『帰還勇者のRe:スクール(学園無双)』~リエナIf~異世界を救って帰還したら聖女がついてきたのでイチャコラ同棲して面倒をみようと思います。
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
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第3章 文化祭
第52話 交渉
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「もしそうであるならば、妾も同じく自分勝手に振る舞うことに、何の問題もないじゃろうて?」
「つまり今度は俺に譲歩しろってか?」
「妾は何も、ここで本気の殺し合いをしようと言ってるわけではない。お主ら人間が弱い者を見捨てぬ仲良しこよしの惰弱な種族であることは、妾もそれなりに理解しておるからの。周りへの被害が気になるのじゃろう?」
「当然だろ」
「だったらなおのこと、腕相撲という遊びに少々付き合うくらいはたいしたことではないと思うがのう? 本気の殺し合いはまた後日、然るべき場所で思う存分しようではないか」
「……」
「さぁさぁ、腕相撲とやらで妾と遊ぼうではないか。それともこの辺り一帯を廃墟にしたいのかの? 別に妾としてはどちらでも構わんのじゃぞ? 好きな方を選ぶがよい」
ドラグレリアにとっては自分の気分を満たしてくれさえすれば、腕相撲でも殺し合いでも本当にどっちでもいいんだろう。
となればもはや、俺の取りうる選択肢は1つしかないのだった。
「……分かった。腕相撲で相手をしてやる。だがそれ以上は無しだ。それだけは絶対に約束してくれ」
「よいよい、今日のところは腕相撲だけで構わぬのじゃよ」
「今日のところは、な」
こうなったらもう先のことは考えても仕方がないか。
最悪の事態をまずは先延ばしできただけでも良しとしよう。
そんな風に、ドラグレリアとなんとか交渉を続けていると。
「ええっと、ドラグレリアさんが飛び入り参加ってことでいいのかな……? えっと、参加の人は力量を見極めるためにまず最初に僕と対戦することになってるんだけど――」
受付の生徒がおそるおそる口を挟んできた。
俺が最初にランクを決めるために腕試しの対戦をした生徒だ。
けど今はちょっと口を挟んで欲しくなかったかなぁ。
さっきリエナに使ってもらった『メンタルアッパー』のおかげで、ドラグレリアから受ける恐怖心は大きく軽減されている。
だから本来なら俺以外の人間はドラゴンの放つ凶悪なプレッシャーで金縛りにあっていてもおかしくないはずなのに、動けてしまうのだ。
そして動ける以上は自分の役目を律義に果たそうとするその姿は、勤勉な日本人らしい美徳をまさに体現していたんだけど。
この場面ではもうちょっとだけ空気を読んで欲しかったぞ。
「まぁまぁ、今はそういう話はちょっとだけ置いておきませんか先輩――」
俺は場を取りなそうとしたんだけど、
「ああっ? 妾が話しておるのを邪魔する気か、この有象無象の虫けらめが。殺すぞ」
案の定イラつき具合マックスな不機嫌顔と声になったドラグレリアは、受付の生徒の首を右手で掴むと軽々と持ち上げやがった。
65kgぐらいはあるだろう、運動部のそれなりに体格のいい生徒の足が、完全に宙に浮いてしまっている。
「うっ、あぐ――」
「ドラグレリア、その手を放せ、すぐにだ!」
俺はドラグレリアの手首を即座に掴むと強引に引き下ろす。
「大丈夫だったか?」
「けほっ、こほっ、ああ……うん。短い時間だったからたいしたことはなかったよ」
「ならよかった。あとドラグレリア、お前もいきなり力に訴えるような真似はやめろ。何度も言うがここは平和な学校なんだ」
「ふん、こやつが妾の力を見たいというから、わざわざ見せてやっただけのこと。本当に殺す気なら即死させておるわ」
ああもう、価値観がマジで違い過ぎて会話が通じるようでイマイチ通じねぇ……!
「でもこれでドラグレリアが異常な怪力持ちだってのは分かっただろ? ってわけで申し訳ないんだけど、今からちょっとだけ腕相撲で対戦させてもらうな?」
「あ、ああうん。分かった」
ふぅ、とりあえずは事なきをえたか。
「つまり今度は俺に譲歩しろってか?」
「妾は何も、ここで本気の殺し合いをしようと言ってるわけではない。お主ら人間が弱い者を見捨てぬ仲良しこよしの惰弱な種族であることは、妾もそれなりに理解しておるからの。周りへの被害が気になるのじゃろう?」
「当然だろ」
「だったらなおのこと、腕相撲という遊びに少々付き合うくらいはたいしたことではないと思うがのう? 本気の殺し合いはまた後日、然るべき場所で思う存分しようではないか」
「……」
「さぁさぁ、腕相撲とやらで妾と遊ぼうではないか。それともこの辺り一帯を廃墟にしたいのかの? 別に妾としてはどちらでも構わんのじゃぞ? 好きな方を選ぶがよい」
ドラグレリアにとっては自分の気分を満たしてくれさえすれば、腕相撲でも殺し合いでも本当にどっちでもいいんだろう。
となればもはや、俺の取りうる選択肢は1つしかないのだった。
「……分かった。腕相撲で相手をしてやる。だがそれ以上は無しだ。それだけは絶対に約束してくれ」
「よいよい、今日のところは腕相撲だけで構わぬのじゃよ」
「今日のところは、な」
こうなったらもう先のことは考えても仕方がないか。
最悪の事態をまずは先延ばしできただけでも良しとしよう。
そんな風に、ドラグレリアとなんとか交渉を続けていると。
「ええっと、ドラグレリアさんが飛び入り参加ってことでいいのかな……? えっと、参加の人は力量を見極めるためにまず最初に僕と対戦することになってるんだけど――」
受付の生徒がおそるおそる口を挟んできた。
俺が最初にランクを決めるために腕試しの対戦をした生徒だ。
けど今はちょっと口を挟んで欲しくなかったかなぁ。
さっきリエナに使ってもらった『メンタルアッパー』のおかげで、ドラグレリアから受ける恐怖心は大きく軽減されている。
だから本来なら俺以外の人間はドラゴンの放つ凶悪なプレッシャーで金縛りにあっていてもおかしくないはずなのに、動けてしまうのだ。
そして動ける以上は自分の役目を律義に果たそうとするその姿は、勤勉な日本人らしい美徳をまさに体現していたんだけど。
この場面ではもうちょっとだけ空気を読んで欲しかったぞ。
「まぁまぁ、今はそういう話はちょっとだけ置いておきませんか先輩――」
俺は場を取りなそうとしたんだけど、
「ああっ? 妾が話しておるのを邪魔する気か、この有象無象の虫けらめが。殺すぞ」
案の定イラつき具合マックスな不機嫌顔と声になったドラグレリアは、受付の生徒の首を右手で掴むと軽々と持ち上げやがった。
65kgぐらいはあるだろう、運動部のそれなりに体格のいい生徒の足が、完全に宙に浮いてしまっている。
「うっ、あぐ――」
「ドラグレリア、その手を放せ、すぐにだ!」
俺はドラグレリアの手首を即座に掴むと強引に引き下ろす。
「大丈夫だったか?」
「けほっ、こほっ、ああ……うん。短い時間だったからたいしたことはなかったよ」
「ならよかった。あとドラグレリア、お前もいきなり力に訴えるような真似はやめろ。何度も言うがここは平和な学校なんだ」
「ふん、こやつが妾の力を見たいというから、わざわざ見せてやっただけのこと。本当に殺す気なら即死させておるわ」
ああもう、価値観がマジで違い過ぎて会話が通じるようでイマイチ通じねぇ……!
「でもこれでドラグレリアが異常な怪力持ちだってのは分かっただろ? ってわけで申し訳ないんだけど、今からちょっとだけ腕相撲で対戦させてもらうな?」
「あ、ああうん。分かった」
ふぅ、とりあえずは事なきをえたか。
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