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北の果て、過去の裏切りとの再会
北部の地は、王都のそれとは比較にならないほど過酷な冬の帳に包まれていた。
アルカディア国境地帯。ここはかつて「氷の監獄」と呼ばれたほど、一年を通じて冷たい風が吹き荒れる不毛の地である。古の魔物たちの暴走は、この地の静寂を血と悲鳴で塗り潰していた。
ユリウス・ヴァルト第一騎士団副団長率いる討伐隊がこの地に足を踏み入れてから、一ヶ月が経過していた。
魔物との小競り合いは日常茶飯事であり、連日の極寒と不眠不休の行軍が、精鋭たちの精神を確実に削り取っていく。ユリウスは総大将として、その美しい容貌を泥と返り血で汚しながらも、常に最前線に立っていた。
「……副団長、いえ、閣下。周辺の村の掃討が完了しました」
部下の報告に、ユリウスは短く頷いた。
宿舎として徴用された古びた砦の司令室。暖炉には火が灯っているが、石壁から染み出す冷気までは防ぎきれない。
ユリウスは、革の手袋を外し、冷えた指先に息を吹きかけた。ふと、薬指を見つめる。そこには本来、セレフィーネとの誓いの指輪があるはずだったが、彼はそれを「戦場に家門の誇りを持ち込むわけにはいかない」という理由を建前に、彼女に預けてきていた。
代わりに、指には銀色の重々しい軍用リングが嵌っている。
(セレフィーネ。……君は今、何を想っているだろうか)
王都へ送る手紙は、日に日に短くなっていた。
戦況が芳しくないからではない。むしろ、彼の指揮によって事態は沈静化に向かいつつあった。だが、彼を蝕んでいたのは、書くべき言葉が見つからないという、奇妙な焦燥感だった。
彼女の強さを、誇りを、誰よりも愛しているはずだった。だが、この極限の戦場に身を置いていると、彼女の「強さ」が、どこか遠い世界の出来事のように思えてしまう瞬間がある。自分は今、救いを求めているのではないか。強靭な戦友ではなく、ただ自分を全肯定し、守ってくれと縋りつく「何か」を。
その夜のことだった。
偵察部隊が、国境を越えて逃げ込んできた一団を保護した。隣国アルカディアの領主館が魔物に襲われ、その生き残りの貴族だという。
「……閣下。保護した者の中に、閣下の御名を語る女がおります」
ユリウスは訝しげに眉を寄せた。こんな辺境に、自分の知人がいるはずもない。
だが、謁見の間に引き出されたその女の姿を見た瞬間、ユリウスの心臓は、魔物との死闘の時さえ見せたことのない激しさで、どくり、と跳ねた。
そこにいたのは、ぼろぼろになった黒い喪服を纏い、雪のように白い肌を震わせる女性だった。
長く波打つ蜂蜜色の髪は乱れ、頬には冷たい風に打たれた赤みが差している。だが、その大きな、濡れたような瞳だけは、ユリウスの記憶の中に刻み込まれたままの光を放っていた。
「……ユリウス、様……? ああ、本当に、あなたなのね……?」
その声。かつて、王都のサロンで、自分の耳元で甘く囁いた、あの声。
ユリウスの唇が、震えながらその名を形作った。
「……セザンヌ」
セザンヌ。かつて彼が若さゆえの情熱をすべて捧げ、そして無残に裏切られた初恋の婚約者。
彼女は、王都で最も美しいと言われながらも、野心のためにユリウスを捨て、隣国の高齢な大貴族のもとへ嫁いだはずだった。
セザンヌは、ユリウスの姿を認めるなり、力なくその場に膝をついた。
侍女たちに支えられながらも、彼女の瞳からは大粒の涙が溢れ出し、白く細い指先が、ユリウスの外套の裾を求めて彷徨う。
「……助けて、ユリウス様。……夫は魔物に殺され、私は……私はすべてを失いました。……身一つで、この雪山を越えてきたのです。……あなたが、あなたがこの地にいると聞いて、私は……」
ユリウスの脳裏には、彼女に裏切られたあの日の怒りが、煮えくり返るような熱を持って蘇るはずだった。
だが、目の前のセザンヌはあまりにも脆く、あまりにも痛々しかった。
かつての華やかな「伯爵令嬢」の面影はない。そこにいるのは、吹き荒れる吹雪に今にも消されてしまいそうな、一輪の折れた百合の花だった。
「……なぜ、ここへ来た。お前はアルカディアの侯爵夫人として、豪奢な生活を謳歌していたのではないのか」
ユリウスの声は冷酷を装っていたが、その実、震えていた。
セザンヌは、嗚咽を漏らしながら首を振った。
「……違うのよ。あの時の私は、何も言えなかった。私の家が莫大な借金を抱え、あなたが連座の罪に問われようとしていた。だから……私があちらへ嫁ぐしかなかった。伯爵家を……そしてあなたを守るために、私は自分を売ったの。一度だって、あなたを忘れたことなんてなかったわ!」
衝撃がユリウスを貫いた。
自分を守るために? 裏切りだと思っていたあの日々が、実は彼女の「犠牲」によって成立していたというのか。
騎士として、真実を見極める冷静さは、どこへ行ったのか。
目の前で泣き崩れる初恋の女性。彼女の細い肩が、寒さと恐怖で震えている。
その脆さは、王都で凛と立ち、ワインを浴びせられても背筋を伸ばしていたセレフィーネの「強さ」とは、対極にあるものだった。
「……わかった。もうよい。……休め。ここはお前の国ではないが、ヴァルト侯爵家の名において、身の安全は保障する」
ユリウスは、自分の外套を脱ぐと、彼女の細い肩を包むように掛けた。
セザンヌは、彼の外套に顔を埋め、その温もりに縋り付くように泣いた。
「……ああ、ユリウス様……。やはり、あなたは私の騎士様なのね……」
その光景を、司令室の影から見つめていた騎士たちが、複雑な表情を浮かべる。
ユリウスは、自分の手を見つめた。その手は今、かつての裏切り者を抱き寄せていた。
王都で彼を信じて待っているセレフィーネの顔が、一瞬だけ脳裏を掠める。だが、その輪郭は、セザンヌの流す涙のカーテンに遮られ、どこか遠く、ぼやけて見えた。
北の地の吹雪は、さらに激しさを増していた。
それは、二人の間に芽生えかけた幸福を、一気に凍てつかせる予兆であった。
(……人道的な支援だ。……困っている女性を放っておくことは、騎士としてできないはずだ)
ユリウスは、自分に言い聞かせた。その言葉が、自分を騙すための「毒」であることにも気づかずに。
セザンヌの唇が、ユリウスの背後で、ほんのわずかに――獲物を捕らえた蜘蛛のように、妖しく吊り上がったことを、彼は知る由もなかった。
__________
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📢✨新連載【いつか捨てられる日のために――浮気者の婚約者に、さよならの準備をしています】
アルカディア国境地帯。ここはかつて「氷の監獄」と呼ばれたほど、一年を通じて冷たい風が吹き荒れる不毛の地である。古の魔物たちの暴走は、この地の静寂を血と悲鳴で塗り潰していた。
ユリウス・ヴァルト第一騎士団副団長率いる討伐隊がこの地に足を踏み入れてから、一ヶ月が経過していた。
魔物との小競り合いは日常茶飯事であり、連日の極寒と不眠不休の行軍が、精鋭たちの精神を確実に削り取っていく。ユリウスは総大将として、その美しい容貌を泥と返り血で汚しながらも、常に最前線に立っていた。
「……副団長、いえ、閣下。周辺の村の掃討が完了しました」
部下の報告に、ユリウスは短く頷いた。
宿舎として徴用された古びた砦の司令室。暖炉には火が灯っているが、石壁から染み出す冷気までは防ぎきれない。
ユリウスは、革の手袋を外し、冷えた指先に息を吹きかけた。ふと、薬指を見つめる。そこには本来、セレフィーネとの誓いの指輪があるはずだったが、彼はそれを「戦場に家門の誇りを持ち込むわけにはいかない」という理由を建前に、彼女に預けてきていた。
代わりに、指には銀色の重々しい軍用リングが嵌っている。
(セレフィーネ。……君は今、何を想っているだろうか)
王都へ送る手紙は、日に日に短くなっていた。
戦況が芳しくないからではない。むしろ、彼の指揮によって事態は沈静化に向かいつつあった。だが、彼を蝕んでいたのは、書くべき言葉が見つからないという、奇妙な焦燥感だった。
彼女の強さを、誇りを、誰よりも愛しているはずだった。だが、この極限の戦場に身を置いていると、彼女の「強さ」が、どこか遠い世界の出来事のように思えてしまう瞬間がある。自分は今、救いを求めているのではないか。強靭な戦友ではなく、ただ自分を全肯定し、守ってくれと縋りつく「何か」を。
その夜のことだった。
偵察部隊が、国境を越えて逃げ込んできた一団を保護した。隣国アルカディアの領主館が魔物に襲われ、その生き残りの貴族だという。
「……閣下。保護した者の中に、閣下の御名を語る女がおります」
ユリウスは訝しげに眉を寄せた。こんな辺境に、自分の知人がいるはずもない。
だが、謁見の間に引き出されたその女の姿を見た瞬間、ユリウスの心臓は、魔物との死闘の時さえ見せたことのない激しさで、どくり、と跳ねた。
そこにいたのは、ぼろぼろになった黒い喪服を纏い、雪のように白い肌を震わせる女性だった。
長く波打つ蜂蜜色の髪は乱れ、頬には冷たい風に打たれた赤みが差している。だが、その大きな、濡れたような瞳だけは、ユリウスの記憶の中に刻み込まれたままの光を放っていた。
「……ユリウス、様……? ああ、本当に、あなたなのね……?」
その声。かつて、王都のサロンで、自分の耳元で甘く囁いた、あの声。
ユリウスの唇が、震えながらその名を形作った。
「……セザンヌ」
セザンヌ。かつて彼が若さゆえの情熱をすべて捧げ、そして無残に裏切られた初恋の婚約者。
彼女は、王都で最も美しいと言われながらも、野心のためにユリウスを捨て、隣国の高齢な大貴族のもとへ嫁いだはずだった。
セザンヌは、ユリウスの姿を認めるなり、力なくその場に膝をついた。
侍女たちに支えられながらも、彼女の瞳からは大粒の涙が溢れ出し、白く細い指先が、ユリウスの外套の裾を求めて彷徨う。
「……助けて、ユリウス様。……夫は魔物に殺され、私は……私はすべてを失いました。……身一つで、この雪山を越えてきたのです。……あなたが、あなたがこの地にいると聞いて、私は……」
ユリウスの脳裏には、彼女に裏切られたあの日の怒りが、煮えくり返るような熱を持って蘇るはずだった。
だが、目の前のセザンヌはあまりにも脆く、あまりにも痛々しかった。
かつての華やかな「伯爵令嬢」の面影はない。そこにいるのは、吹き荒れる吹雪に今にも消されてしまいそうな、一輪の折れた百合の花だった。
「……なぜ、ここへ来た。お前はアルカディアの侯爵夫人として、豪奢な生活を謳歌していたのではないのか」
ユリウスの声は冷酷を装っていたが、その実、震えていた。
セザンヌは、嗚咽を漏らしながら首を振った。
「……違うのよ。あの時の私は、何も言えなかった。私の家が莫大な借金を抱え、あなたが連座の罪に問われようとしていた。だから……私があちらへ嫁ぐしかなかった。伯爵家を……そしてあなたを守るために、私は自分を売ったの。一度だって、あなたを忘れたことなんてなかったわ!」
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目の前で泣き崩れる初恋の女性。彼女の細い肩が、寒さと恐怖で震えている。
その脆さは、王都で凛と立ち、ワインを浴びせられても背筋を伸ばしていたセレフィーネの「強さ」とは、対極にあるものだった。
「……わかった。もうよい。……休め。ここはお前の国ではないが、ヴァルト侯爵家の名において、身の安全は保障する」
ユリウスは、自分の外套を脱ぐと、彼女の細い肩を包むように掛けた。
セザンヌは、彼の外套に顔を埋め、その温もりに縋り付くように泣いた。
「……ああ、ユリウス様……。やはり、あなたは私の騎士様なのね……」
その光景を、司令室の影から見つめていた騎士たちが、複雑な表情を浮かべる。
ユリウスは、自分の手を見つめた。その手は今、かつての裏切り者を抱き寄せていた。
王都で彼を信じて待っているセレフィーネの顔が、一瞬だけ脳裏を掠める。だが、その輪郭は、セザンヌの流す涙のカーテンに遮られ、どこか遠く、ぼやけて見えた。
北の地の吹雪は、さらに激しさを増していた。
それは、二人の間に芽生えかけた幸福を、一気に凍てつかせる予兆であった。
(……人道的な支援だ。……困っている女性を放っておくことは、騎士としてできないはずだ)
ユリウスは、自分に言い聞かせた。その言葉が、自分を騙すための「毒」であることにも気づかずに。
セザンヌの唇が、ユリウスの背後で、ほんのわずかに――獲物を捕らえた蜘蛛のように、妖しく吊り上がったことを、彼は知る由もなかった。
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