『帰還勇者のRe:スクール(学園無双)』~リエナIf~異世界を救って帰還したら聖女がついてきたのでイチャコラ同棲して面倒をみようと思います。
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
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第3章 文化祭
第51話 勇者と竜
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ドラグレリアが無茶なことはしないと一応のところは約束してくれたことに、俺が少しだけホッとしていると。
「さようなことより勇者シュウヘイ=オダよ。何ゆえ先ほどの腕相撲とやら、『本気』でやらなかったのじゃ?」
ドラグレリアが突然そんなことを聞いてきた。
「なに言ってんだ、本気でやってたっつーの。見てなかったのか? ギリギリの大ピンチからの渾身の一発大逆転劇だっただろ」
おかげで右腕の筋肉はまだへとへとだ。
「そのようなことは聞いておらぬ。何ゆえ『勇者の力』をなぜ使わなんだのかと聞いておるのじゃ。お主が『本気』を出せばあの程度の相手、圧倒するのはたやすいじゃろうて」
「あのな、ここは平和な日本の学校なんだ。こんなところで勇者の力なんて使わないっての」
あとここは俺が普段通っている学校なんで、勇者とかそういう単語を出すのはもうちょっとだけ遠慮してもらえませんかね?
知り合いに見られたら面倒なことになるんだけど?
「突発の創作劇」と「織田勇者」で押し通すにしても、物には限度ってもんがあるからな?
「ふむ。では今から妾とこの腕相撲で勝負するのじゃ」
「なにがどう『では』なんだよ? ドラゴン様の高度な言語展開はちょっと意味が分かんないんだが?」
「せっかく祭に来ておるのじゃからの。妾もちいとばかし参加してみたくなったのじゃよ」
「まさか腕相撲でか?」
「うむ。勇者シュウヘイ=オダとの純粋なる力比べ、実に興が乗るではないか」
「いやぁどうだろう……? 意外とそうでもないんじゃないか?」
俺のさりげない一言は、しかし。
「なにせこの世界で妾の相手をできるのは、勇者シュウヘイ=オダくらいしかおらんからの。であればこれはもはや当然の流れ、必然と言っても過言ではない」
ドラグレリアにまったく興味ない様子でスルーされた。
もう、やだなぁ。
こんなことなら腕相撲チャレンジに参加しなきゃ良かったよ。
などと後悔してももちろん後の祭りだ。
……はぁ。
「もし俺が断ると言ったら?」
「それは許さぬ。妾はここまでいくつも譲歩を重ねてきた。それはひとえに勇者シュウヘイ=オダの強さに敬意を払ってきたからじゃ」
「まぁ、そういうことみたいだな」
「しかしだからと言って、妾に際限なく全て譲れと言うのは、それはいささか自分勝手が過ぎるというものではないかのう?」
まるで暗がりにいる猫のようにドラグレリアの瞳が妖しく煌めく。
それと同時に凶悪な気配がさらに増し始めた。
くそっ、まだここから凶悪さを増していくのかよ?
本気でヤバい相手だぞ、こいつ。
下手したら皇竜ドラグローエンよりも強いんじゃないか?
「リエナ、周囲の人間の恐怖心を低減させる神術があっただろ。すぐに使ってくれ」
俺が小声でリエナに指示を飛ばすと、
「分かりました。いと尊きアテナイよ、彼の者たちに恐怖に抗い立ち向かう猛き戦士の心を与えたまえ! 『メンタルアッパー』!」
頷いたリエナが『メンタルアッパー』と呼ばれる精神攻撃への耐性を強化する神術を、即座に広範囲に発動した。
さすがリエナは頼りになるな。
後はドラグレリアの意識を俺にさえ向けさせ続けていれば、凶悪な気配の余波による狂乱の伝播はある程度は抑えられるだろう。
「さようなことより勇者シュウヘイ=オダよ。何ゆえ先ほどの腕相撲とやら、『本気』でやらなかったのじゃ?」
ドラグレリアが突然そんなことを聞いてきた。
「なに言ってんだ、本気でやってたっつーの。見てなかったのか? ギリギリの大ピンチからの渾身の一発大逆転劇だっただろ」
おかげで右腕の筋肉はまだへとへとだ。
「そのようなことは聞いておらぬ。何ゆえ『勇者の力』をなぜ使わなんだのかと聞いておるのじゃ。お主が『本気』を出せばあの程度の相手、圧倒するのはたやすいじゃろうて」
「あのな、ここは平和な日本の学校なんだ。こんなところで勇者の力なんて使わないっての」
あとここは俺が普段通っている学校なんで、勇者とかそういう単語を出すのはもうちょっとだけ遠慮してもらえませんかね?
知り合いに見られたら面倒なことになるんだけど?
「突発の創作劇」と「織田勇者」で押し通すにしても、物には限度ってもんがあるからな?
「ふむ。では今から妾とこの腕相撲で勝負するのじゃ」
「なにがどう『では』なんだよ? ドラゴン様の高度な言語展開はちょっと意味が分かんないんだが?」
「せっかく祭に来ておるのじゃからの。妾もちいとばかし参加してみたくなったのじゃよ」
「まさか腕相撲でか?」
「うむ。勇者シュウヘイ=オダとの純粋なる力比べ、実に興が乗るではないか」
「いやぁどうだろう……? 意外とそうでもないんじゃないか?」
俺のさりげない一言は、しかし。
「なにせこの世界で妾の相手をできるのは、勇者シュウヘイ=オダくらいしかおらんからの。であればこれはもはや当然の流れ、必然と言っても過言ではない」
ドラグレリアにまったく興味ない様子でスルーされた。
もう、やだなぁ。
こんなことなら腕相撲チャレンジに参加しなきゃ良かったよ。
などと後悔してももちろん後の祭りだ。
……はぁ。
「もし俺が断ると言ったら?」
「それは許さぬ。妾はここまでいくつも譲歩を重ねてきた。それはひとえに勇者シュウヘイ=オダの強さに敬意を払ってきたからじゃ」
「まぁ、そういうことみたいだな」
「しかしだからと言って、妾に際限なく全て譲れと言うのは、それはいささか自分勝手が過ぎるというものではないかのう?」
まるで暗がりにいる猫のようにドラグレリアの瞳が妖しく煌めく。
それと同時に凶悪な気配がさらに増し始めた。
くそっ、まだここから凶悪さを増していくのかよ?
本気でヤバい相手だぞ、こいつ。
下手したら皇竜ドラグローエンよりも強いんじゃないか?
「リエナ、周囲の人間の恐怖心を低減させる神術があっただろ。すぐに使ってくれ」
俺が小声でリエナに指示を飛ばすと、
「分かりました。いと尊きアテナイよ、彼の者たちに恐怖に抗い立ち向かう猛き戦士の心を与えたまえ! 『メンタルアッパー』!」
頷いたリエナが『メンタルアッパー』と呼ばれる精神攻撃への耐性を強化する神術を、即座に広範囲に発動した。
さすがリエナは頼りになるな。
後はドラグレリアの意識を俺にさえ向けさせ続けていれば、凶悪な気配の余波による狂乱の伝播はある程度は抑えられるだろう。
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