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異世界転生 25日目
第512話 登場! 神滅覇王まん!!
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サーシャと巫女エルフちゃんの嬉れし恥ずかし育乳レッスンを観察した翌朝。
今日も今日とて、快適な目覚めをもたらす日常系A級チート『おはよう朝ごはん』によって気持ちよく目覚めた俺は、朝ごはんを食べるために居間に行ったんだけど――、
「な、なんだこれはっっっ!!!!?????????」
居間に着いて早々、俺は素っ頓狂な声を上げてしまった。
というのも、だ――、
「いやほんと、なにこれっ!!??????」
俺の視線の先――食卓の上には『あるもの』が、さもそこにあるのが当たり前であるかのごとくどーん!と鎮座していたからだ。
俺がいったい何に対してそんなに驚いてしまったかというと――、
「なんだこの全裸男の焼き印が押された謎のまんじゅうはよぉっっっっ!!??」
そんな慌てふためく俺の疑問に答えてくれたのは、俺よりわずかに遅れて入ってきたサーシャだった。
あれ、いつも早起きのサーシャが俺より遅く起きてくるのは珍しいな……ああ、昨日の夜マッサージしてもらって、気持ちよくて寝すぎちゃったのか。
どことなくいつもより肌がつやつやしている気もするね、ふふっ。
いやまぁそれはそれとしてだ。
「なんだと申しますと『《神滅覇王》マナシロ・セーヤまん』ですわよ?」
「はいぃっっ?」
これが!?
謎のイケメン全裸男が爽やかスマイルを浮かべた焼き印がほどこされたこのまんじゅうが、『《神滅覇王》まん』だと!?
「ふふっ、実に素晴らしい出来栄えでしょう? トラヴィス商会が総力を挙げて作り上げ、数日前から大々的に販売を始めましたの。すでに日販7000個の売り上げを達成し、購入者の評価も上々。口コミが口コミを呼んで早くも東の辺境きっての人気商品となっておりますのよ?」
「なん……だと……!?」
サーシャの説明に俺は驚きのあまり言葉を失っていた。
だってそうでしょ!?
この変態全裸男のまんじゅうが、世の皆さん方に幅広く受け入れられてバカ売れしちゃっているんだよ!?
すみません、意味が分からないので日本語でお願いします!!
「特にこの焼き印の精緻さときたら、見事の一言に尽きますわ。セーヤ様が惚れ惚れして驚きのあまり言葉が出なくなってしまう気持ちも分かりますの」
「1ミクロンも惚れ惚れしてねーよ、むしろこれが売れちゃっていることにドン引きしてるわ」
「実はですね、ココさんのツテで凄腕の彫金師と巡り合えましたの。獣人族は手先が器用とは聞き及んではおりましたが、まさかこれほどの巧みの技術を持っているとはわたくしも思いもよりませんでしたわ。こたびの素晴らしい出会いに感謝ですわね」
「お願いです、少しでいいので俺の話も聞いてくれると嬉しいな……」
確かに凄い技術なのは認めるよ?
でも技術は問題ではないというか、全裸の変態男というデザイン(イケメンすぎて似てないどころか面影すらないけど間違いなく俺)が大問題なのではないでしょうか?
しかもである。
まんじゅう9個入りの外箱にはご丁寧にもパッケージイラストが描かれていて、それが、
「ハヅキが描いた俺の色えんぴつアートだと……!? しかも、くっ、上半身裸で謎のカメラ目線を向けながら、光り輝く黄金の剣を振るっている……! そして相変わらずめっちゃ上手い!」
「うにゅ、じしんさく」
俺がきてからずっとまんじゅうを食べてたハヅキ画伯が、俺を見てにっこり微笑み胸を張った。
今日も今日とて、快適な目覚めをもたらす日常系A級チート『おはよう朝ごはん』によって気持ちよく目覚めた俺は、朝ごはんを食べるために居間に行ったんだけど――、
「な、なんだこれはっっっ!!!!?????????」
居間に着いて早々、俺は素っ頓狂な声を上げてしまった。
というのも、だ――、
「いやほんと、なにこれっ!!??????」
俺の視線の先――食卓の上には『あるもの』が、さもそこにあるのが当たり前であるかのごとくどーん!と鎮座していたからだ。
俺がいったい何に対してそんなに驚いてしまったかというと――、
「なんだこの全裸男の焼き印が押された謎のまんじゅうはよぉっっっっ!!??」
そんな慌てふためく俺の疑問に答えてくれたのは、俺よりわずかに遅れて入ってきたサーシャだった。
あれ、いつも早起きのサーシャが俺より遅く起きてくるのは珍しいな……ああ、昨日の夜マッサージしてもらって、気持ちよくて寝すぎちゃったのか。
どことなくいつもより肌がつやつやしている気もするね、ふふっ。
いやまぁそれはそれとしてだ。
「なんだと申しますと『《神滅覇王》マナシロ・セーヤまん』ですわよ?」
「はいぃっっ?」
これが!?
謎のイケメン全裸男が爽やかスマイルを浮かべた焼き印がほどこされたこのまんじゅうが、『《神滅覇王》まん』だと!?
「ふふっ、実に素晴らしい出来栄えでしょう? トラヴィス商会が総力を挙げて作り上げ、数日前から大々的に販売を始めましたの。すでに日販7000個の売り上げを達成し、購入者の評価も上々。口コミが口コミを呼んで早くも東の辺境きっての人気商品となっておりますのよ?」
「なん……だと……!?」
サーシャの説明に俺は驚きのあまり言葉を失っていた。
だってそうでしょ!?
この変態全裸男のまんじゅうが、世の皆さん方に幅広く受け入れられてバカ売れしちゃっているんだよ!?
すみません、意味が分からないので日本語でお願いします!!
「特にこの焼き印の精緻さときたら、見事の一言に尽きますわ。セーヤ様が惚れ惚れして驚きのあまり言葉が出なくなってしまう気持ちも分かりますの」
「1ミクロンも惚れ惚れしてねーよ、むしろこれが売れちゃっていることにドン引きしてるわ」
「実はですね、ココさんのツテで凄腕の彫金師と巡り合えましたの。獣人族は手先が器用とは聞き及んではおりましたが、まさかこれほどの巧みの技術を持っているとはわたくしも思いもよりませんでしたわ。こたびの素晴らしい出会いに感謝ですわね」
「お願いです、少しでいいので俺の話も聞いてくれると嬉しいな……」
確かに凄い技術なのは認めるよ?
でも技術は問題ではないというか、全裸の変態男というデザイン(イケメンすぎて似てないどころか面影すらないけど間違いなく俺)が大問題なのではないでしょうか?
しかもである。
まんじゅう9個入りの外箱にはご丁寧にもパッケージイラストが描かれていて、それが、
「ハヅキが描いた俺の色えんぴつアートだと……!? しかも、くっ、上半身裸で謎のカメラ目線を向けながら、光り輝く黄金の剣を振るっている……! そして相変わらずめっちゃ上手い!」
「うにゅ、じしんさく」
俺がきてからずっとまんじゅうを食べてたハヅキ画伯が、俺を見てにっこり微笑み胸を張った。
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