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ケア
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ガタガタと震える身体は、触れると手足が冷え切っている。
見たことがないヨウスケの状態だったが、エダールは不思議と自分が何をするべきか理解出来ていた。
ベッドにヨウスケの身体を下ろしても、エダールの服にしがみ付いたまま離そうとしない。この異常な状態は、間違いなくエダールの命令を聞き入れなかったせいだ。サブスペースなどという言葉は知らないエダールだったが、このヨウスケを救えるのも自分だけだと本能的に察していた。
「ヨウスケ、ヨウスケ。聞こえるか」
「あ、あ……っ、エダール……ごめん、ごめんなさい……許して、許してくだ、さい」
「怒ってない。大丈夫だヨウスケ。ヨウスケはいつも俺の命令を聞いてくれてる。『ありがとう。嬉しい』よヨウスケ」
「ほん、とか……? 俺、うまく出来てる?」
もちろんだと伝えたくて、ヨウスケの髪の毛を撫でてやる。さっきまで双子に対抗して、命令までして望んだことを自分がやっている。エダールの子供じみた我儘で、こんなにもヨウスケを傷つけてしまった事に胸が痛んだ。
本気で頭を撫でて欲しかった訳じゃない。ただ双子にそうしたように、エダールの事も可愛がって欲しかっただけだった。ヨウスケに命令できる自分だけが、ヨウスケにとって特別な存在なのだと、そう実感したかったのだ。
「大丈夫。『いつも上手に出来てる。ありがとう』ヨウスケ」
褒めてやるだけで、ヨウスケの顔はとろりと蕩けた。ヨウスケにその自覚はないだろうが、エダールが下した命令を聞き入れ褒める、その一連の流れで見せるヨウスケの表情は妖艶だ。以前から艶めいていたそれは、先日の、あのたった一度の性行為でそれは輝きを増した。
顔立ち自体は平凡なはずのヨウスケだったが、エダールにとっては他にいないほど魅力的な存在だった。それはDomとSubという関係から来るものなのか、はたまた育てられたという刷り込みからなのか、それを判別できる者は今この場にはいなかったが。
夢うつつのヨウスケは、きっとこれを覚えていないだろう。
子供のように甘えて擦り寄るヨウスケは、気付けば腕の中で眠っている。
「ヨウスケ……ヨウスケ」
恐らくまだ正気ではない養い親を、エダールはギュッと抱きしめた。普段なら恥ずかしがって突き飛ばすはずのヨウスケは、嬉しそうにエダールの背中に腕を回す。
「ヨウスケ、好きだ。愛してる」
つむじに、こめかみに、頬に、鼻先に、エダールは小さくキスを落とした。正気ならさせてくれないだろうが、今はきっとこれが許されている。
エダールはヨウスケと出会ってからずっと、彼の事を愛していた。だけどそれを安易に口にしてはいけないことを理解していたし、何よりヨウスケはエダールをただの家族としてみている事は一目瞭然だった。
だけどただの家族なら、きっと相手に欲情したりしないだろう。
ヨウスケにはDomというその性質を持つのは、世界にエダールだけだと言われている。つまりどんな形であっても、ヨウスケはエダールを必要としてくれるはずなのだ。
「ヨウスケ」
腕を離してくれない養い親を言い訳に使って、エダールもその隣に潜り込んだ。そしてヨウスケが暫しの眠りから覚めるまで、その穏やかな寝顔を堪能したのだった。
見たことがないヨウスケの状態だったが、エダールは不思議と自分が何をするべきか理解出来ていた。
ベッドにヨウスケの身体を下ろしても、エダールの服にしがみ付いたまま離そうとしない。この異常な状態は、間違いなくエダールの命令を聞き入れなかったせいだ。サブスペースなどという言葉は知らないエダールだったが、このヨウスケを救えるのも自分だけだと本能的に察していた。
「ヨウスケ、ヨウスケ。聞こえるか」
「あ、あ……っ、エダール……ごめん、ごめんなさい……許して、許してくだ、さい」
「怒ってない。大丈夫だヨウスケ。ヨウスケはいつも俺の命令を聞いてくれてる。『ありがとう。嬉しい』よヨウスケ」
「ほん、とか……? 俺、うまく出来てる?」
もちろんだと伝えたくて、ヨウスケの髪の毛を撫でてやる。さっきまで双子に対抗して、命令までして望んだことを自分がやっている。エダールの子供じみた我儘で、こんなにもヨウスケを傷つけてしまった事に胸が痛んだ。
本気で頭を撫でて欲しかった訳じゃない。ただ双子にそうしたように、エダールの事も可愛がって欲しかっただけだった。ヨウスケに命令できる自分だけが、ヨウスケにとって特別な存在なのだと、そう実感したかったのだ。
「大丈夫。『いつも上手に出来てる。ありがとう』ヨウスケ」
褒めてやるだけで、ヨウスケの顔はとろりと蕩けた。ヨウスケにその自覚はないだろうが、エダールが下した命令を聞き入れ褒める、その一連の流れで見せるヨウスケの表情は妖艶だ。以前から艶めいていたそれは、先日の、あのたった一度の性行為でそれは輝きを増した。
顔立ち自体は平凡なはずのヨウスケだったが、エダールにとっては他にいないほど魅力的な存在だった。それはDomとSubという関係から来るものなのか、はたまた育てられたという刷り込みからなのか、それを判別できる者は今この場にはいなかったが。
夢うつつのヨウスケは、きっとこれを覚えていないだろう。
子供のように甘えて擦り寄るヨウスケは、気付けば腕の中で眠っている。
「ヨウスケ……ヨウスケ」
恐らくまだ正気ではない養い親を、エダールはギュッと抱きしめた。普段なら恥ずかしがって突き飛ばすはずのヨウスケは、嬉しそうにエダールの背中に腕を回す。
「ヨウスケ、好きだ。愛してる」
つむじに、こめかみに、頬に、鼻先に、エダールは小さくキスを落とした。正気ならさせてくれないだろうが、今はきっとこれが許されている。
エダールはヨウスケと出会ってからずっと、彼の事を愛していた。だけどそれを安易に口にしてはいけないことを理解していたし、何よりヨウスケはエダールをただの家族としてみている事は一目瞭然だった。
だけどただの家族なら、きっと相手に欲情したりしないだろう。
ヨウスケにはDomというその性質を持つのは、世界にエダールだけだと言われている。つまりどんな形であっても、ヨウスケはエダールを必要としてくれるはずなのだ。
「ヨウスケ」
腕を離してくれない養い親を言い訳に使って、エダールもその隣に潜り込んだ。そしてヨウスケが暫しの眠りから覚めるまで、その穏やかな寝顔を堪能したのだった。
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