が衰えていた俺には避け難いトラックだった。
そこまで速くはなかったが俺は呆気なく死んだのだろう。
死んだのだろう
ーーーー意識が朦朧としてるが俺は目を覚ました。
豪華な金色のふかふかベッド(多分俺の他にも8人ほどは寝れるであろう)に横たわっていた。
天井には星座の星が書かれている。
俺は寝そべりながら思った。
ここは一体…
ーーーーいつからだろう。
暗い自室でテレビオンラインゲームの光だけが輝く。
ゲームのコントローラーを操りゲーム内のキャラを動かし剣を振るう。
ーーーーいつからだろう。
協力プレイでラスボスを倒し喜んでいるゲーム内のキャラを見ながら俺はふと思った。
いつから俺はこんなふうになってしまったのだろう。
思い返せば高校三年生の夏。
大学受験を控えた俺に進路指導の山田先生(男)は呆れた顔で言う。
「お前、浅賀。夏休み初日に生徒指導室に呼ばれるって事はわかってるよな?」
1つの机と2つの椅子が並ぶところで先生はそう言った。
「俺なにかしましたっけ?」
俺は余裕ということを見せつけたかったのか自信があるような態度でそう言い先生と同じタイミングで椅子に座った。
「お前な、勉強もしないで毎日毎日ゲームばかりやってるっていろんな人から聞いてるぞ。成績は良いんだが受験生という事を自覚しないとダメなんじゃないか?」
成績に余裕があるのは本当だ。
俺の受けたい有名大学にはほぼ100%と言っていいほど受かるであろう成績だ。頭も悪い訳では無い。
なぜ俺がそんなに有名大学に行きたいかというと、ある動画サイトでそこの学校にはコンピュータなどの俺が好きな設備が完璧に綺麗に整っているからだ!
「余裕なのはわかるが倍率が高いんだ。それくらいわかってくれ。」
先生も夏休み初日なので疲れている。
早く帰りたいのは俺も同じだ。
「はいはい~、わかりましたよ。帰って勉強したいんで早く帰らせてくれませんか?」
俺は座っていた椅子から立ち先生に背を向けた。
俺は見事に勉強をしなかった。何もしなくても行けるだろうという謎の自信があったからだ。
「ゲームをやめて」と親に何度言われたことか。
だが俺はくじけなかった(いろんな意味で)
受験シーズンに限って好きなキャラのイベントが来てしまったのだ。
受験シーズンと言ってもその頃の俺には関係がなかった。
ただ、ひたすらやり続けた。
ゲームの良い報酬はもらえたものの、大学受験の良い報酬は何一つもらえなかった。
受験前日に朝6時までゲームをしていたせいでもある。普通にしてれば簡単に解けた問題だ、しかし俺は爆睡してしまった。
見事に俺は浪人生活をはじめることにした。
そして今に至る。
高校生活は嫌なものではなかった。
ただゲームみたいにすぐ恋愛に発展したりはしなかった。
俺はオンラインゲームをやりながら恋愛ゲームを片手にそう思った。
「そろそろゴミ出しに行こう。」
ゴミ出しの仕事は俺の仕事だ。
ほぼ外にも出ない、バイトもしない俺に親が怒りながらくれた仕事だ。
ま、まあ…そのうちバイトは、はじめるけど?
外に出る。
夜中だったはずがもう日が出ていて暑い。
「太陽、俺をいじめないでくれ。」
鼻で笑いながら小声で言う。
玄関の鍵を閉め、真正面にあるゴミ置き場へ俺は向かう。
キキーーーーーーーッッ
運動能力が衰えていた俺には避け難いトラックだった。
そこまで速くはなかったが俺は呆気なく死んだのだろう。
死んだのだろう
ーーーー意識が朦朧としてるが俺は目を覚ました。
豪華な金色のふかふかベッド(多分俺の他にも8人ほどは寝れるであろう)に横たわっていた。
天井には星座の星が書かれている。
俺は寝そべりながら思った。
ここは一体…
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