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第五章「プラスとマイナス」
第51話 1枚いくらなのかな?
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「だからマナカちゃん、ぜひぜひ、うちのモデルをやってみませんか?☆ 今なら特別にユウトのスペシャルな写真をプレゼントしましょう☆」
……今なんつった?
「なんだおい、スペシャルな写真って。っていうかいつ撮った。盗撮は犯罪だぞ」
「失礼ですね☆ 盗撮ではありません☆ この前、採寸する時に3Dモデリングの構築用に撮影をしたでしょう☆ その時の写真ですよ☆ データは『害する意図を持った不正な利用』を除いて自由に使える契約だったはずです☆」
「ああ、まぁそんなことも書いてあったような……」
「というわけで完全無欠に合法なパンイチ写真がここに☆」
「ってもう用意してあるのかよ。そんなところで行動力の高さを無駄に発揮してんじゃねーよ。だいたい男のパンイチ写真を貰っていったいどこの誰が喜ぶんだ――なぁ、マナカ?」
俺としてはごく当たり前のことを、ごくごく当たり前に軽く尋ねたつもりだったのだが、
「……」
マナカから返事はなかった。
「マナカ? どうしたんだ?」
「……えっ! あ、なに? ごめん聞いてなかった」
少しぼうっとしていたんだろうか、大げさなくらいにビクンと肩を揺らして、変に驚いた反応をみせたマナカ。
「どうしたんだよ?」
いつもと違う様子に少し心配になったのだが、
「あ、うん、かなり筋肉質で、胸から脇腹にかけてのラインが特に素敵だなと思いました。1枚いくらなのかな?」
「お前はなにを言ってるんだ……?」
「ふぇっ!? あ、いや、その……」
「ふふっ☆ 意外と需要はあったみたいですね☆ せっかくなので、お近づきのしるしにこれは進呈しておきましょう☆ よかったらモデルの件も考えてみてくださいね☆ 写真は他にもありますので☆」
「ほんとですか! ――いえ、えっと、その……持ち帰って前向きに検討いたします……」
「ふふふっ、気長に、でもいいお返事を待っていますね☆」
「博士、頼むから、俺の写真をあまり変なことには使わないでくれよな?」
「お友達の写真を持つことは別段、変なことではありませんし、今は分からなくても結果的にはあなたにとってもプラスなことだと思いますよ?☆ 私はプラスが好きなのです☆」
「……本気で分からん、どういう意味だ」
「ユウトがもう少し大人になれば分かりますよ☆」
博士がマナカに視線を向けながら意味ありげに言った。
「ああもう分かった。よく分からんことがよく分かった。まぁなんだ、マナカなら変なことにはなならないだろうし」
「あ、うん、それはもちろん! 大事に使うから安心して!」
「使う? 写真は飾るか保管するものだろ? 何に使うんだ?」
「はわっ!? あ、いや、その、や、えっと、あのですね……」
急に視線を逸らせて慌てはじめるマナカ。
なぜか太ももをこすり合わせてもじもじしていた。
「女の子には女の子の事情というものがあるのです☆ まったく、女の子の秘密にあれこれ突っ込もうとするなんて野暮ですよ?☆ 別に心配するようなことはなんにもありません☆ もっとマナカちゃんを信頼してどっしり構えなさい☆」
「いや、今のでなぜ俺が悪い流れに……?」
「それが分かるようになって初めて、大人の男というものです☆」
どうにも納得がいかない俺だった。
……今なんつった?
「なんだおい、スペシャルな写真って。っていうかいつ撮った。盗撮は犯罪だぞ」
「失礼ですね☆ 盗撮ではありません☆ この前、採寸する時に3Dモデリングの構築用に撮影をしたでしょう☆ その時の写真ですよ☆ データは『害する意図を持った不正な利用』を除いて自由に使える契約だったはずです☆」
「ああ、まぁそんなことも書いてあったような……」
「というわけで完全無欠に合法なパンイチ写真がここに☆」
「ってもう用意してあるのかよ。そんなところで行動力の高さを無駄に発揮してんじゃねーよ。だいたい男のパンイチ写真を貰っていったいどこの誰が喜ぶんだ――なぁ、マナカ?」
俺としてはごく当たり前のことを、ごくごく当たり前に軽く尋ねたつもりだったのだが、
「……」
マナカから返事はなかった。
「マナカ? どうしたんだ?」
「……えっ! あ、なに? ごめん聞いてなかった」
少しぼうっとしていたんだろうか、大げさなくらいにビクンと肩を揺らして、変に驚いた反応をみせたマナカ。
「どうしたんだよ?」
いつもと違う様子に少し心配になったのだが、
「あ、うん、かなり筋肉質で、胸から脇腹にかけてのラインが特に素敵だなと思いました。1枚いくらなのかな?」
「お前はなにを言ってるんだ……?」
「ふぇっ!? あ、いや、その……」
「ふふっ☆ 意外と需要はあったみたいですね☆ せっかくなので、お近づきのしるしにこれは進呈しておきましょう☆ よかったらモデルの件も考えてみてくださいね☆ 写真は他にもありますので☆」
「ほんとですか! ――いえ、えっと、その……持ち帰って前向きに検討いたします……」
「ふふふっ、気長に、でもいいお返事を待っていますね☆」
「博士、頼むから、俺の写真をあまり変なことには使わないでくれよな?」
「お友達の写真を持つことは別段、変なことではありませんし、今は分からなくても結果的にはあなたにとってもプラスなことだと思いますよ?☆ 私はプラスが好きなのです☆」
「……本気で分からん、どういう意味だ」
「ユウトがもう少し大人になれば分かりますよ☆」
博士がマナカに視線を向けながら意味ありげに言った。
「ああもう分かった。よく分からんことがよく分かった。まぁなんだ、マナカなら変なことにはなならないだろうし」
「あ、うん、それはもちろん! 大事に使うから安心して!」
「使う? 写真は飾るか保管するものだろ? 何に使うんだ?」
「はわっ!? あ、いや、その、や、えっと、あのですね……」
急に視線を逸らせて慌てはじめるマナカ。
なぜか太ももをこすり合わせてもじもじしていた。
「女の子には女の子の事情というものがあるのです☆ まったく、女の子の秘密にあれこれ突っ込もうとするなんて野暮ですよ?☆ 別に心配するようなことはなんにもありません☆ もっとマナカちゃんを信頼してどっしり構えなさい☆」
「いや、今のでなぜ俺が悪い流れに……?」
「それが分かるようになって初めて、大人の男というものです☆」
どうにも納得がいかない俺だった。
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