『帰還勇者のRe:スクール(学園無双)』~リエナIf~異世界を救って帰還したら聖女がついてきたのでイチャコラ同棲して面倒をみようと思います。
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
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第3章 文化祭
第58話 文化祭終了
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「あはは、いいっていいって。そもそもこの腕相撲台は、かなり昔から使っていてだいぶ年季が入ってたからね。文化祭の前に、そろそろ作り変えないといけないなって話してたところなんだ。そういう意味ではちょうど良かったかな。来年の文化祭で新しく作り直すよ」
「でしたらその時にぜひ呼んでください。手伝いますので」
「うん、分かった。その時はよろしく頼むね。良かったら連絡先を聞いてもいいかな? ラインやってる?」
俺は『運動部有志連合プレゼンツ! 腕相撲チャレンジ! 参加無料、乞う、力自慢!!』の皆さんと連絡先を交換する。
その中にはもちろんクマ先輩もいて、可愛らしいアニメ調のクマのアイコンを使っているのが印象的だった。
「クマ先輩は意外と可愛いのが好きだったりするんですか?」
「これは一言で言うと怖くない人アピールだな。怖がられる風貌をしているのは自分が一番よく分かっているから、こういったところで少しでもな」
「結構苦労されてるんですね」
「まぁそれなりにな」
クマ先輩が苦笑した。
連絡先を交換した後、少しお話してから俺はリエナとともにこの場を後にした。
「ふぅ、さすがに疲れたよ……主に精神的だけど」
『女神の祝福』には少しずつ体力を回復してくれるリジェネレーションの効果があるので、肉体的には腕相撲をしたくらいではほとんど疲れることはない。
クマ先輩との激闘でヘロヘロだった右腕も、今ではすっかり元通りに回復している。
ただ好戦的かつ強大な皇竜姫ドラグレリアとの対峙には、精神をこれでもかとすり減らされてしまった。
「お疲れさまでした勇者様。それとお見事でした、上手く場を収めてみせましたね」
ため息とともにやっとこさ心身ともに力を抜くことができた俺に、横を歩くリエナが優しい笑顔でねぎらいの言葉をかけてくる。
「サンキュー、リエナ。ま、ドラゴンを相手にしたんだから大きな被害がなかっただけで良しとするしかないよな」
「ですね。しかもただのドラゴンではなく、あの悪逆なる皇竜ドラグローエンの娘なんですから」
「それとリエナもお疲れさんだな。リエナが機転を利かせて演出の一環だってギャラリーを信じ込ませてくれたおかげで、ドラグレリアとの戦いに集中できたからさ」
「いえいえ。勇者様が全力で戦えるようにサポートするのが私の役目ですので」
「ほんとリエナは頼りになるな。これからもよろしく頼むぞ?」
「はい、皇竜姫ドラグレリアとの決戦に向けても、できる限りサポートさせていただきますので」
「ほんと助かる」
5年前に出会ってからずっと、リエナには助けられてばかりだ。
「ですがまずは少し休憩をしませんか? 甘いものを食べて心を安心させてあげないとです」
「いいな、賛成だ」
その後、残り時間わずかとなった文化祭を俺はリエナと一緒に見て回った。
「見てください勇者様! クレープが残り全品4割引きになってますよ! せっかくなのでさっき食べなかったのを食べましょう!」
リエナ一推しのお気に入りのクレープ屋台の前でリエナが目を輝かせる。
「そろそろ文化祭も終わりの時間だもんな。ほとんど残ってないし、少量売れ残るくらいなら処分特価で店じまいってわけだ」
「うちのクラスの『1―5喫茶スカーレット』も完売してるといいですね」
「午前中ずっと大盛況だったんだし余裕で完売してるんじゃないか?」
「だといいですね♪ あ、あれ見てください!」
俺が気分転換できるようにだろう。
今日一番ってくらいにはしゃいで文化祭を楽しむリエナに、
「ありがとな」
俺は頭を優しく撫でながら最大限の感謝の言葉を伝えたのだった。
こうして陰キャ時代には考えられないほどに充実して楽しかった文化祭は、皇竜姫ドラグレリアの襲撃というアクシデントこそあったものの、それ以外はつつがなく終了し。
クラス出し物のホットケーキ喫茶店『1―5喫茶スカーレット』もクラスみんなの頑張りで無事に完売し、めいっぱいに充実した中で幕を閉じたのだった。
「でしたらその時にぜひ呼んでください。手伝いますので」
「うん、分かった。その時はよろしく頼むね。良かったら連絡先を聞いてもいいかな? ラインやってる?」
俺は『運動部有志連合プレゼンツ! 腕相撲チャレンジ! 参加無料、乞う、力自慢!!』の皆さんと連絡先を交換する。
その中にはもちろんクマ先輩もいて、可愛らしいアニメ調のクマのアイコンを使っているのが印象的だった。
「クマ先輩は意外と可愛いのが好きだったりするんですか?」
「これは一言で言うと怖くない人アピールだな。怖がられる風貌をしているのは自分が一番よく分かっているから、こういったところで少しでもな」
「結構苦労されてるんですね」
「まぁそれなりにな」
クマ先輩が苦笑した。
連絡先を交換した後、少しお話してから俺はリエナとともにこの場を後にした。
「ふぅ、さすがに疲れたよ……主に精神的だけど」
『女神の祝福』には少しずつ体力を回復してくれるリジェネレーションの効果があるので、肉体的には腕相撲をしたくらいではほとんど疲れることはない。
クマ先輩との激闘でヘロヘロだった右腕も、今ではすっかり元通りに回復している。
ただ好戦的かつ強大な皇竜姫ドラグレリアとの対峙には、精神をこれでもかとすり減らされてしまった。
「お疲れさまでした勇者様。それとお見事でした、上手く場を収めてみせましたね」
ため息とともにやっとこさ心身ともに力を抜くことができた俺に、横を歩くリエナが優しい笑顔でねぎらいの言葉をかけてくる。
「サンキュー、リエナ。ま、ドラゴンを相手にしたんだから大きな被害がなかっただけで良しとするしかないよな」
「ですね。しかもただのドラゴンではなく、あの悪逆なる皇竜ドラグローエンの娘なんですから」
「それとリエナもお疲れさんだな。リエナが機転を利かせて演出の一環だってギャラリーを信じ込ませてくれたおかげで、ドラグレリアとの戦いに集中できたからさ」
「いえいえ。勇者様が全力で戦えるようにサポートするのが私の役目ですので」
「ほんとリエナは頼りになるな。これからもよろしく頼むぞ?」
「はい、皇竜姫ドラグレリアとの決戦に向けても、できる限りサポートさせていただきますので」
「ほんと助かる」
5年前に出会ってからずっと、リエナには助けられてばかりだ。
「ですがまずは少し休憩をしませんか? 甘いものを食べて心を安心させてあげないとです」
「いいな、賛成だ」
その後、残り時間わずかとなった文化祭を俺はリエナと一緒に見て回った。
「見てください勇者様! クレープが残り全品4割引きになってますよ! せっかくなのでさっき食べなかったのを食べましょう!」
リエナ一推しのお気に入りのクレープ屋台の前でリエナが目を輝かせる。
「そろそろ文化祭も終わりの時間だもんな。ほとんど残ってないし、少量売れ残るくらいなら処分特価で店じまいってわけだ」
「うちのクラスの『1―5喫茶スカーレット』も完売してるといいですね」
「午前中ずっと大盛況だったんだし余裕で完売してるんじゃないか?」
「だといいですね♪ あ、あれ見てください!」
俺が気分転換できるようにだろう。
今日一番ってくらいにはしゃいで文化祭を楽しむリエナに、
「ありがとな」
俺は頭を優しく撫でながら最大限の感謝の言葉を伝えたのだった。
こうして陰キャ時代には考えられないほどに充実して楽しかった文化祭は、皇竜姫ドラグレリアの襲撃というアクシデントこそあったものの、それ以外はつつがなく終了し。
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