『帰還勇者のRe:スクール(学園無双)』~リエナIf~異世界を救って帰還したら聖女がついてきたのでイチャコラ同棲して面倒をみようと思います。
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
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第4章 決戦!皇竜姫ドラグレリア!
第83話 愛
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頼む、目を覚ましてくれリエナ!
俺にはこれからもリエナが必要なんだ!
こんなところで死ぬんじゃない!
祈るような気持ちでリエナの顔を見つめていると、
「……勇者様」
リエナの目が開いて、小さくつぶやくように俺のことを呼んだんだ――!!
「リエナ! リエナ――!」
良かった!
俺は感極まりながらリエナを強く強く抱きしめた!
「えっと……私、どうして……完全に意識が遠のいていたのに……目の前が暗くなって。ああ私死んじゃうんだなって……。なのになんだか急に身体がポカポカしてきたんです。いったい何があったんでしょうか?」
俺にハグされながら、リエナがキョトンとした様子で尋ねてくる。
「それがな、ドラグレリアがすごい回復薬をくれたんだよ」
「皇竜姫ドラグレリアがですか?」
「ああ。聖剣『ストレルカ』を呼び出して本気の俺と戦わせてくれたお礼だってさ」
俺はいったんハグを解くと、リエナと視線を合わせた。
「あははは……それはいかにいもドラゴン族らしい考え方ですね」
俺と視線を絡ませながらリエナが苦笑する。
まだ少し弱々しかったけど、その頬には少しずつ赤みが差しはじめていた。
もう大丈夫だな。
いつも通りのリエナだ。
「でも本当に良かった。こうやって元気になってくれて、本当に良かったよ。まったく自分の命を代償に聖剣『ストレルカ』を召喚するなんて無茶なことをしやがって……」
「はい……心配かけて申し訳ありませんでした」
「いいや、謝る必要なんてない。謝るのはむしろ俺の方なんだから。苦戦して悪かった、ごめんな。そもそも俺がしっかりしていればリエナに無茶をさせることもなかったんだからさ」
俺はもういてもたってもいられなくなって、再びリエナをギュッと抱きしめた。
そんな俺をリエナも優しく抱き返してくる。
しばらく静かに抱き合ってから、俺たちは立ち上がった。
「助けていただきありがとうございました、皇竜姫ドラグレリア」
ドラグレリアに向かってリエナが頭を下げる。
「なに、大したことではないのじゃよ。ただの見てくれがいいだけの小娘と侮っておったのじゃが、さすがは勇者殿が選んだだけのことはあると感心したのじゃ。褒めてつかわすのじゃ」
「ほんとどこまでも偉そうだよな、お前って……」
「あははは……」
さすがは暴竜ドラグローエンの娘。
皇竜姫って名乗るだけあって偉そうな性格は親譲りだな。
傲岸不遜を地でいくドラグレリアに俺が半分呆れていると、
「それに妾は教えてもらわねばならぬからのぅ」
突然ドラグレリアが奇妙なことを言い出した。
「教えてもらうって何をだよ?」
「それはもちろん愛なのじゃよ」
「……は?」
「愛が強さの源であることを妾はこの戦いで知ったのじゃ。ならば愛が何たるかを知ることが妾が、さらに強くなることへの近道じゃろうて」
「いや、アレはそういうアレじゃないっていうか……」
「そういうわけじゃから勇者殿と小娘――いやもはや小娘と呼ぶのは失礼じゃの。リエナ殿には、是非ともこれから愛がなんたるかを妾に教えてもらいたいのじゃ」
「……はい?」
「愛は素晴らしいのじゃ。愛が世界を救うのじゃ。妾が今もっとも知りたいのは愛、AI、あい、アイなのじゃ♪」
「……嫌だと言ったら?」
「妾は悲しみの余り、暴れる竜の姫となってしまうやもしれぬのぅ……本意ではないのじゃが、なんと悲しいことか……うむ」
「ゆ、勇者様、ここはとりあえず話に乗っておきませんか?」
「でもなぁ」
「それにこの世界で好き勝手されるよりは、目の届くところにいてくれた方がはるかに安心ではありませんか?」
「それはまぁ、たしかに……?」
「それに愛を教えるのは女神アテナイの信仰の一丁目一番地です。愛を求める者を無下にするのは、私の信仰にも大きく影響してしまいますので」
「ま、リエナがそこまで言うなら俺は構わないけどさ」
「うむ、話がまとまったようでなによりじゃ! ではこれからは妾に愛というものをしっかりと教えるのじゃぞ!」
「だからなんでお前はそうも偉そうなんだよ? 人にモノを頼む時くらい下手に出ろよな?」
「あははは……まぁドラゴンですからね……」
とまぁこうして。
皇竜姫ドラグレリアとの戦いは、二転三転した上に命の危機なんかもありながらも。
さらには最後に想像の斜め上の展開を見せたものの。
とりあえず俺もリエナも2人とも無事で幕を閉じたのだった。
俺にはこれからもリエナが必要なんだ!
こんなところで死ぬんじゃない!
祈るような気持ちでリエナの顔を見つめていると、
「……勇者様」
リエナの目が開いて、小さくつぶやくように俺のことを呼んだんだ――!!
「リエナ! リエナ――!」
良かった!
俺は感極まりながらリエナを強く強く抱きしめた!
「えっと……私、どうして……完全に意識が遠のいていたのに……目の前が暗くなって。ああ私死んじゃうんだなって……。なのになんだか急に身体がポカポカしてきたんです。いったい何があったんでしょうか?」
俺にハグされながら、リエナがキョトンとした様子で尋ねてくる。
「それがな、ドラグレリアがすごい回復薬をくれたんだよ」
「皇竜姫ドラグレリアがですか?」
「ああ。聖剣『ストレルカ』を呼び出して本気の俺と戦わせてくれたお礼だってさ」
俺はいったんハグを解くと、リエナと視線を合わせた。
「あははは……それはいかにいもドラゴン族らしい考え方ですね」
俺と視線を絡ませながらリエナが苦笑する。
まだ少し弱々しかったけど、その頬には少しずつ赤みが差しはじめていた。
もう大丈夫だな。
いつも通りのリエナだ。
「でも本当に良かった。こうやって元気になってくれて、本当に良かったよ。まったく自分の命を代償に聖剣『ストレルカ』を召喚するなんて無茶なことをしやがって……」
「はい……心配かけて申し訳ありませんでした」
「いいや、謝る必要なんてない。謝るのはむしろ俺の方なんだから。苦戦して悪かった、ごめんな。そもそも俺がしっかりしていればリエナに無茶をさせることもなかったんだからさ」
俺はもういてもたってもいられなくなって、再びリエナをギュッと抱きしめた。
そんな俺をリエナも優しく抱き返してくる。
しばらく静かに抱き合ってから、俺たちは立ち上がった。
「助けていただきありがとうございました、皇竜姫ドラグレリア」
ドラグレリアに向かってリエナが頭を下げる。
「なに、大したことではないのじゃよ。ただの見てくれがいいだけの小娘と侮っておったのじゃが、さすがは勇者殿が選んだだけのことはあると感心したのじゃ。褒めてつかわすのじゃ」
「ほんとどこまでも偉そうだよな、お前って……」
「あははは……」
さすがは暴竜ドラグローエンの娘。
皇竜姫って名乗るだけあって偉そうな性格は親譲りだな。
傲岸不遜を地でいくドラグレリアに俺が半分呆れていると、
「それに妾は教えてもらわねばならぬからのぅ」
突然ドラグレリアが奇妙なことを言い出した。
「教えてもらうって何をだよ?」
「それはもちろん愛なのじゃよ」
「……は?」
「愛が強さの源であることを妾はこの戦いで知ったのじゃ。ならば愛が何たるかを知ることが妾が、さらに強くなることへの近道じゃろうて」
「いや、アレはそういうアレじゃないっていうか……」
「そういうわけじゃから勇者殿と小娘――いやもはや小娘と呼ぶのは失礼じゃの。リエナ殿には、是非ともこれから愛がなんたるかを妾に教えてもらいたいのじゃ」
「……はい?」
「愛は素晴らしいのじゃ。愛が世界を救うのじゃ。妾が今もっとも知りたいのは愛、AI、あい、アイなのじゃ♪」
「……嫌だと言ったら?」
「妾は悲しみの余り、暴れる竜の姫となってしまうやもしれぬのぅ……本意ではないのじゃが、なんと悲しいことか……うむ」
「ゆ、勇者様、ここはとりあえず話に乗っておきませんか?」
「でもなぁ」
「それにこの世界で好き勝手されるよりは、目の届くところにいてくれた方がはるかに安心ではありませんか?」
「それはまぁ、たしかに……?」
「それに愛を教えるのは女神アテナイの信仰の一丁目一番地です。愛を求める者を無下にするのは、私の信仰にも大きく影響してしまいますので」
「ま、リエナがそこまで言うなら俺は構わないけどさ」
「うむ、話がまとまったようでなによりじゃ! ではこれからは妾に愛というものをしっかりと教えるのじゃぞ!」
「だからなんでお前はそうも偉そうなんだよ? 人にモノを頼む時くらい下手に出ろよな?」
「あははは……まぁドラゴンですからね……」
とまぁこうして。
皇竜姫ドラグレリアとの戦いは、二転三転した上に命の危機なんかもありながらも。
さらには最後に想像の斜め上の展開を見せたものの。
とりあえず俺もリエナも2人とも無事で幕を閉じたのだった。
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