2人のオタクが異世界へ!?

木乃実

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町。

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町。



俺は扉にゆっくりと足を運んだ。

長い廊下を右へ行ったり左へ行ったりこの建物がでかすぎてよくわからないが真優について行った。

どこの扉よりも遥かに大きい扉がそこにあった。

「この先が町ね!」
横を見るとわくわくした表情の真優がいた。
(横と言っても背が低いから下というか…。)

「ところで真優って何歳なんだ?」
ふと疑問に思った。
中学生くらいにしても言葉が達者だし礼儀正しい気もする。

「……18。」

「え?」

「18!!!」
少し意地を張っているような顔で真優は言った。

「18なの!そうやって背が低いからって小学生?中学生?ってやめてほしいんだけど!!!!」
怒りながら怒鳴る真優。周りの人もチラチラ見てくる。
「おいおい、いきなり喧嘩かよ~」
「可哀想~」
などと小さい声だが明らかに聞こえる。

俺はあえて冷静に言った。
「いやいやいやいやいや、俺何も言ってないんだけど。」

「え…」
落ち着いた真優はやっと周りの雰囲気を感じ取る。
恥ずかしくなったのか下を向いてしまった。

「いや~でもまさか俺と同じ学年…()だとは。さっき真優が言ってたとおり若干中学生だと思っt…グハッ」 
殴られた。グーパンチで腹を1発。
結構痛く、俺は崩れ落ちる。

「まじ、いてぇーよ!!真優、これが格闘ゲーだったら完璧だったな。」

「そうだね!」
表だけの微笑みだ。



ーーーー町にて

そこには市場みたく、たくさんのお店が店を構えていた。
調理器具、洋服屋、売店、たまには修理屋なんてのもあった。スーパーとかではなく1つの店舗が小さく、屋根付きの屋外で販売していた。

「うわぁ~!いろんなお店があるね♪」
辺りを見回しながらキラキラした大きい目で真優は言う。

「ああ、そうだな。」
その姿にフッと笑う。

「ほんと久也はちょっと……いや結構、中二病入ってるよね。」
真顔で言う。

「さっきのどこが中二病なの?!」
2人並んで人が多い町を歩きながら驚きを見せる。

そこで突然真優が声を上げる。
「あ~!!これ可愛い!!」
そこにはピンクとシルバーのハートの形をした指輪が置いてあった。

「いやー、俺はこっちかな。」
俺が指さした方は十字架の形をした黒のネックレスだ。

「ハートの方がいいのにぃ~。」
少し駄々をこねている真優。

「てか、お金って配布されたって言ってたけどどこだよ。」
しばらく二人の間には沈黙が続いた。

呆然とした顔で真優が答える。
「知らない。」

「いや、聞いとけよ!!」

「なんで私ィ??久也がちゃんとしてないからでしょー!!!」

そんな話をしていると奥から人が出てきた。腰が少し曲がった杖を持った白髪の、顔がいかにも優しそうなおじいさんだ。

「おやおや、お金の出し方も知らないのに町に来たのかい?」
ゆっくりとした口調でおじいさんが問いかけてくる。

「あ、まあね。」

「この商品気に入ってくれたかい?」

「はい!もちろんですよ!!これを買おうとしてたんです♪」
もう、いかにも買う雰囲気だ。

「ああ、なら教えてやってもいいかなぁ」
そういうとおじいさんは自分の目の前でハートの記号を右手の人差し指で描いた。

トゥルン!

コミカルな音がし、おじいさんの所持金が表示された。

「ハイテクだぁ。¥114514……すごい額ですね。」
ゲームが買えそうだなと少し顔が緩んだ。

そんなことを思っていると隣で真優がハートの記号を描いていた。

「え。1万?!これで何が買えるってのさ!!!」
手を口元にあて、驚きと動揺を隠せていない。
俺も確認のため開くと1万であった。

「ごめんね、お嬢ちゃん。この指輪とネックレスは1万円なんだ。」
ここで思った。
だから皆ここに近づかなかったのか!

「んぇぇぇ、まけてよ……」
おじいさんに詰め寄る真優。

おじいさんは何も動じず
「ごめんね、この世界ではそれは無理なんじゃ。」
と吐き捨てる。

「他のもの買えない…」
悲しそうに言う真優。

「今回はやめとかない?」
俺が提案すると秒速で真優は

「久也バカじゃないの?!こんな可愛いのに買わないバカがどこにいるの?!」

「あ、いやここに。」
片手を挙げ、アピールする。

「んもう、いいよ!私買うから。」

おじいさんの言われた通りに会計をする。
所持金の書かれたところをおじいさんのところへスライドする。
真優の所持金が「0」になり、おじいさんの所持金が増えた。

するとおじいさんが口を開いた。
「ありがとうございます。ちなみに借金をすると、もしお金をもらった時に自動的に借金をした人のところに払われるシステムだからね。」
丁寧に教えてくれた。

「はーい!ちなみに久也くんも買うそうです♪」
そうすると俺が開いていた所持金のところをおじいさんにスライドし、勝手に支払った。

「おい!!!真優、お前って奴はな!ほかのお店見てみろ!もっとかわいい服とか売ってるだろ?!そっちにすればいいじゃないか!!」
俺は怒りの感情しかなかった。
しかし、おじいさんにはいろいろ教わったのでとりあえずこのまま買うことにした。



「おい、そこの兄ちゃん。」
肩を掴まれ俺が振り向くとそこには柄の悪いどこかのお店で買ったであろうチャラチャラしたTシャツとダメージズボンを身にまとった金髪のモヒカン頭が2人立っていた。

「俺らと、賞金を掛けたしない?」
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