『帰還勇者のRe:スクール(学園無双)』~リエナIf~異世界を救って帰還したら聖女がついてきたのでイチャコラ同棲して面倒をみようと思います。
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
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第3章 文化祭
第29話 ちゅるん!
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イートインスペースにつくと、リエナが待ちきれないといった様子でタピオカミルクティーを飲み始める。
「では早速いただきますね。タピオカミルクティー、初めて聞く名前の飲み物ですけど、どんなのなんでしょう。楽しみです…………わわっ!? なにか『ちゅるん!』としたものが入ってますよ!?」
タピオカ初体験にビックリ仰天したリエナは、思わずといった様子で目の前にカップを持ち上げると、マジマジとカップの中を覗き込んだ。
「ははっ、その『ちゅるん!』がタピオカっていう、珍しい芋から作った食べ物なんだ」
「なるほど……つまりこれはミルクティーの中に入ったタピオカという『ちゅるん!』を感じながら飲む、特殊な飲み物というわけですね?」
「そういうこと。なかなか面白い飲み物だろ?」
「はい、しかもたっぷり甘くておいしいです♪ 疲れた体に染みわたりますね~。いくらでも飲めちゃいそうです」
「リエナに気に入ってもらえてよかったよ。タピオカミルクティーは女の子の間で何度も繰り返しブームになってるから、この世界にきたからにはリエナにもぜひ飲んでみて欲しかったんだ」
もちろんこれに限らず、俺は色んな素敵な経験をリエナにはしてもらいたいって思っていた。
あの辛く苦しい魔王戦争を、勇者である俺の側っていう最も危険な最前線で生き残ったリエナには、誰よりも幸せに生きる権利があると思うから。
女神アテナイから最強の加護を授かっていた俺と違って、リエナは文字通り命の危機を何度も乗り越えてきた。
そんなリエナには苦労を取り返してお釣りがくるくらいに幸せになってもらいたいし、幸せにしてあげたいのだ。
そんな風にリエナの幸せを願う俺の心なんて知るよしもなく、
「これは何度もブームになるのにも納得ですね。しゅわしゅわのコーラもビックリでしたけど、他の飲み物にはないタピオカミルクティーの斬新な食感は別格です♪」
言葉通りとても気に入ったんだろう。
リエナは嬉しそうな顔のまま、すぐに自分の分のタピオカミルクティーを飲み干してしまった。
――と、
「……どうした?」
俺は、飲み終えたリエナが俺の手元――にある飲みかけのタピオカドリンク――を見ていることに気が付いた。
「勇者様のドリンクにもタピオカが入っているみたいですけど、私が飲んだのとはドリンクの色がちょっと違いますよね?」
「ん? ああ、俺のはミルクティーじゃなくて黒糖ミルクにタピオカが入ってるんだよ」
「あ、そんなのもあるんですね」
「タピオカドリンクは結構いろいろバリエーションがあるみたいだけど、リエナが飲んだミルクティーが一番ベーシックかな。そうだ、良かったらこっちも飲んでみるか? 黒糖の独特の風味と濃厚なミルクがよく合ってて美味しいぞ?」
「いいんですか?」
「もちろんいいさ。なにせリエナは看板娘で大忙しだったんだから。のどもかなり乾いてるだろ? そうでなくても今日は暑いんだし、残りは全部飲んでしまって構わないぞ」
「えへへ、そういうことでしたらお言葉に甘えちゃいますね♪」
リエナはそう言うと、俺からカップを受け取ってそのままストローに口を付けた。
「あ……」
「はぅ~、すごく濃厚で美味しいです~。勇者様の言うとおり、黒糖の独特の甘みがミルクとよく合ってますね~」
一口飲んですぐに満面の笑みを浮かべるリエナ。
「そりゃ良かったな。でも――」
「どうしたんですか?」
「いやな。てっきり自分のストローで飲むもんだとばかり思ってたからさ」
「え……? あっ、これはその……えへへ、つまりこれって間接キス……ってこと、ですよね♡」
リエナがにへら~と嬉しそうに笑う。
「まぁそうなるんだろうな」
「そう言えばキスはしましたけど、間接キスはまだでしたもんね♡ 初間接キスですね♡」
リエナは再びストローに口をつけると、チューっと黒糖ミルクタピオカドリンクを吸い上げながら、あざとく上目遣いで俺を見上げてくる。
正直すごく可愛かった。
「…………」
「勇者様? 急に黙り込んでしまってどうされたんですか?」
「リエナは可愛いなと思ってな。つい見とれてた」
「えへへ、ありがとうございます♡」
そう言って頬を染めたリエナになんとも言えない胸の高まりを感じた俺は、金髪をすくようにリエナの頭を優しく撫でてあげる。
「もう、くすぐったいですよぉ」
「ごめん、嫌だったか?」
「いいえ、全然です。むしろ嬉しいくらいで。なのでもっとしてくださいね♪」
リエナにお願いされたのもあって、俺はしばらくの間リエナの髪を優しく撫で続けたのだった。
「では早速いただきますね。タピオカミルクティー、初めて聞く名前の飲み物ですけど、どんなのなんでしょう。楽しみです…………わわっ!? なにか『ちゅるん!』としたものが入ってますよ!?」
タピオカ初体験にビックリ仰天したリエナは、思わずといった様子で目の前にカップを持ち上げると、マジマジとカップの中を覗き込んだ。
「ははっ、その『ちゅるん!』がタピオカっていう、珍しい芋から作った食べ物なんだ」
「なるほど……つまりこれはミルクティーの中に入ったタピオカという『ちゅるん!』を感じながら飲む、特殊な飲み物というわけですね?」
「そういうこと。なかなか面白い飲み物だろ?」
「はい、しかもたっぷり甘くておいしいです♪ 疲れた体に染みわたりますね~。いくらでも飲めちゃいそうです」
「リエナに気に入ってもらえてよかったよ。タピオカミルクティーは女の子の間で何度も繰り返しブームになってるから、この世界にきたからにはリエナにもぜひ飲んでみて欲しかったんだ」
もちろんこれに限らず、俺は色んな素敵な経験をリエナにはしてもらいたいって思っていた。
あの辛く苦しい魔王戦争を、勇者である俺の側っていう最も危険な最前線で生き残ったリエナには、誰よりも幸せに生きる権利があると思うから。
女神アテナイから最強の加護を授かっていた俺と違って、リエナは文字通り命の危機を何度も乗り越えてきた。
そんなリエナには苦労を取り返してお釣りがくるくらいに幸せになってもらいたいし、幸せにしてあげたいのだ。
そんな風にリエナの幸せを願う俺の心なんて知るよしもなく、
「これは何度もブームになるのにも納得ですね。しゅわしゅわのコーラもビックリでしたけど、他の飲み物にはないタピオカミルクティーの斬新な食感は別格です♪」
言葉通りとても気に入ったんだろう。
リエナは嬉しそうな顔のまま、すぐに自分の分のタピオカミルクティーを飲み干してしまった。
――と、
「……どうした?」
俺は、飲み終えたリエナが俺の手元――にある飲みかけのタピオカドリンク――を見ていることに気が付いた。
「勇者様のドリンクにもタピオカが入っているみたいですけど、私が飲んだのとはドリンクの色がちょっと違いますよね?」
「ん? ああ、俺のはミルクティーじゃなくて黒糖ミルクにタピオカが入ってるんだよ」
「あ、そんなのもあるんですね」
「タピオカドリンクは結構いろいろバリエーションがあるみたいだけど、リエナが飲んだミルクティーが一番ベーシックかな。そうだ、良かったらこっちも飲んでみるか? 黒糖の独特の風味と濃厚なミルクがよく合ってて美味しいぞ?」
「いいんですか?」
「もちろんいいさ。なにせリエナは看板娘で大忙しだったんだから。のどもかなり乾いてるだろ? そうでなくても今日は暑いんだし、残りは全部飲んでしまって構わないぞ」
「えへへ、そういうことでしたらお言葉に甘えちゃいますね♪」
リエナはそう言うと、俺からカップを受け取ってそのままストローに口を付けた。
「あ……」
「はぅ~、すごく濃厚で美味しいです~。勇者様の言うとおり、黒糖の独特の甘みがミルクとよく合ってますね~」
一口飲んですぐに満面の笑みを浮かべるリエナ。
「そりゃ良かったな。でも――」
「どうしたんですか?」
「いやな。てっきり自分のストローで飲むもんだとばかり思ってたからさ」
「え……? あっ、これはその……えへへ、つまりこれって間接キス……ってこと、ですよね♡」
リエナがにへら~と嬉しそうに笑う。
「まぁそうなるんだろうな」
「そう言えばキスはしましたけど、間接キスはまだでしたもんね♡ 初間接キスですね♡」
リエナは再びストローに口をつけると、チューっと黒糖ミルクタピオカドリンクを吸い上げながら、あざとく上目遣いで俺を見上げてくる。
正直すごく可愛かった。
「…………」
「勇者様? 急に黙り込んでしまってどうされたんですか?」
「リエナは可愛いなと思ってな。つい見とれてた」
「えへへ、ありがとうございます♡」
そう言って頬を染めたリエナになんとも言えない胸の高まりを感じた俺は、金髪をすくようにリエナの頭を優しく撫でてあげる。
「もう、くすぐったいですよぉ」
「ごめん、嫌だったか?」
「いいえ、全然です。むしろ嬉しいくらいで。なのでもっとしてくださいね♪」
リエナにお願いされたのもあって、俺はしばらくの間リエナの髪を優しく撫で続けたのだった。
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