『帰還勇者のRe:スクール(学園無双)』~リエナIf~異世界を救って帰還したら聖女がついてきたのでイチャコラ同棲して面倒をみようと思います。
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
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第4章 決戦!皇竜姫ドラグレリア!
第82話 龍角沙
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「リエナ……」
くそっ!
リエナの生命力が急激に失われていくのが分かる。
顔は青白く、もうほとんど息をしていなかった。
同時に、聖剣『ストレルカ』の存在感が急速に薄れ始める。
リエナが時限召喚術式を維持できなくなったんだろう。
役目を終えた聖剣『ストレルカ』が、再び元の世界へと帰ってゆく。
だがそんなことよりも、今はどうすればリエナの命をつなぎとめられるか――それを考えるのが先だ!
俺はせっかくこの世界まで来て共に戦ってくれた聖剣『ストレルカ』に申し訳ないと思いながらも、心の中だけでありがとうと伝えた。
さて、どうする。
どうしたら死ぬゆくリエナを助けられる?
考えろ、考えるんだ俺――!
――と。
「勇者殿」
背後からドラグレリアの声がした。
「邪魔をするな、俺は今お前に構ってる暇はない」
少しうんざりしながら睨むような視線を向けた先には、人の姿になったドラグレリアがいた。
全身血まみれで、特に左半身がズタボロだったのだが、斬り落とされたはずの左腕がもう生えてきていやがった。
なんだそりゃ、ありえない回復力だろ。
トカゲの尻尾じゃないんだぞ。
しかし邪魔をするなと言ったにもかかわらず、ドラグレリアはぼろぼろの身体を引きずるようにしながら俺に近づいてくると、何か粉のようなものが入った小袋を手渡してきた。
「その小娘に、これを飲ませてやるとよいのじゃ」
「……これは?」
「龍角沙じゃよ。ドラゴン――特にエンシェントドラゴンの角には、生命力を活性化させる力が秘められておるのじゃ。そしてこれはエンシェントドラゴンと極めて近い性質を持った妾の角を削って作った粉末じゃ。その死にかけの小娘に飲ませてやるがよい」
「なんでお前がそんなことをしてくれるんだよ? お前は誰かに施しをしてやるような、心温かい性格はしてないだろ」
「施しではない、心ばかりの礼なのじゃよ」
「礼だと?」
「聖剣を呼び出してくれた礼なのじゃ。おかげで勇者殿の究極の力と戦うことができたのじゃ。それもこれも、そこな小娘が聖剣を召喚してくれたおかげじゃからの」
なるほどな。
そういう理屈なら理解はできる。
「本当に効果があるんだろうな?」
「妾が既にこうまで回復しておるのがその証明かのぅ」
「……たしかにこれ以上ない説得力だな。ちなみに人間に使った時の副作用はないんだろうな?」
「そんなもの、使ったことなんぞ無いから知るわけがないのじゃよ」
「おいこら、そんなもんをリエナに飲ませようってのかよ!?」
「使う使わぬは勇者殿の自由じゃよ。これはただの好意、妾は強制なんぞはせぬ」
「……」
「じゃが個人的には、その小娘にまだかろうじて息があるうちに使うことをおすすめするの。死んでからでは何をどうしようが、ドラゴンの妙薬があろうが、もうなにもかもが手遅れなのじゃから」
俺が持つ勇者スキルはほとんど全てが戦闘用で、回復とかそういったスキルは持ち合わせてはいない。
このままだと間違いなくリエナは死ぬ。
冷静に考えて、他に手がない以上は龍角沙とやらを使わない選択肢はなかった。
それは分かる。
悩んでいる暇もない。
今にもリエナは黄泉の国へと旅立とうとしているのだから。
俺が1秒悩んだせいでリエナが助からなくなるかもしれないのだ。
ならもう使うしかない。
なにか問題があったら、その時はその時でどうにかするさ!
俺は意を決するとリエナの腰のポーチから、小さな水筒を取り出した。
既にリエナは何かを飲み込むことすらできない。
戦い終わった後にすぐ飲んで喉を潤せるようにと、気が利くリエナが用意してくれた冷たいお茶を、俺は少しだけ口に含んだ。
続けて龍角沙も口に含んだ俺は、リエナにキスをして口移しで飲ませにかかる。
こくん、とリエナの喉が小さく動いた。
くそっ!
リエナの生命力が急激に失われていくのが分かる。
顔は青白く、もうほとんど息をしていなかった。
同時に、聖剣『ストレルカ』の存在感が急速に薄れ始める。
リエナが時限召喚術式を維持できなくなったんだろう。
役目を終えた聖剣『ストレルカ』が、再び元の世界へと帰ってゆく。
だがそんなことよりも、今はどうすればリエナの命をつなぎとめられるか――それを考えるのが先だ!
俺はせっかくこの世界まで来て共に戦ってくれた聖剣『ストレルカ』に申し訳ないと思いながらも、心の中だけでありがとうと伝えた。
さて、どうする。
どうしたら死ぬゆくリエナを助けられる?
考えろ、考えるんだ俺――!
――と。
「勇者殿」
背後からドラグレリアの声がした。
「邪魔をするな、俺は今お前に構ってる暇はない」
少しうんざりしながら睨むような視線を向けた先には、人の姿になったドラグレリアがいた。
全身血まみれで、特に左半身がズタボロだったのだが、斬り落とされたはずの左腕がもう生えてきていやがった。
なんだそりゃ、ありえない回復力だろ。
トカゲの尻尾じゃないんだぞ。
しかし邪魔をするなと言ったにもかかわらず、ドラグレリアはぼろぼろの身体を引きずるようにしながら俺に近づいてくると、何か粉のようなものが入った小袋を手渡してきた。
「その小娘に、これを飲ませてやるとよいのじゃ」
「……これは?」
「龍角沙じゃよ。ドラゴン――特にエンシェントドラゴンの角には、生命力を活性化させる力が秘められておるのじゃ。そしてこれはエンシェントドラゴンと極めて近い性質を持った妾の角を削って作った粉末じゃ。その死にかけの小娘に飲ませてやるがよい」
「なんでお前がそんなことをしてくれるんだよ? お前は誰かに施しをしてやるような、心温かい性格はしてないだろ」
「施しではない、心ばかりの礼なのじゃよ」
「礼だと?」
「聖剣を呼び出してくれた礼なのじゃ。おかげで勇者殿の究極の力と戦うことができたのじゃ。それもこれも、そこな小娘が聖剣を召喚してくれたおかげじゃからの」
なるほどな。
そういう理屈なら理解はできる。
「本当に効果があるんだろうな?」
「妾が既にこうまで回復しておるのがその証明かのぅ」
「……たしかにこれ以上ない説得力だな。ちなみに人間に使った時の副作用はないんだろうな?」
「そんなもの、使ったことなんぞ無いから知るわけがないのじゃよ」
「おいこら、そんなもんをリエナに飲ませようってのかよ!?」
「使う使わぬは勇者殿の自由じゃよ。これはただの好意、妾は強制なんぞはせぬ」
「……」
「じゃが個人的には、その小娘にまだかろうじて息があるうちに使うことをおすすめするの。死んでからでは何をどうしようが、ドラゴンの妙薬があろうが、もうなにもかもが手遅れなのじゃから」
俺が持つ勇者スキルはほとんど全てが戦闘用で、回復とかそういったスキルは持ち合わせてはいない。
このままだと間違いなくリエナは死ぬ。
冷静に考えて、他に手がない以上は龍角沙とやらを使わない選択肢はなかった。
それは分かる。
悩んでいる暇もない。
今にもリエナは黄泉の国へと旅立とうとしているのだから。
俺が1秒悩んだせいでリエナが助からなくなるかもしれないのだ。
ならもう使うしかない。
なにか問題があったら、その時はその時でどうにかするさ!
俺は意を決するとリエナの腰のポーチから、小さな水筒を取り出した。
既にリエナは何かを飲み込むことすらできない。
戦い終わった後にすぐ飲んで喉を潤せるようにと、気が利くリエナが用意してくれた冷たいお茶を、俺は少しだけ口に含んだ。
続けて龍角沙も口に含んだ俺は、リエナにキスをして口移しで飲ませにかかる。
こくん、とリエナの喉が小さく動いた。
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