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―最終章―
第76話 《紅蓮螺旋槍》
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「ふっ、ふふっ、ふはははははは! 実に素晴らしい力だ! だがしかし、すべては我の計算通りよ!」
「なに――?」
「いくら即座に回復できようとも、それほどの力を全くの隙もなく連発するのは至難の業だ! 使い終わりには必ず技後の硬直、ラグが生まれる! そのタイミング――《同位的不存在》から脱し、攻撃するために再び世界に存在を確定させた、まさに今、この瞬間でならば! 我の攻撃も通るは道理よ!」
――ほんと、こいつは色んな意味で最強だな。
純粋なスペックの高さだけでなく、よく俺のことを観察して策を練っていやがる。
ああそうだ、全くもってその通りだ。
クロの力は使い終わってから再装填するまでに、わずかな空白が生じる。
そして世界からずれたままでは、こちらからも攻撃ができない。
「俺が攻撃のために《同位的不存在》を解除した瞬間をねらって、乾坤一擲の大勝負に打って出たわけだ」
やれやれまったく。
「最終奥義《断罪魔槍》ですら、お前にとってはこの最後の局面を導くための、布石に過ぎなかったってわけか」
《蒼混じりの焔》。
純粋なまでに強さを求めた――求め続けた、まさに強さの化身とも言うべき《最強》の《想念獣》。
この異常ともいえる勝利への執着は、敵ながらあっぱれという他はないだろう。
「でも、今の俺なら超えられる――いや、越えられないはずがない!」
さっきまでの俺はちっぽけな自分一人だけで戦っていた。
苦楽を共にしたパートナーの力も満足に使いこなせず。
守ると誓ったはずのマナカのことを考えもせず。
自分勝手に己のことだけ考えて、結果敗北した。
でも、今は違う――!
「勝つよ、ユウト!」
最強のパートナーが側にいて。
「ユウトくん、いっけーーっっ!!」
そしてこうやって、熱い想いが、背中を押してくれる大切な人の声が、今の俺にはあるのだから――!
「はぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!!!!」
決意を込めた俺の裂帛の気合に呼応するように、今までで一番の尋常ならざる膨大な力がマナカから俺へと流れ込んでくる――!
「最強を求めし憐れな獣よ、さぁ終わりの時間だ」
俺の中に赤く赤く燃え盛る、あまねく全てを飲み干す一つの太陽が生まれ落ちる――!
「来るがよい、神の領域に足を踏み入れし剣部の末裔よ――」
がっちりと両手のひらを組んだ《蒼混じりの焔》が上体を引き絞った。
必殺の叩きつけ《流星落》の構えだ。
対するは、こちらも必殺の《螺旋槍》。
一度は勝敗を決したはずの互いの必殺技が、再び真正面から相見える――!
けどな――!
「クロがいて、マナカがいて、そして俺がいるんだ――!」
右足で強烈に大地を踏み込んだ。
立ち上がる反発力を、即座に横回転ベクトルへと変換していく。
わずかな溜めを連鎖させ、うねり理論で力を増幅。
そこにクロの持つ《想念》を加えることで、強大な力の源を作り出してゆく――!
ここまでの工程はただの《螺旋槍》と全く同じだ。
そしてここからが、違う――!
マナカから流れてくる大河のごとき紅蓮の波濤を、俺とクロの力に上乗せてしてゆく――!
「受けてみろ、これが正真正銘、最後の一撃だ――!」
俺と、クロと、マナカの。
3つの力を束ねた三位一体の渾身の一撃を、今解き放つ――!
「必滅奥義――! 《紅蓮螺旋槍》!」
「なに――?」
「いくら即座に回復できようとも、それほどの力を全くの隙もなく連発するのは至難の業だ! 使い終わりには必ず技後の硬直、ラグが生まれる! そのタイミング――《同位的不存在》から脱し、攻撃するために再び世界に存在を確定させた、まさに今、この瞬間でならば! 我の攻撃も通るは道理よ!」
――ほんと、こいつは色んな意味で最強だな。
純粋なスペックの高さだけでなく、よく俺のことを観察して策を練っていやがる。
ああそうだ、全くもってその通りだ。
クロの力は使い終わってから再装填するまでに、わずかな空白が生じる。
そして世界からずれたままでは、こちらからも攻撃ができない。
「俺が攻撃のために《同位的不存在》を解除した瞬間をねらって、乾坤一擲の大勝負に打って出たわけだ」
やれやれまったく。
「最終奥義《断罪魔槍》ですら、お前にとってはこの最後の局面を導くための、布石に過ぎなかったってわけか」
《蒼混じりの焔》。
純粋なまでに強さを求めた――求め続けた、まさに強さの化身とも言うべき《最強》の《想念獣》。
この異常ともいえる勝利への執着は、敵ながらあっぱれという他はないだろう。
「でも、今の俺なら超えられる――いや、越えられないはずがない!」
さっきまでの俺はちっぽけな自分一人だけで戦っていた。
苦楽を共にしたパートナーの力も満足に使いこなせず。
守ると誓ったはずのマナカのことを考えもせず。
自分勝手に己のことだけ考えて、結果敗北した。
でも、今は違う――!
「勝つよ、ユウト!」
最強のパートナーが側にいて。
「ユウトくん、いっけーーっっ!!」
そしてこうやって、熱い想いが、背中を押してくれる大切な人の声が、今の俺にはあるのだから――!
「はぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!!!!」
決意を込めた俺の裂帛の気合に呼応するように、今までで一番の尋常ならざる膨大な力がマナカから俺へと流れ込んでくる――!
「最強を求めし憐れな獣よ、さぁ終わりの時間だ」
俺の中に赤く赤く燃え盛る、あまねく全てを飲み干す一つの太陽が生まれ落ちる――!
「来るがよい、神の領域に足を踏み入れし剣部の末裔よ――」
がっちりと両手のひらを組んだ《蒼混じりの焔》が上体を引き絞った。
必殺の叩きつけ《流星落》の構えだ。
対するは、こちらも必殺の《螺旋槍》。
一度は勝敗を決したはずの互いの必殺技が、再び真正面から相見える――!
けどな――!
「クロがいて、マナカがいて、そして俺がいるんだ――!」
右足で強烈に大地を踏み込んだ。
立ち上がる反発力を、即座に横回転ベクトルへと変換していく。
わずかな溜めを連鎖させ、うねり理論で力を増幅。
そこにクロの持つ《想念》を加えることで、強大な力の源を作り出してゆく――!
ここまでの工程はただの《螺旋槍》と全く同じだ。
そしてここからが、違う――!
マナカから流れてくる大河のごとき紅蓮の波濤を、俺とクロの力に上乗せてしてゆく――!
「受けてみろ、これが正真正銘、最後の一撃だ――!」
俺と、クロと、マナカの。
3つの力を束ねた三位一体の渾身の一撃を、今解き放つ――!
「必滅奥義――! 《紅蓮螺旋槍》!」
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