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―最終章―
第75話 断罪魔槍
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「信じられない! そこにあるはずなのに、しかし存在していないなんて! 《同位的不存在》――世界からずれた存在というわけか!」
「必殺の《極・遊星乱舞》が効かなかったってのに、まるで欲しがってた玩具を買ってもらった子供みたいにはしゃぎやがって」
「はしゃぎもするさ! もはや、もはやこれは神の領域じゃあないか! あの時も――4年前も! こうやって君が世界の理の外にいたというのなら! 我が探知しえなかったも道理というものよ!」
本当に《蒼混じりの焔》は強者と戦うことを――強者をのり越えてさらに強くなることだけを、そのことだけを追い求めた《想念獣》なんだな――。
強くなる。
ただそれだけのために、たった一人で戦い続けてきたこいつはなんて――、
「なんて憐れなヤツだ――」
だから俺が、今ここでこの憐れな《想念獣》を終らせてやる――。
「だがしかし――強大な力というものは、同時に相応の代償を必要とするはずだ。それほどの力ならば身体への負担、消耗も尋常ではないはずだ。いったいどうやってその代償を支払っているのか――?」
《蒼混じりの焔》の蒼炎の眼が、俺の全てを読み取ろうとクワッと見開かれた。
「――そうか、そういうことか! 消耗したそばから回復しているのか! 自分を核にして黒猫と不死鳥、二つの力を繋げているのか! 素晴らしい、どこまでも素晴らしいぞ、剣部の末裔よ!」
「言いたいことはそれだけか? なら、そろそろ終わりにしようぜ」
「いいだろう、もはやこれほどの強者が相手なのだ。こちらも全ての力を振り絞るよりあるまいて――! 究極最大の奥義でもってこたえようぞ! 回復の間もないほどの超越的な一撃でもって、神の領域をも我は超えてみせようぞぉっ!!」
刹那、《蒼混じりの焔》を中心に膨大な力が圧倒的な密度で持って凝縮され始めた。
足が思わず止まってしまいそうになるほどの、ひりつくような強烈なプレッシャーだ。
《蒼混じりの焔》の力がどんどんと圧縮されてゆき、一本の長大な槍となって顕現する。
「受けてみよ――! 高圧縮した《想念》を超速でもって投擲する我が最終奥義を!」
長槍を掴んだ《蒼混じりの焔》が大きく振りかぶった。
「弱さとは即ち罪なのだ。我は誰よりも何者よりも強くあらねばなならない! ただそれこそが我のレーゾンデートル、存在証明! 最強たる我が最強たり続けるために! あまねく全ての最強を、神すらも惰弱なりしと断罪せん――!」
「ユウトこっちも行くよ――!」
「ああ――!!」
その言葉とともに俺は一気に間合いを詰めてゆく――!
「爆砕せよ、《断罪魔槍》!」
渾身の力で持って投擲され、超速飛翔する長大な投げ槍が、間合いを詰める俺にまっこう直撃する――!
しかし、
「無駄だ――!」
その、高密度の《想念》で編まれた投擲奥義でさえもが、欠片の可能性もなく俺をすり抜けてゆく――!
《同位的不存在》、在りながらにしてここに在らず。
これが世界の理すら欺くクロという《想念》の力だ!
「物量でダメなら高密度の一撃ならってか? あのな、お前が言ったんだぜ? こいつはもはや神の領分だってな。なら――勝ちたきゃせめて、片足くらいは神の領分に突っ込んでから言ってみろや――!」
既に俺は《蒼混じりの焔》を打撃圏内に捕えていた。
「さぁ、いい加減この物語にもケリをつけようじゃないか――」
「必殺の《極・遊星乱舞》が効かなかったってのに、まるで欲しがってた玩具を買ってもらった子供みたいにはしゃぎやがって」
「はしゃぎもするさ! もはや、もはやこれは神の領域じゃあないか! あの時も――4年前も! こうやって君が世界の理の外にいたというのなら! 我が探知しえなかったも道理というものよ!」
本当に《蒼混じりの焔》は強者と戦うことを――強者をのり越えてさらに強くなることだけを、そのことだけを追い求めた《想念獣》なんだな――。
強くなる。
ただそれだけのために、たった一人で戦い続けてきたこいつはなんて――、
「なんて憐れなヤツだ――」
だから俺が、今ここでこの憐れな《想念獣》を終らせてやる――。
「だがしかし――強大な力というものは、同時に相応の代償を必要とするはずだ。それほどの力ならば身体への負担、消耗も尋常ではないはずだ。いったいどうやってその代償を支払っているのか――?」
《蒼混じりの焔》の蒼炎の眼が、俺の全てを読み取ろうとクワッと見開かれた。
「――そうか、そういうことか! 消耗したそばから回復しているのか! 自分を核にして黒猫と不死鳥、二つの力を繋げているのか! 素晴らしい、どこまでも素晴らしいぞ、剣部の末裔よ!」
「言いたいことはそれだけか? なら、そろそろ終わりにしようぜ」
「いいだろう、もはやこれほどの強者が相手なのだ。こちらも全ての力を振り絞るよりあるまいて――! 究極最大の奥義でもってこたえようぞ! 回復の間もないほどの超越的な一撃でもって、神の領域をも我は超えてみせようぞぉっ!!」
刹那、《蒼混じりの焔》を中心に膨大な力が圧倒的な密度で持って凝縮され始めた。
足が思わず止まってしまいそうになるほどの、ひりつくような強烈なプレッシャーだ。
《蒼混じりの焔》の力がどんどんと圧縮されてゆき、一本の長大な槍となって顕現する。
「受けてみよ――! 高圧縮した《想念》を超速でもって投擲する我が最終奥義を!」
長槍を掴んだ《蒼混じりの焔》が大きく振りかぶった。
「弱さとは即ち罪なのだ。我は誰よりも何者よりも強くあらねばなならない! ただそれこそが我のレーゾンデートル、存在証明! 最強たる我が最強たり続けるために! あまねく全ての最強を、神すらも惰弱なりしと断罪せん――!」
「ユウトこっちも行くよ――!」
「ああ――!!」
その言葉とともに俺は一気に間合いを詰めてゆく――!
「爆砕せよ、《断罪魔槍》!」
渾身の力で持って投擲され、超速飛翔する長大な投げ槍が、間合いを詰める俺にまっこう直撃する――!
しかし、
「無駄だ――!」
その、高密度の《想念》で編まれた投擲奥義でさえもが、欠片の可能性もなく俺をすり抜けてゆく――!
《同位的不存在》、在りながらにしてここに在らず。
これが世界の理すら欺くクロという《想念》の力だ!
「物量でダメなら高密度の一撃ならってか? あのな、お前が言ったんだぜ? こいつはもはや神の領分だってな。なら――勝ちたきゃせめて、片足くらいは神の領分に突っ込んでから言ってみろや――!」
既に俺は《蒼混じりの焔》を打撃圏内に捕えていた。
「さぁ、いい加減この物語にもケリをつけようじゃないか――」
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