【五章完結】サラリーマン、オークの花嫁になる

花房いちご

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第五章 元騎士、オークの花嫁になる

元騎士、オークの花嫁になる【21】*

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 鍵が閉まる音が、妙に響いた。

 ヒースがもじもじしながら聞く。

「……お風呂、一緒に入りますか?」

「……絶対襲うから駄目だ。初めてはベッドがいい」

「っ!はい。わかりました。……あの、私は時間がかかるので、お先にどうぞ」

「お、おう」

 お互い赤面しながらモダモダとやり取りし、慌ただしく風呂に入った。




 ◆◆◆◆◆◆




 着替えを用意するのももどかしかったので、俺は今日着ていたシャツとズボンをそのまま着た。
 風呂場の前。ヒースの風呂上がりを待つ間、念のために爪を短く整えた。
 他にやる事はあるか?落ち着かない。緊張する。童貞処女だから何もわからん。
 ああそうだ。俺の寝室に連れて行きたいから片付けないと……。

「お待たせしました」

「いや、そんなに待ってな……っ!」

 眩い白に目が奪われる。
 ヒースはゆったりした寝巻きの上だけを羽織っていた。
 膝までしっかり丈があるが、しなやかに筋肉がついた白い脚が丸見えだ。

「……ガルグ先生、早くベッドに行きましょう。もう待てな……わぁっ!」

 興奮した俺は、ほとんど無意識のうちにヒースを抱き上げて走っていた。ヒースは腕を俺の首にまわしてされるがままだ。
 階段を上がり、俺の寝室に入る。

 明かりは点けない。夜の闇に互いの吐息と身動ぎの音が響く。掛け布団を引き剥がし、ヒースをベッドに下ろして覆い被さった。
 まだ湿っている金髪がシーツに広がった。

 俺は夜目が効くほうだ。ヒースの顔を観察しながら、腕輪……発情を抑える魔道具を外し、手を伸ばす。
 よかったヒースは怯えてない。俺の手から逃げない。むしろ微笑みすら浮かべて受け入れる。欲をくすぐる声が誘う。

「ガルグ先生……」

 誘われるまた、燃え上がるように染まった頬に触れる。愛おしい。あっという間に股間に熱が集まって、ズボンを押し上げていく。

「……いいか?」

 俺は臆病だな。この期に及んで、嫌われたくなくて確認してしまう。
 甘い吐息としなやかな腕が、俺を包み込んだ。

「はい。待ち望んでいました」

 そっと顎を掴むと、紫の瞳が金のまつ毛の下に隠れた。優しく甘やかされた俺は、指先で頬骨をなぞりながらキスをした。ヒースの湯上がりの肌と汗、石鹸の匂いが鼻をくすぐる。
 俺は、キスすら生まれて初めての行為だ。だから最初は互いの唇に触れるだけだったが……。

「……う……っ!んん……!」

 想像通り柔らかい唇に陶酔する間もなく、俺の首に回された手に引き寄せられる。ヒースの小さく薄い舌が、俺のキバを舐める。驚いて開いた隙間から舌が入り込んだ。
 ヒースの舌と歯と唇が触れた場所が熱い。強弱をつけて口内や舌を舐めたり、唇や舌を軽く噛んだり、唇や牙を唇で揉まれて吸われ、快楽を引き出される。

「んぁっ……ガルグ……せんせ……!ぁ……!はぁ……っ」

 気づけば、俺も舌を伸ばし応えていた。オークの本能かヒースの巧みさか、どう舌や唇を動かせばいいかわかる。

 気持ちいい。ヒースのキス美味い。唾液の味と息づかいが甘くて色っぽい。もっと良くしてやりたい。

 俺が伸ばした舌と剥き出しにした牙に、牙の無い歯並びが触れている。感動する。ヒースが口を開けて笑う度に光っていた、あの可愛らしい白い歯を味わっている。
 息継ぎの合間に想いが弾けた。

「んっ……!すき、だっ……!……ヒース!」

「はぁっ!……あぁっ……!わたし、も……!」

 濡れそぼった眼差しは完全に発情していた。
 俺も発情が止められない。ハアハアと息が荒くて熱い。

 ……ああ、もう駄目だ。ズボンを突き破りそうなくらい勃ってる。

 きつく身体を掻き抱くと、服越しに背中が震えたのが伝わる。

「はぁっ!……きもちぃっ……!もっとぉ……!」

 こぼれた甘い声に耳が痺れる。汗と快楽に濡れた顔に、ドクドクと血潮が騒ぐ。

 五感で感じる全てが、夢で抱いたヒース以上に欲を煽る。俺は本当にヒースを抱いている。俺の花嫁にするんだ。

 理性が完全に剥がれていく。
 俺は形のいい耳朶を舐めしゃぶり、甘噛みした。

「ひあぁっ!あっ!……あんっ!……っ!ガルグ……先生!」

 ビクビクと跳ねる身体を撫で、耳朶に囁いた。

「……ガルグって呼び捨ててくれ。ずっとそう呼ばれたかった」

「うん……!ガルグ……!ガルグ……!脱いで……ガルグの肌さわりたい!」

 俺はその通りにした。ベッドが揺れる。ヒースの身体を挟むように膝立ちになり、着ていたシャツを脱いでズボンを下す。
 ぶるん!と、勢いよく飛び出た竿にヒースの目が丸くなった。

「え……?あ……?」

 我ながら、オークの中でも凶悪な大きさと見た目だと思う。一番太い場所でヒースの手首くらいあるし、長さは子供の腕くらいある。
 しかもすでにガチガチに勃っている。
 部屋は暗いが、ヒースもある程度夜目が効くはずだ。
 長い竿を走る血管、エラが張った亀頭、鈴口からダラダラこぼれる先走りが見えているかもしれない。そしてなにより、発情した雄の匂いがあからさまなはずだ。
 怖がらせたかもしれないが、あえて俺はヒースに見せつけた。

「いきなり全部は入れないが、コレがヒースの中に入る。窄まりをこじ開けて、肉壺をこねて柔らかくして、善がらせて……腹の奥まで精液をそそいで雄子宮を造る。ヒースの身体を完全に変えてしまう。本当にいいのか?……ヒース?」

「はっ……!はぁっ……!はっ……!すごっ……!おおきい……!おすくさい……!がるぐ、の……!」

 紫の瞳がギラギラと光り、唇から唾液がこぼれる。興奮しきっていて獣のような息をしたヒースが上半身を起こす。

「お、おい?ヒース?」

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