生贄傷物令息は竜人の寵愛で甘く蕩ける

てんつぶ

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お目が高い

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 地上にいる人間たちが、空飛ぶ竜を見上げ指さしている様子が見える。
 それは神竜教では神とされている竜であり、エヴィルという名であり、カラヒの番いだ。硬い鱗を持つエヴィルが咥える籠に乗って、今カラヒはパスカ王国のミラー伯爵領の上空にいた。
「エヴィル様、そろそろデス~」
 ミヤの声が後ろの方から聞こえる。主大陸にあるエヴィルの城を出てから半日、あっという間に伯爵領の端が見えてきた。
 ミヤも大鳥の姿に変化しているものの、さすが竜と同じ速度で飛ぶことは難しいようで、エヴィルに力を付与されてようやく同等の速度でいられるらしい。
 竜の翼が大きく羽ばたくたびに、恐ろしい速度で風景が変わっていくのだ。以前は恐らくカラヒを気遣って、ずいぶん速度を落として飛んでいたのだと理解する。
 だがその速度の割に、カラヒが浴びる風圧は少なかった。これはエヴィルの持つ特別な力の一つだと、ミヤに教えてもらっていた。エヴィルは自分を神ではないと言っていたが、竜の姿を持ち精霊を使役する上、カラヒの傷まで元通りにしたのだ。エヴィルが神でないのなら、一体なんなのだろうと考えてしまう。だが本人が否定していることを、周囲が無理矢理押しつけるのもおかしな話だ。エヴィルがそう否定するのならば、それを受け入れる方が大切だろう。
 恋心で揺れ動き、不安定だった思いがすっかり落ち着いていることをカラヒは自覚する。だがそれと同時に腹の奥の方がざわざわと蠢くようで、酷く落ち着かない気持ちにもさせられていた。原因は分かっている。
 かつての自分自身がいたこの土地が、辛い記憶が、感情を揺さぶってくるのだ。
「カラヒ様も、計画通りにお願いしますネ」
「分かった」
 義兄であるバナスアット伯爵の悪事を暴くため、カラヒはこうして再びこの地へやってきた。道中教わったミヤの計画は、カラヒの動きが何より重要だ。カラヒは自分のみぞおちに力を込め、大きく息を吐き出す。
 眼下に広がる景色の中に、一際広大な敷地を有する豪邸が現れる。伯爵邸だ。屋敷の裏側に広がる林の中には、カラヒの記憶通り、ぽっかりと開いた場所がある。
「降りてくだサイ!」
 大きく旋回するミヤと別れ、エヴィルはゆっくりと伯爵邸の敷地内へと降りていく。地上からは、悲鳴にも似た叫び声がいくつも耳に飛び込んできた。かつてカラヒが神殿で命を狙われた時に、腰を抜かしてへたりこんでいた神官や伯爵夫人を思い出す。竜が地上に降り立つというのは、それくらい異例のことなのだ。
 地上が目と鼻の先にある。その瞬間、カラヒの身体が乗っていた籠から離れ、ふわりと浮いた。
「エヴィル……!」
 そして急激な落下。空から叩きつけられる地面を恐れて、カラヒは無我夢中で叫ぶ。だがその心配をよそに、カラヒの身体は見えない何かに支えられるようにゆっくりと落ちていく。
「カラヒ、大丈夫だ」
 いつの間にか人間の姿へ変わっていたエヴィルの長い腕が、カラヒを難なく受け止めた。赤の総刺繍が入った長丈の服が揺れる。
 竜の身体では小回りが利かないと聞かされていたが、まさか上空でエヴィルが身体を変化させるとは想定していなかった。地面に足を着けてからもカラヒの膝は笑っていた。
「す、すみません。ちょっと待ってください」
 人が集まる前より先に温室に行かなければならないのに、身体が震えてしまってうまく歩けない。そんなカラヒの身体をエヴィルが軽々と抱き上げる。
「いやじゃなかったら、おれが連れて行く。場所を教えてくれ」
 成人男性として、まるで姫のように扱われてしまうのは恥ずかしかった。だがそれよりも今は時間が惜しい。決してエヴィルの腕の中が心地良いからではないのだと自分に言い訳をして、カラヒはそのまま温室への道のりを案内した。
 エヴィルと共に降り立った場所は、伯爵邸の裏手にあたる林の中だ。正門側の庭は開けていて人が多く集まるため、竜の巨体が現れればすぐに見つかってしまう。そのため一度林の中に降りたように装い、人間の姿へと変化して人目を避け温室へと向かう算段だ。
 案の定、屋敷の方から人の声がする。神竜が降り立ったとでも騒いでいるのだろう。人が集まりやすい方角を避け、カラヒを軽々と抱えたエヴィルが走る。
 伯爵邸の東側に置かれた、巨大な温室の屋根が見えた。平民にはまだ貴重なガラスや鉄材がふんだんに使われていて、この場だけでも伯爵家の財力を誇示しているようだ。
 しかしこの温室の中にあるものは、ご令嬢が喜びそうな花などではない。人々を狂わせる毒薬の元となる植物――ウイーラが育てられている。そしてかつてそのウイーラの世話をしていたのは他でもない、カラヒだ。
 横開きのガラス扉の前に立つ頃には、カラヒも落ち着いて一人で歩けるようになっていた。降り立った地面を二度、踏みしめる。カラヒはエヴィルと視線を合わせ、二人で深く頷いた。
 開けた温室の中からは、湿った暖かい空気が流れ出た。整然と並ぶ畝の上には、先が二股に分かれた葉が生い茂る。
「エヴィル、これってやっぱり……」
「ああ、ウイーラだ」
 葉を摘んだエヴィルの目が鋭くなる。直接的ではないにせよ、かつてのカラヒを死に追いやった原因だ。エヴィルの手が、まだ柔らかい茎を折る。軽い音がして、周囲にウイーラの甘い匂いが広がった。
「これが毒物になるなんて思ってもいませんでした」
「正しく使えば鎮痛剤になる。だが人間は、すぐにこれを悪用する」
 実際、バナスアットはこれを使って巨額の富を手に入れているに違いない。そしてこの葉のせいで、一つの国がまた滅びようとしている。
 世界的に禁止されていたはずのこの葉を、どうやってバナスアットが入手したのかは分からないが、これをこのままここで育てさせるわけにはいかない。カラヒは手折った幹をいくつか腕に抱え、エヴィルの手を引いた。
「エヴィル、急ぎましょう。人が来る前に大神殿に証拠を持って――」
 だが入り口側へ振り返った途端、カラヒの動きが止まる。温室の唯一の出入り口であるその扉の前には、嫌になるほど見覚えのある人物が品良く立っていた。男は滑らかな外套を肩に掛け、クイと眼鏡を押し上げる。
「お帰りなさい、カラヒ。遅かったですね? 神竜様に食われたと聞きましたが、私は生きていると信じていましたよ」
 優雅にそう告げるのは、カラヒの義兄であり現伯爵家当主。
「バナスアット、様」
 なくなったはずの火傷痕が疼くようだ。穏やかそうに見える男の内側にある異常さを、カラヒは嫌というほど知っている。小さく震える肩を、エヴィルが大きな手で抱き寄せた。
「行こう、カラヒ」
 エヴィルはカラヒを促し、堂々とバナスアットの隣を通り過ぎようとした。しかしそれを許すバナスアットではない。片腕を緩く上げ、カラヒの行く道を塞ぐ。
「駄目じゃないですかカラヒ。家出をした挙げ句、どこの馬の骨とも知らない男を屋敷に引き入れては。私に嫉妬させたいのですか?」
 一瞬で、カラヒの腕をバナスアットの手がきつく握る。穏やかなのは言葉だけで、その握力には言いようのない強い怒りが滲んでいた。眼鏡の奥に滲む憤怒がカラヒを射貫く。
「使用人たちが神竜様が現れたと騒いでいました。カラヒを返しに来てくれたのだと、私の祈りが通じたのだと確信して、こうして二人の思い出の場所に来たのは正解でした。わざわざ大神殿に文句を言った甲斐がありましたよ。私の運命。ああ、付けた私の所有印は消えてしまったんですか? 何度でも付け直しましょう」
 バナスアットは歌うように恐ろしいことを言う。消えた火傷痕は、カラヒを縛る鎖だった。だが抵抗しようにも、長く植え付けられたこの男への恐怖からカラヒの身体は動かない。
「ねえカラヒ――うっ!」
 だが僅か一瞬、顔の前で強い光が弾け、バナスアットの指先が不意に離れた。彼の指先から溢れた血が、地面にしたたり落ちる。その痛みを庇うかのように、バナスアットはカラヒから距離を取る。
「カラヒに、触れるな」
「エヴィル……」
 突然バナスアットが怪我した原因は分からないが、やったのはエヴィルだろう。竜は独占欲が強い、そう言っていたのはミヤの孫であるリンだった。
 カラヒの身体を自分の後ろに隠し、エヴィルはバナスアットに対峙した。
「おやおや、間男登場、でしょうか。浮気はいけませんよカラヒ」
 軽い物言いで、バナスアットはエヴィルの神経を逆立てる。普段表情を変えないエヴィルの顔に青筋が立った。バナスアットはどうやらエヴィルが何者なのか、気付いていない。
「カラヒの傷跡は、お前が付けたものか」
「ええ。そうですよ。知らなかったんですか? カラヒにも周囲にも、私のモノだとしっかり分からせてやったんです。貴方のような勘違いした男が現れてしまわないようにね」
 誰がお前のものだ――カラヒがそう叫ぶより先に、バナスアットは後方のガラス扉まで弾け飛んだ。
「は、はは。乱暴ですね。ですが僥倖。この国で伯爵である私に手を上げて無事でいられるとでも? 邪魔な父も母も殺した今となっては、国内で私を止められる人物はそう多くありませんよ」
 伯爵夫妻を殺した。両親殺害を自白することも、この男にとっては大した感慨もない。父親は伯爵という身分を手に入れるために、そして母親はカラヒを生贄として殺そうと画策したことを知ったためだろう。そうしてバナスアットは、自分の利益のためだけに生きてきたのだ。
 余裕めいた笑みを作るバナスアットの口の端に血が滲む。眼鏡は割れ、恐らく身体が痛むはずだ。血を拭いながらも憎まれ口を叩けるのだからこの男は恐ろしい。
「なぜお前はウイーラを栽培した? 持っていることすら禁止されているだろう」
「おや、貴方はこの葉が目的でここに来たのですか。お目が高いですね。これは適量であれば気持ちを高揚させ疲れが吹き飛ぶ良い薬になるのです。ただそうですね、過度に吸引した場合はその効果に依存して、いくら高くても買う……いいお客さんを作る薬でもあります。ご存じですか?」
 射殺さんばかりに睨み付けるエヴィルを前に、バナスアットは淡々と罪の告白をする。誤魔化すこともせず、さも当然のように語る彼に人並みの罪悪感などはないのだと分かる。ウイーラの毒のせいで、メララッシ国は大変な騒ぎになっているというのに。
「貴族は刺激的な夜を求めて、平民は鬱屈した日々を忘れたくて使うのです。まあ採算以上に、今回は少し露骨に薬を流しましたけどね。メララッシ国では廃人も死者も多く出ていることでしょう」
「そこまで分かっているなら! バナスアット、様は、どうしてこんなものを……」
「私のもの(カラヒ)を連れ去った神竜への意趣返しです。神竜教大神殿に、生贄儀式を行った神殿を告発したにも関わらず、つまらない謝罪だけで神竜の首をよこさないのですから」
 やはり大神殿に生贄の件を詰め寄っていた貴族というのは、バナスアットだったのだ。ここまでなぜ、カラヒに執着するのだろう。全ての象徴であり崇拝の対象である神竜の首をよこせと大神殿に詰め寄ったのならば、どう考えても常軌を逸している。
「私の言うことを聞けないのなら、それ相応の償いが必要でしょう? とはいえウイーラの毒で死ねたのなら、もはや自我もなくなる。本人は幸せでしょう」
 微笑むバナスアットからは、良心の呵責は一切見られない。カラヒはその異常性に、背筋に冷たい汗が流れていくのを感じた。目の前にいるのは普通の人間ではないのだ。
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