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王太子の恋
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エドワード王太子は、シャルロットの背を優しくさすりながら、落ち着いた声で語りかけていた。
「落ち着いて、シャル。お腹の赤ちゃんがびっくりしているよ。ほら、深呼吸して。」
目の前でアナスタシアが血を吐いて倒れた――あまりにも突然の出来事に、シャルロットはただ立ち尽くすしかなかった。
その直後、急に下腹部が痛み始め、すぐに医師が呼ばれた。診察の結果は精神的動揺によるものだという。シャルロットは寝台で安静を保っている。
エドワード王太子がアナスタシアではなく、自分の傍にいてくれる――それがシャルロットの心をどれほど救ったことか。
「エド……アナスタシア様は、大丈夫かしら? いったい何が起こったの?」
シャルロットには、“毒を飲んで吐血する”という発想など浮かばない。
だが、幼い頃から毒への耐性をつける試練に耐えてきたエドワードには、すぐにわかった。アナスタシアは毒を盛られたのだと――では、誰が?
安定剤が効いてきたのか、シャルロットの瞼は重くなり、明らかにうとうとし始めた。
「……シャル。今はゆっくりおやすみ。」
エドワードは、彼女の頭をそっと撫でながら、優しく声をかけた。
やがて、彼の意識はアナスタシアとの出会いへと戻っていく――。
婚約者を選ぶにあたり、まず重要視されたのは“家としての後ろ盾”。
その条件を満たし、最有力候補として挙がったのがアナスタシアだった。
――名門ヴェルデン公爵家の令嬢であり、武に優れた名家の出。
――大国ローゼンタールから輿入れした第二王女を母に持ち、王位継承権八位という高貴な血統。
――容姿端麗、頭脳明晰、生まれながらの気品と風格。
母マグノリア王妃は、側妃セザンヌを強く敵視し、彼女の産んだ第二王子シリルを脅威とみなしていた。
「エドワード、絶対にアナスタシアを離してはいけませんよ。あの子こそが、あなたを王太子位につける切り札なのですからね。」
母の言葉は、呪いのように何度も繰り返された。
そしていつしか、その呪文は、幼いエドワードの心を縛りつけていた。
十二歳の時、ヴェルデン公爵家との婚約が成立した。
「アナスタシア嬢、こんにちは。今日から僕たちは“婚約者”だ。末永くよろしくね。」
王太子として完璧に仕上げられた微笑みでエドワードが挨拶すると、アナスタシアは頬を紅潮させ、緊張したように、それでも澄んだ声で返した。
「ごきげんよう、エドワード王太子殿下。今後とも、よろしくお願いいたします。」
第一印象――綺麗で、可憐で、しかも聡明。
自慢の婚約者だと思った。きっと良い関係になれる。そう信じていた。
……だが、十七歳になって、突然、胸をときめかすような“開放感”が訪れた。
その時の僕は、自分の変調の理由をうまく言葉にできなかった。
王太子としての日々は変わらず、アナスタシアとの婚約も順調だったはずだ。
むしろ、彼女の聡明さと健気さに救われる場面も多かった。
では、なぜあのとき――あんな愚かな言葉をアナスタシアにぶつけてしまったのか。
(恋がしたい……?)
――あの頃の僕は、明らかにおかしかった。
なぜか急に、王太子教育の予定が軽くなった。
これまで分刻みで詰め込まれていた講義も、訓練も、責務も……気づけばぽっかりと空白ができていた。
不思議に思って侍従に尋ねても、返ってくるのは同じ言葉だ。
「殿下、少しご休息も必要でございます。
王位継承者は視野を広く持たれねば」
教師たちまでもが、「無理は禁物」と口を揃えた。……そんなこと、今まで一度も言わなかったのに。
自由時間が増えたと同時に、市井へ向かう“視察”がやけに推奨されるようになった。
同行する侍従や護衛たちは、なぜか皆、口を揃えてこう言った。
「殿下、外の世界には素晴らしい出会いもございますよ」
「恋は人を成長させるものです」
……恋?
それまでアナスタシア以外を「恋の対象」として考えたことはなかった。
むしろ彼女こそが、隣にいるのが当然の女性だった。
でも――その頃の僕は、ほんの少しの優しさ、ほんの少しの憧れをくすぐられただけで、“恋とは何か”など考えるようになっていた。
まるで……誰かに意図的に誘導されているかのように。
そして、完璧に見えるアナスタシアへの小さな嫉妬と劣等感が胸の奥で膨らみ、いつしか自分でも理解できない衝動を生んだ。
気づけば、口にしていたのだ。
―――「僕は、身を焦がすような恋がしてみたい」―――と。
そして――その逃げ場のようにして、あんな言葉を口にしてしまったのだ。
今ならわかる。
婚約者に向けて言っていい言葉ではなかった。
なんて残酷で、幼稚で、思いやりを欠いた提案だったのだろう。
それでも、あの時の僕は恋をすれば“決められた人生”が輝くと信じていた。
愚かで、浅はかだった。
シャルロットと出会い、恋をして――そして欲に負けて子を成した。
不誠実極まりない行いだ。
「なんてことをしたの! あんな男爵令嬢に何の価値があると言うの! アナスタシアに謝罪しなさい!」
マグノリア王妃は、自らも王の婚約者であった側妃セザンヌから、僕を身籠ることで陛下を奪ったという過去がある。
幼い日の“親切めかした”囁きの中で、その噂を聞かされた。
……だからこそ、シャルロットの妊娠を祝えないのだろう。
早まった――そう悔やんでも、過ちの事実は消えはしない。
ごめんね、アナスタシア。
僕は、君と恋をすれば良かったんだね ...... ごめん。
「……アナスタシア。もし、あの頃の僕が、君の手をちゃんと取れていたら……」
消え入りそうな声が、誰にも届かないまま空気に溶けた。
エドワードの視線の先には、かつてアナスタシアと並び歩いた回廊がある。
陽光が差し込む度に、彼女の銀の髪が柔らかく揺れ、振り返る横顔はいつも穏やかだった。
どうして、あの幸福に気づけなかったのだろう。
胸の奥が痛む。けれど、この痛みすらも──アナスタシアとの日々の証のように思えた。
「せめて最後に……君に謝らせてほしい。まだ、僕が“エドワード王太子”でいられるうちに。」
つづく
________________________
いいね❤️で作者が次回作を書きたくなる魔法が発動します✨
「落ち着いて、シャル。お腹の赤ちゃんがびっくりしているよ。ほら、深呼吸して。」
目の前でアナスタシアが血を吐いて倒れた――あまりにも突然の出来事に、シャルロットはただ立ち尽くすしかなかった。
その直後、急に下腹部が痛み始め、すぐに医師が呼ばれた。診察の結果は精神的動揺によるものだという。シャルロットは寝台で安静を保っている。
エドワード王太子がアナスタシアではなく、自分の傍にいてくれる――それがシャルロットの心をどれほど救ったことか。
「エド……アナスタシア様は、大丈夫かしら? いったい何が起こったの?」
シャルロットには、“毒を飲んで吐血する”という発想など浮かばない。
だが、幼い頃から毒への耐性をつける試練に耐えてきたエドワードには、すぐにわかった。アナスタシアは毒を盛られたのだと――では、誰が?
安定剤が効いてきたのか、シャルロットの瞼は重くなり、明らかにうとうとし始めた。
「……シャル。今はゆっくりおやすみ。」
エドワードは、彼女の頭をそっと撫でながら、優しく声をかけた。
やがて、彼の意識はアナスタシアとの出会いへと戻っていく――。
婚約者を選ぶにあたり、まず重要視されたのは“家としての後ろ盾”。
その条件を満たし、最有力候補として挙がったのがアナスタシアだった。
――名門ヴェルデン公爵家の令嬢であり、武に優れた名家の出。
――大国ローゼンタールから輿入れした第二王女を母に持ち、王位継承権八位という高貴な血統。
――容姿端麗、頭脳明晰、生まれながらの気品と風格。
母マグノリア王妃は、側妃セザンヌを強く敵視し、彼女の産んだ第二王子シリルを脅威とみなしていた。
「エドワード、絶対にアナスタシアを離してはいけませんよ。あの子こそが、あなたを王太子位につける切り札なのですからね。」
母の言葉は、呪いのように何度も繰り返された。
そしていつしか、その呪文は、幼いエドワードの心を縛りつけていた。
十二歳の時、ヴェルデン公爵家との婚約が成立した。
「アナスタシア嬢、こんにちは。今日から僕たちは“婚約者”だ。末永くよろしくね。」
王太子として完璧に仕上げられた微笑みでエドワードが挨拶すると、アナスタシアは頬を紅潮させ、緊張したように、それでも澄んだ声で返した。
「ごきげんよう、エドワード王太子殿下。今後とも、よろしくお願いいたします。」
第一印象――綺麗で、可憐で、しかも聡明。
自慢の婚約者だと思った。きっと良い関係になれる。そう信じていた。
……だが、十七歳になって、突然、胸をときめかすような“開放感”が訪れた。
その時の僕は、自分の変調の理由をうまく言葉にできなかった。
王太子としての日々は変わらず、アナスタシアとの婚約も順調だったはずだ。
むしろ、彼女の聡明さと健気さに救われる場面も多かった。
では、なぜあのとき――あんな愚かな言葉をアナスタシアにぶつけてしまったのか。
(恋がしたい……?)
――あの頃の僕は、明らかにおかしかった。
なぜか急に、王太子教育の予定が軽くなった。
これまで分刻みで詰め込まれていた講義も、訓練も、責務も……気づけばぽっかりと空白ができていた。
不思議に思って侍従に尋ねても、返ってくるのは同じ言葉だ。
「殿下、少しご休息も必要でございます。
王位継承者は視野を広く持たれねば」
教師たちまでもが、「無理は禁物」と口を揃えた。……そんなこと、今まで一度も言わなかったのに。
自由時間が増えたと同時に、市井へ向かう“視察”がやけに推奨されるようになった。
同行する侍従や護衛たちは、なぜか皆、口を揃えてこう言った。
「殿下、外の世界には素晴らしい出会いもございますよ」
「恋は人を成長させるものです」
……恋?
それまでアナスタシア以外を「恋の対象」として考えたことはなかった。
むしろ彼女こそが、隣にいるのが当然の女性だった。
でも――その頃の僕は、ほんの少しの優しさ、ほんの少しの憧れをくすぐられただけで、“恋とは何か”など考えるようになっていた。
まるで……誰かに意図的に誘導されているかのように。
そして、完璧に見えるアナスタシアへの小さな嫉妬と劣等感が胸の奥で膨らみ、いつしか自分でも理解できない衝動を生んだ。
気づけば、口にしていたのだ。
―――「僕は、身を焦がすような恋がしてみたい」―――と。
そして――その逃げ場のようにして、あんな言葉を口にしてしまったのだ。
今ならわかる。
婚約者に向けて言っていい言葉ではなかった。
なんて残酷で、幼稚で、思いやりを欠いた提案だったのだろう。
それでも、あの時の僕は恋をすれば“決められた人生”が輝くと信じていた。
愚かで、浅はかだった。
シャルロットと出会い、恋をして――そして欲に負けて子を成した。
不誠実極まりない行いだ。
「なんてことをしたの! あんな男爵令嬢に何の価値があると言うの! アナスタシアに謝罪しなさい!」
マグノリア王妃は、自らも王の婚約者であった側妃セザンヌから、僕を身籠ることで陛下を奪ったという過去がある。
幼い日の“親切めかした”囁きの中で、その噂を聞かされた。
……だからこそ、シャルロットの妊娠を祝えないのだろう。
早まった――そう悔やんでも、過ちの事実は消えはしない。
ごめんね、アナスタシア。
僕は、君と恋をすれば良かったんだね ...... ごめん。
「……アナスタシア。もし、あの頃の僕が、君の手をちゃんと取れていたら……」
消え入りそうな声が、誰にも届かないまま空気に溶けた。
エドワードの視線の先には、かつてアナスタシアと並び歩いた回廊がある。
陽光が差し込む度に、彼女の銀の髪が柔らかく揺れ、振り返る横顔はいつも穏やかだった。
どうして、あの幸福に気づけなかったのだろう。
胸の奥が痛む。けれど、この痛みすらも──アナスタシアとの日々の証のように思えた。
「せめて最後に……君に謝らせてほしい。まだ、僕が“エドワード王太子”でいられるうちに。」
つづく
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