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異世界転生 25日目
第513話 ありがとう不労所得
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「これまた素晴らしいイラストをパッケージに迎え入れたと自負しておりますわ。衆目を集めてやまないこのイラストのおかげで、特に口コミに定評のある若い女性層から絶大な人気を誇っておりますの」
「なんかもうツッコミ入れるのが疲れてきたんだけど……こういうの、付加価値をつけるって言うんだよね……まぁ売れてるのは良いことだ……」
なにせ月末には売上の5%がロイヤリティとなって俺の懐に入ってくるのである。
既に1日7000個売れていて、1個100スプリト(1スプリト=1円)だから、売り上げは1日70万だろ?
一月だと2100万になって、その5%……くくくっ、なにもせずに月に100万の不労所得が入ってくる計算だ!
ならば少々のイメージダウンなぞどうということはない、甘んじて受け入れようではないか……!
夢の不労所得と、東の辺境における著しいイメージダウンを天秤にかけ――俺は前者をとることにした。
働かずに入るお金ほど素敵なものはないからね!
ありがとう不労所得!
――だがしかし喜んだのもつかの間、話はそれだけでは終わらなかった。
「あまりに評判が良いので、いずれは帝都での販売もと考えておりますの」
サーシャがそんな突拍子もないことを言いだしたのだ。
「帝都で……だと……? 1000万人の大経済圏でこの変態全裸まんじゅうが売られてしまうの……? いやでも帝都ではトラヴィス商会は有名じゃないんだろ? そう簡単には売れないんじゃないか?」
ここ東の辺境でこそトラヴィスは未就学児童でも知っている有名商会だけど、帝都ではまだまだ一地方商会のはずだ。
それを踏まえればおそらく遠い将来の話に違いない――俺はほっと胸をなでおろしたんだけど、
「それでしたらご安心を。帝都三大商会の一つスコット=マシソン商会が先日、正式にトラヴィス商会の傘下に入りましたの。その販路を使わせていただこうかと思っておりますわ」
「スコット=マシソン商会ってあれか、シロガネの姉妹を誘拐してたとこだよな」
トラヴィス商会を乗っ取って成長著しい東の辺境の経済圏をまるごと手に入れようと姦計を巡らせて――しかしこの俺の正義の前に返り討ちにあったのだ!
《神滅覇王》であるこの麻奈志漏誠也の前にね!
確か事後処理でクリスさんが「落とし前を付けさせて参ります」とかそんなことを言って乗り込んでいったはずだ……はずなんだけど、
「傘下ね……うん」
何があったのかな。
何かあったんだろうな。
「交渉はクリスに一任しておりましたので、わたくしは簡単な事後報告しか受けておりませんが、悪政で名高い東の辺境伯モレノを皇帝陛下直々の勅命を受けた《聖処女騎士団》団長ナイア様と共に討った、《王竜を退けし者》の二つ名を持つ《神滅覇王》マナシロ・セーヤの名を出した途端――」
「出した途端……?」
ご、ごくり。
「幹部一同、お取り潰しだけはどうかお許し願えませんかと、皇帝陛下とセーヤ様のご威光の前に、ただただ泣いて許しを請い続けたそうですわ」
「……」
それって脅迫しちゃってない……?
そんなことして大丈夫なの……?
よし、今のは聞かなかったことにしよう。
「なんかもうツッコミ入れるのが疲れてきたんだけど……こういうの、付加価値をつけるって言うんだよね……まぁ売れてるのは良いことだ……」
なにせ月末には売上の5%がロイヤリティとなって俺の懐に入ってくるのである。
既に1日7000個売れていて、1個100スプリト(1スプリト=1円)だから、売り上げは1日70万だろ?
一月だと2100万になって、その5%……くくくっ、なにもせずに月に100万の不労所得が入ってくる計算だ!
ならば少々のイメージダウンなぞどうということはない、甘んじて受け入れようではないか……!
夢の不労所得と、東の辺境における著しいイメージダウンを天秤にかけ――俺は前者をとることにした。
働かずに入るお金ほど素敵なものはないからね!
ありがとう不労所得!
――だがしかし喜んだのもつかの間、話はそれだけでは終わらなかった。
「あまりに評判が良いので、いずれは帝都での販売もと考えておりますの」
サーシャがそんな突拍子もないことを言いだしたのだ。
「帝都で……だと……? 1000万人の大経済圏でこの変態全裸まんじゅうが売られてしまうの……? いやでも帝都ではトラヴィス商会は有名じゃないんだろ? そう簡単には売れないんじゃないか?」
ここ東の辺境でこそトラヴィスは未就学児童でも知っている有名商会だけど、帝都ではまだまだ一地方商会のはずだ。
それを踏まえればおそらく遠い将来の話に違いない――俺はほっと胸をなでおろしたんだけど、
「それでしたらご安心を。帝都三大商会の一つスコット=マシソン商会が先日、正式にトラヴィス商会の傘下に入りましたの。その販路を使わせていただこうかと思っておりますわ」
「スコット=マシソン商会ってあれか、シロガネの姉妹を誘拐してたとこだよな」
トラヴィス商会を乗っ取って成長著しい東の辺境の経済圏をまるごと手に入れようと姦計を巡らせて――しかしこの俺の正義の前に返り討ちにあったのだ!
《神滅覇王》であるこの麻奈志漏誠也の前にね!
確か事後処理でクリスさんが「落とし前を付けさせて参ります」とかそんなことを言って乗り込んでいったはずだ……はずなんだけど、
「傘下ね……うん」
何があったのかな。
何かあったんだろうな。
「交渉はクリスに一任しておりましたので、わたくしは簡単な事後報告しか受けておりませんが、悪政で名高い東の辺境伯モレノを皇帝陛下直々の勅命を受けた《聖処女騎士団》団長ナイア様と共に討った、《王竜を退けし者》の二つ名を持つ《神滅覇王》マナシロ・セーヤの名を出した途端――」
「出した途端……?」
ご、ごくり。
「幹部一同、お取り潰しだけはどうかお許し願えませんかと、皇帝陛下とセーヤ様のご威光の前に、ただただ泣いて許しを請い続けたそうですわ」
「……」
それって脅迫しちゃってない……?
そんなことして大丈夫なの……?
よし、今のは聞かなかったことにしよう。
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